今年のCP+訪問のお供に選んだレンズは4000円で買った引き伸ばしレンズ・ FUJINON EX 50mm F2.8でした。ZfにくっつけてCP+旅行の間ずっと撮影しておりましたので、その様子を今日はお届けします!

軽くて小さいのによく写る。

実は今回がFUJINON EX 50mm F2.8のデビュー戦ではなく、以前初代Z6(EXPEED6搭載機)と組み合わせて使っていたことがあるのですが、あれから数年が経った今、EXPEED7を積んだZfで撮影してみたところ出てくる写真のスッキリ感がブーストしていて驚きました。歓喜ッ!

さすが引き伸ばしレンズ!FUJINON EX 50mm F2.8の素直な描写にうっとり。朝日に照らされるビルを撮影。

見てください、この透明感。今回は全てJPEG撮って出しで、ピクチャーコントロールはリッチトーンポートレートです。初代Z6の時はこんな印象ではなかったので最新エンジン様様ですね。なお、FUJINONをZ6に繋いでいた時の悪戦苦闘は下記のブログからご覧頂けます↓↓↓

今回は2度目の挑戦ということで、フランジバック調整用の自作中間リングもZ6の時とは変わっています。レンズが不意に脱落しないように工夫した結果、最短撮影距離が伸びてしまいました。今回の繋ぎ方は本記事のYouTube版でご覧頂けます。ここら辺の珍道中が引き伸ばしレンズの楽しいところですね。

FUJINON EX 50mm F2.8は引き伸ばしレンズなのでまっすぐのものが歪曲なくまっすぐ写るのも素晴らしいところ。地面のタイルを撮ってみた。

流石は引き伸ばしレンズ!まっすぐの物がまっすぐ写るお家芸。私が引き伸ばしレンズに傾倒している理由はこれです。光学的に歪曲収差を抑えていて、かつサイズが小さく、構造もシンプル。大砲みたいな最新高級レンズと一線を画すコンセプトに惹きつけられています。

これはZfとの相性もあるかもしれないが、FUJINON EX 50mm F2.8で撮影した室内の看板だが嫌な澱みがない素直な描写をしている。

演色性の低い室内で撮影するときは特にレンズの素性が試されると思うのですが、FUJINON EX 50mm F2.8はそんなハードルも易々と超えていきます。未加工です。旅先のスナップ写真は大量になりがちなのでJPEGで完結させたいのです!それを可能にしてくれるレンズでした。

FUJINON EX 50mm F2.8は標準画角なのでちょとした物撮りもできる。最短撮影距離は自作中間リングに依存する。SIGMA BFを撮影。

ただ、もともとフォーカスリングが存在しないレンズですからSHOTENのヘリコイドアダプターLM-NZ M (Zマウント版)をもってしても最短撮影距離は70cm付近。上記の写真はその最短距離で撮影しています。バリアングル液晶を使ったハイアングル撮影です。ファインダーを覗きながらでは無理な距離。(それにしてもSIGMAのI seriesはかっこいいな…)

CP+会場で雑談する人々を撮影したが、撮って出しでこの発色である。FUJINON EX 50mm F2.8は素晴らしいレンズだと思う。

今回はLM-NZ MをFUJINONのフォーカスリングに見立てて使うことになりましたが、本来はライカMマウントのレンズを各ミラーレスカメラへ繋げる用途です。非常に精巧な造りをしておりますので一家に一個いかがでしょうか?たぶん一生使えます。

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弱点は夜。

開放F2.8という口径が夜スナップではちょっと物足りない…というのが正直な感想です。F2くらいあれば御の字だったかな。でも引き伸ばしレンズって基本的に暗いレンズしかないんですよね。そこからさらに絞り込んで使うのが本懐でしょうし。文句を言っちゃぁいけません。

一方でFUJINON EX 50mm F2.8の弱点は夜のスナップ。輝度差が大きいと白飛びしやすいのはオールドレンズっぽさを感じる。街の街灯部分はオーバー気味だ。

あと、シャドー側に露出を合わせると明るい看板などの部分が簡単に白飛びしてしまうのは致し方ない弱点なのでしょう。なんでも綺麗に写る現行品レンズとは違うのですよ現行品レンズとは。こちとら4000円です通して下さい!

比較的小回りが効くサイズ感なのでFUJINON EX 50mm F2.8の機動力は高い。曲がった看板と夜道を歩く人々を撮影。
JPEGを調整

最近マイブームになっているのがレンズの限界(癖)が出たら色を捻ってお茶を濁す作戦!ゼロベースのJPEGにシネマチックでフィルムライクなプリセットをアサインしてQOLを上げる方法にアグリーなんですよ()

FUJINON EX 50mm F2.8で薄暗いアーケードで夜スナップ。コンパクトなスナップ装備だと通行人にストレスをかけることも少ないのでおすすめだ。
水平出しトリミング済

これは個人的な好みの話ですが、旅の写真は(1)基本的にJPEGで撮影しておいて、(2)セレクト時に水平出しトリミングも一緒に行って(↑この写真がまさにそうでした)、(3)さらに色味がイマイチだった写真は最終手段でJPEGを現像する…というワークフローで旅行写真をまとめております。それでも枚数が多いから大変なんですけどね。

FUJINON EX 50mm F2.8のハイライトが飛びやすい特徴を逆手にとって、街の街灯に露出を合わせるとコントラストが強いミックス光のスナップが可能になる。これはショーウィンドウと車の写真。
撮って出し

だからこそ!JPEGのクオリティが改善されている最新ボディをついつい買ってしまう…という大義名分はいかがでしょうか。このように↑ミックス光の夜スナップだって印象的に表現してくれます。

FUJINON EX 50mm F2.8で夜スナップ。アンダーを恐れず標準画角でどんどん撮っていく。暗がりに照らされる標識を撮影。

加えてボディ内手ぶれ補正があればレンズの暗さもある程度カバーできますし、今となってはZfがフレキシブルカラーピクチャーコントロールに対応したこともあって色捻りも最初から使えます。FUJINON EX 50mm F2.8とのマッチングは良好でした。正直もうちょっと使っていたかったなぁ。…次のレンズが控えているのはYouTuberの運命なのでしょう(焦)。

あとがき。

引き伸ばしレンズはうちのチャンネルの原点なのです。YouTubeを始めた初期の初期にFUJINON EX 50mm F2.8を一目惚れで購入し、人生で初めてレンズを分解して悪戦苦闘、その後オールドレンズと分解清掃の浅瀬でゆっくり財布に穴を開けてきたYouTuberライフでした。

明るい場所だとFUJINON EX 50mm F2.8の明るさでも十分に実用性がある。交差点を走り抜けるクラシックカーを撮影。

YouTubeを始めて4年。初めて訪れたCP+会場でいきなり講演の機会を頂くなんて人生何があるか分かりませんね。声を掛けてくださった焦点工房さんと、いつも動画やブログをご覧頂いている視聴者の皆さん、ありがとうございます。

元の素性が良いレンズなので、後からJPEGを現像しても比較的耐えうる粘り強さはある。交差点を曲がるタクシーを撮影。

活動の場が大きくなった実感を噛み締めつつ、同時に私生活にも少々影響が出始めてきました(地元で身バレが始まってきまして)。体裁を気にして今まで通り思ったことを直情的に表現することが難しくなってくるのでしょうか、否!そこを曲げてしまったら代わりなんていくらでもいる世界ですから。腹を括らねばなりません。

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もちろん、多くの人に認知されることに伴う社会的責任といいますか、大人として恥ずかしくない立ち振る舞いには気を配っていきたいと感じています。聖人君子になるつもりは毛頭ないのですが、かっこいい大人にはなりたいですからね。(あれ?これ何の記事だっけ?) ということで今後ともよろしくお願い致します。

ブログ管理人:isofss(イソフス)

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