明るさが足りない!自宅で写真や動画を撮影する時に1番困ることってこれじゃないでしょうか。そんな悩みを解決してくれるLEDライトがSmallRigから出ております。1ヶ月間、主に自宅の動画撮影でゴリっと使ってみたので正直レビューを綴ります。
※この記事はSmallRigより商品提供を受けています。
丁寧過ぎるいつものSmallRig
褒めてます。SmallRigと言えば一眼カメラのベースプレートやL字ブラケットでお馴染みのメーカーですよね。とにかく梱包が丁寧なイメージがありますが今回も例に漏れず気の利いた同梱物に最初から心を鷲掴みされました。手抜きを感じさせないものづくりに拍手を送りたいです。チップオンボードのLEDビデオライト、その名はRC60B。まずはこのスマートな外観をご覧ください。
とにかくコンパクトさが目立ちます。機材が小さいと撮影の機動力が上がるのが嬉しいですね。バイカラーなので色温度をケルビン指定で変えられます。ボディはプラスチック素材です。ここを金属にすると重量と価格が跳ね上がりそうなのでトレードオフなのでしょう。取扱説明書を読まなくても操作に困ることはありませんでした。電源をONにした後に側面の上のダイヤルを1周回すことでライトが照射されます。60Wあれば自宅の室内撮影であればおおかた賄えるでしょう。今回1ヶ月使った中で出力100%が必要な状況はありませんでした。ファンの音はとても静かでした。
SmallRigの丁寧過ぎる梱包はもはやお家芸。決して安い買い物ではないのでこうした気配りは骨身に染みますね。本体の他に、ハンドル2種・USB-Cケーブル2種・モバイルバッテリーホルダー・リフレクターが同梱されております。
ボディサイズが小さいことのトレードオフとして内臓バッテリーが3400mAhと小さめですが、PD対応のUSB-Cケーブルが付属しているのでモバイルバッテリーから給電しながら駆動させることが可能です。出力100%だと活動限界が45分なのですが、出力20〜30%あたりに絞ったところ満充電状態で3時間の表示が出ました。残り時間はディスプレイに表示されます。
初めてライトを買う場合は
LEDライトを自立させるためのライトスタンドと、スタンドとライトを連結させるスピゴッドを別途ご準備下さいませ。ライトスタンドはピンキリで、私が使っている無名メーカーのものは数千円なのですが特に自宅使用では問題を感じていません。価格が高い方が剛性に優れていたりネジが回しやすかったりすると思います。スピゴッドもAmazonですぐに出てきます。
RC60Bの同梱品にグリップハンドルが含まれているので↓アシスタントさんがいる場合は(あるいは自らが人力ライトスタンドになることにより)手持ちで照明を作ることも可能です。こういう備品が最初から同梱されているところにSmallRigの良心を感じます。
実はこのRC60Bは、この写真に写っている小さなソフトボックスを始め、光をディフューズさせる外付けオプションが複数用意されています。これがまたよく考えられているんです!
光を作るオプションが豊富。
単に被写体を明るくするのがライトの役割ではないはず!もっと大切なのはどんなふうに明るくしたいのか?撮影者の意図が大事だと思います。SmallRig、分かってモノ作ってんなぁ!とちょっと感動しました。RC60Bの拡張性を以下にご紹介。
(1)シリコンディフューザー
ポン付1つでLEDライトの光を柔らかくできるオプションがこちらのシリコンディフューザーです。リフレクターの先につけるだけ。効果は↓後ほどご覧頂けます。私は今までライトを天井に向けてバウンスさせることで光を拡散させていたのですが、ライトから被写体までの距離が伸びる分、出力を上げなければならないジレンマに悩まされていました。
ところがこのシリコンディフューザーがあれば直線距離で光を照射できるので出力を下げられる(つまりバッテリー持ちが良くなり・ファンの回転数も下がる)というメリットがありました。さらに価格の安さも特記事項です。これはいい!
小さいソフトボックス RA-D30
次鋒は直径29cmのミニソフトボックスです。このサイズ感がたまりません。そもそもコンパクトに収納できて、組み立てもサッとできて、シリコンディフューザーよりも光を柔らかくすることが出来ます。(収納バッグとグリッドが付属しています)
本体のRC60Bにダイレクト脱着できるのもメリットです。これが表裏一体で欠点にもなっていて、RA-D30はRC60B専用のソフトボックスであることが残念でなりません。この魅力的なソフトボックスの中にストロボを突っ込めたら最高でしたね…(そのうちそういう製品も出てきそうですが)。
ガチライティングのLA-O90
自宅撮影だけど本気を出したい!そんな貴方には90cm八角形の大型ソフトボックスLA-O90がおあつらえ向きですぞ。ソフトボックスは組み立てが面倒?ノンノン、LA-O90は流行りのワンタッチ組み立てソフトボックスなのです!傘みたいに広げることでサクッと設置できます。収納バッグとグリッドも付属しています。
90cmは迫力がありますね。当然ですがそれなりのスペースは必要です。ディフューザーは内外で2枚。光の柔らかさは折り紙付きです。拡散される分LEDの光量はだいぶ減りますが、それでも出力40〜50%で使うことが多かったです。ボーエンズマウント仕様なので本体のRC60Bに装着するためには別途ボーエンズバヨネットアダプター(Amazonリンクはこちら)を準備する必要があります。どうしても初期費用が嵩みます。
しかしそれは別視点で見るとLA-O90がボーエンズマウント対応の他の照明機材にも対応しているということになり、例えばストロボブラケットを別途購入すればスチル撮影にも流用できます。…実は自腹でこれを買ってウキウキしている話はまた後日。
実写テストしてみよう。
では実際にRC60Bを使った時の影の出方をテストしてみましょう(本記事の動画版でも同じことを行なっていますがいかんせん長いので…)。露出の設定は私が自宅でYouTube撮影をしている時のものです。部屋のシーリングライトをつけた状態でSS1/60秒・F6.3・ISO感度1000。夜の撮影なので屋外からの自然光の影響はありません。RC60Bは出力50%。
直当てだと露出オーバーです。光も固くてこのままでは映像が成り立ちません。真ん中に立っている棒は無印良品のモップの柄です。陰の変化にご注目。露出と出力を変えずにディフューズの種類だけを変えていきます。
シリコンディフューザーを着けると穏やかになりました。部屋の隅の方にも光が届いています。ディフューズ面がやや小さいのでモップの柄の影がまだ残っています。
ミニソフトボックスRA-D30に換装しました。グリッドは付けていませんがある程度中央付近に光を集約できています。発光面が大きくなったのでシリコンディフューザーより柄の影が薄くなりました。
最後にLA-O90を取り付けました。場所を取ってしまうデメリットと引き換えに光の柔らかさを最大限引き出せています。柄の影は消えました。お見事です。
まとめ。
実際にRC60Bを使って1ヶ月間で4本のYouTube動画を撮影してみました。上記の通りそれぞれのディフューズ効果を1つずつ試して分かったことは結局どんな映像を撮りたいのか?←そのイメージを実現させるための幹の部分がLEDライト本体で、枝葉の部分がディフューザーなのだな…という学びでした。
自宅の部屋の広さであれば60Wで賄えるという実感もありました。ボディサイズと価格を鑑みてSmallRigがRC60Bをこの仕様に落とし込んできたことに脱帽です。実はこのブログ記事、急いで執筆する羽目になったのですが、だってAmazonでタイムセール対象になっていてコスパがエグいことに……おっと誰かが来たようだ。
RC60Bと各ディフューザーを使ったYouTube動画もご用意しております。相当長い動画になってしまいましたが、一重に私のSmallRig愛ですのでご容赦下さい。普段は忖度しないレビューを心がけていますが、元々SmallRigユーザーだったのでつい熱くなってしまいました。今回はいつも言わないセリフで締めることにしましょう!実用的でお手頃なLEDライトを探していた貴方にお伝えします…
さぁ、お買いなさいませ!
ブログ管理人:isofss(イソフス)