APS-C用レンズがフルサイズボディで使えたら…そんな都合のいいことあります!?ではブロガー魂にかけて私めが人柱実験致しましょう。結論から申し上げますと条件付きで使えるレンズがございますのよ。その名はAF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gです。今時一眼レフ用入門レンズだなんて…なんて言わずに作例をご覧になって下さいまし。さぁさぁ!
1.ケラれるか実験したよ。
NikonのFマウントの場合、DXレンズ(APS-C)をFXボディ(フルサイズ)に装着することは物理的に可能ですが、レンズ体積が小さいDXレンズでFX規格のイメージサークルを十分に満たすことは出来ません。なのでレンズ設計の意図を逸脱した無茶振り実験となることをご承知下さいませ!では本レンズをFX機D850に装着した写真を並べます↓↓↓
結論です。FXで撮影すると約1m〜無限遠にかけて若干ケラれました。非常に惜しい…。これでケラれなかったら換算40mmマクロとしてFX機で通常運用できたんですけどねぇ。←もし可能だったらDXとして売られていない訳ですが。ポジティブに捉えると最短撮影距離〜約1mくらいまではFXでも端まで写ります。
1.2倍クロップでケラれない!
諦めたらそこで試合終了なのですよ。ダメもとでD850の1.2倍クロップモードを起動。ありゃ!?ケラれないじゃん!これにはビックリです。多少の周辺減光はかかりますが支障のない程度。この写真の中心部分を等倍表示してみますと↓↓↓
葉脈まで写ってます。D850のLサイズ記録なら1.2倍クロップでも3513万画素で保存できますから実用に耐えるのです。ファインダーのマスク表示をONにすればOVFのクロップ外をグレーで消せますので構図取りにも支障はありません。これで換算48mmのマクロレンズ爆誕であります。
2.スナップしてみた。
なんでこんなイレギュラーな使い方をしているかと言うと、本来のFX用マクロレンズであるMicro 60mm f/2.8が旧製品になっていたからです。本当はこっちの新品を買いたかったのですが今となってはDXレンズにすがる他ありません。要は使えればいいのです。開封初日のスナップ写真を並べます。
繰り返しになりますがFXのままでも最短撮影距離〜1mくらいであればケラれません。この点は動画版で解説しています(記事末尾にリンクございます↓)。距離によって結果がマチマチなのは気持ちが悪いので、今後は1.2倍クロップ常用で使っていくことにしました。
もちろん本来の設計用途を超えた使い方なので周辺の画質に過度な期待は禁物。それよりもコンパクトで安価な標準画角のマクロレンズという4大メリットを讃えましょうぞ。重要235g、スナップレンズに最適なのです。
色乗りに関しては…お値段相応と言いますか、特に中〜遠距離の描写がベタっとしている印象です。近距離はすごくいいんですけどね。初日の感想なので後日見解が変わる可能性はあります。来月はこれ1本で縛って撮りまくろうと計画中。
AF-S時代のレンズなのでAFは超音波モーターです。かすかにウィンウィン鳴ります。現行Zマウントの超静粛ステッピングモーターと比べると気になりますが、まぁスチル撮影であれば全然許容できる範囲。AF速度も普通。普通に使えます。
実験結果まとめ。
つまるところFマウントの持ち歩ける軽量マクロレンズをお探しの方にはお誂え向きかと存じます。DXボディはさることながら条件付でFXボディでも実用範囲でした。高画素機D800シリーズをお持ちの方であればなおさらかと。ただし既に正規の60mm Microや撒き餌50mm f/1.8Gを所有していらっしゃる方にはメリットは少ないかも。本記事を深掘りした長尺動画もございます↓↓↓
むしろ声を大にして叫びたい。一眼レフが衰退の一途を辿る昨今、純正レンズとて買えるうちに買っておくのが賢明だと思うのです。ディスコンになってしまっては時既に遅し。後悔は先に立たないのです!欲しかったら買うべし。
「描写は気にしちゃダメ」と言いつつ本音は綺麗に写ってほしいのが人の性。…ってことで今後AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gをガッツリ運用した結果を改めて投稿する予定です。では諸君、良きレンズ沼LIFEを!かしこ。
ブログ管理人:isofss(イソフス)