本日7/1、Nikonのレトロな新型ミラーレスカメラZ fcの予約が開始されました。平日朝10時から注文受付なんて酷ですよNikonさん。しかしお昼休みにヘッドスライディングでポチ完了!夜になってこの記事を書いていますが、マップカメラではZ fc単体と28mmキットは発売日配送分がもう終了している様子。検討されていらっしゃる方はお急ぎ下さい!最後の砦は価格??そんな方の背中を押す内容を忖度なしで書くことはできるのか!?では参ります。
1.Nikon Z fcは高いのか?
10万円以上のカメラなんて普通に考えたら贅沢品でファイナルアンサー。その事実は覆せないとしても、カメラ市場の全体で俯瞰すると今回Nikonがかなり努力している様子が伺えるのです…。普段Nikon機を使ってすらいないインフルエンサーが「高い高い」と曰うYouTube動画に私は一石を投じたい!それはさておき本日付でのマップカメラ価格(税込)を並べてみます。
- Z fc単体:116,820円
- Z fc+16-50mmキット:134,640円
- Z fc+28mmキット:143,550円
10万円を切っていれば安かったのかなぁ?しかし、その価格分が確実にチープになります。どこかが削られるのです。玉石金剛11台ほどカメラを使ってきた経験上これは絶対と言い切れます。だからこそ、10万円出すなら質の高い買い物のほうが良くないですか?
例:10万円未満のカメラと比較。
該当機を使用中の方をディスりたくはないので機種名は伏せますが(それでも見たい方はこちら)Z fcに似ているコンセプトで、かつ初値10万円未満だった他メーカーのカメラを使っていた時の様子がこちらです↓↓↓
これは屋外で電子ビューファインダー(EVF)が見にくいので手でひさしを作っている様子です。EVF以外は本当に素晴らしいカメラだったので非常に勿体無い思いをしました。もし本体価格が10万円を超える代わりにEVFが高性能だったらわざわざNikon(EVFはお墨付き)に戻ってくることはなかったでしょう。チープな買い物をすると結局は銭を失うことになるので、多少高くても良いものを買ったほうが長期的に見てコスパは優秀だと思うのです。
2.その価値はどこにある?
だから、10万円未満クラスのカメラと価格差約2万円の価値がどこかにあって、それが自分にとってメリットであればZ fc買いたくなりませんか??そのメリットのおかげでカメラを使うことが楽しくなったり、心地よくなったりすれば尚のこと。ここを語り出すと3時間くらいかかりそうなので↓↓↓絞って4つだけ。
1・Nikonのファインダー、鬼綺麗。
身銭を切って経験から理解したこと、それはファインダー(EVF)の美しさはNikonが1番です。使われている有機ELパネル236万ドットは他メーカーとこぞって同じ画素数、おそらくサプライヤーは一緒ではないでしょうか(ここは個人見解)。ただしNikonはそのパネルと目の間にあるファインダー部分に原価と技術を突っ込んでます。だから構えた時のファインダーの見え方が他メーカーより頭一個抜けてます。カメラを構えた時に毎回気持ちがいいのです。本当にオススメ。近くに量販店がある方はぜひ覗きに行って比べてみて下さい。
2・レトロ見た目×頑丈ボディ。
そりゃビルの3階から落としたら大破するでしょうね。でも普段使いでは壊れるイメージが全く湧かないNikon機。(※個人の感想です) Nikon Z6使用時の経験ですが雨の富士山で一日ずぶ濡れにしたら背面液晶がつかなくなりまして。しかし翌日、何事もなかったかのように元通りに復旧…どうなってんのよ。ちなみにSONY機で度々経験したソフトウェア的なトラブル(フリーズとかバグ等)はNikon機では私は一度も経験したことがありません。道具として安定している印象です。
ただしZ fcに関しては公式HPのどこを見ても防塵防滴仕様の記載は無く、雨降りの登山用途にはご注意あれ。とはいえマグネシウム合金採用で堅牢性は高そう。そして触り心地が良さそう。この辺りは実機が到着したらまた記事にしますね。
3・愚直にもキットレンズで手を抜かない。
Nikonは昔っからそうです。いわゆる撒き餌レンズ(最も安いレンズ)でもそこそこ高性能に作ってくれます。Nikonのそういうとこ、好き。今回Z fcでキット売りされているズームレンズ(NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR)は私は使ったことがないのですが、フルサイズ用の同系レンズNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3とNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは買って使いました。感想「すげぇ写るやん」です。
4・電子水準器が見やすくなりました。
これだけ言わせて!Z6・Z5で絶賛大不評だった電子水準器がシンプルで見やすくなりました。ありがとうNikonさん!やっぱり写真や動画ってきれいに水平出ししたいじゃないですか。だからこの機能は嬉しいのです。
3.値段の割にダメなところ。
大枚を叩くのに機能的に及ばない部分もあります!忖度なしに曝け出さないとフェアじゃありません。対処方法とセットで並べてみましょう。
ダメ1・ボディ内手ぶれ補正なし。
動画民には手痛いデメリット…。仮にボディ内手ぶれ補正があってボディ15万だったら…うーん、考えものですね。今更ないものねだりしても仕方ないので、動画撮影時は素直にレンズ内手ぶれ補正に頼りましょう。手持ちにZレンズがない方はNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRのキットがきっと正解。4.5段分の手ぶれ補正と標準画角内を自由にズームできる便利さは動画撮影で確実に役に立つはずです。あと、瞳AFはガチで優秀そうです。海外のレビューアーさんの動画サンプル貼っておきます↓↓↓三脚据え置き撮影には強そう。
ダメ2・専用Zレンズが少ない。
これもNikonが槍玉に挙げられる要素です。Z純正のDXレンズ(APS-C専用レンズ)の本数が少ない上に、サードパーティにAFレンズを作らせたくないNikon。だってメーカーの本音は「ゆくゆくフルサイズで散財しね」なんだもん…。この問題はしばらく解決しそうにありません。なのでやはり、Z fcで初めてNikonに来られる方であればZ fc 16-50 VR SLレンズキットを!スチル畑の単焦点ヲタクはZ fc 28mm f/2.8 Special Edition キットを!素直に選びましょうぞ。(私は後者を買いました)
4.最後のひと押し。
お任せください。ダメ押しの付加価値をひと押し、いや2つ、3つッ!Z fc欲しくなぁれ欲しくなぁれ。
ちょうどいい2088万画素。
年間で何枚、撮った写真をプリントしますか?それを果たして額に入れたりしますか?私はやって2〜3枚…。なので画素数ってそんなに必要ないんですよね。高画素写真って保存先のストレージを喰うから嫌いです。でもZ fcは2088万画素、非常にちょうどいいです。小さなAPS-Cセンサーに無理をさせていないところもGOOD。
WEBカメラとして使おう!
Nikon公式HPから無料でダウンロードできるWebcam UtilityをインストールしたPCにZ fcをUSB-Cで繋いで超高画質でZoom会議に参加しよう!↑ダウンロードページのリンク貼っておきます。それはもう…1人だけアホほど綺麗に写ります。しかもNikon機は露出やホワイトバランスやピクチャーコントロールをWEB会議に繋いだまま変更・反映させることが可能です。個人的には動画の撮り方の勉強になってます。
USB-C充電・給電できる。
今や一家に1本は転がっているUSB-Cケーブル。スマホみたいに充電できます。THE・便利!給電も出来るので↑上述のようにWEBカメラとして使う場合も電源落ちの心配を減らせますね。別の使い方としては、撮影データをSDカードを抜かずにUSB-C経由でPCやスマホに有線転送することも可能です。動画やRAW写真のような重いデータ転送もラクラクです。
結論、Z fcは高いのか?
いかがでしょうか。(かなり私の主観が入ってしまっている点はご容赦ください) 結局のところ、その買い物が高いか?妥当か?お値段以上か?…最後は自分自身が感じるイメージが全てですよね!大丈夫、Z fcを買っても人生最後のカメラにはなりません(ふふふ)。
他にない、ならば。
ファッション業界で有名なMBさんがYouTubeで仰ってた一言が思い出されます。「ファッションは差別化」だと。人と違うところに価値がある、と。カメラ選びでも同じ原則だと思うのです。ほとんどの人がスマホで十分じゃないですか。でも自分にとってはスマホ以上の写真・動画が必要で。その目的を叶える道具がカメラやレンズで。検討している機材が他にはない特別な1台になると感じるなら「欲しいか?必要か?」ではなく「どうやって買うか?」にフォーカスした方が建設的なのかな、なんて。
嗚呼嗚呼、熱くなって失礼しました。ここまでお読み頂いてありがとうございます。Z fcに限らず、良いカメラ購入の事前情報となれば幸いです。念願のカメラを手にした暁にわーッ楽しみましょう!良き写真ライフを。かしこ。
ブログ管理人:isofss(イソフス)
追伸:発表当日の発狂日記↓↓↓