真面目にNikon機で動画を撮り始めて最初に当たった壁がAF精度でした。何度か「あれ?ピント来ない?」という状況になりまして。設定はAF-F(フルタイムAF)+オートエリアAFの組み合わせです。マニュアル読まないと分からぬ事情があるなんてまだ知らない頃のお話。
1番使うオートエリアAF。
撮影カメラはNikonの入門ミラーレスカメラZ30。購入直後に喜び勇んでVlog的な動画を撮っている最中のことでございました。
この画像は狙い通りにAFが決まらなかった時の動画のスクショ画面になります。当然お肉にフォーカスして欲しいのですがいつまで経っても奥にピントが抜けます。前述の通りAF設定はAF-F(フルタイムAF)かつオートエリアAF(AF範囲も1番広い設定)でして、右手にお肉・左手にカメラ、ピントは常時カメラに丸投げしている状態です。
「人物瞳AF」や「動物瞳AF」も動作させられるオートエリアAF。その使い勝手の良さから多くのユーザーにとっては恐らく1番使うであろう設定ではないでしょうか?私はほぼコレで動画撮ってました。
「横切りへの反応」
さて、AFの加減を司る項目(カスタムメニュー・AFロックオン内)に横切りへの反応という設定がございます。これは被写体とカメラの間に別のブツが割り込んできた時にAFを反応させるか?もしくは元の被写体に残し続けるか?その感度を割り当てられる項目でして、1(敏感に割り込んだブツに反応させる)〜5(鈍感にならせて元の被写体に合わせ続ける)の五段階調整となっております。
上位機種だとさらに「被写体の動き」という要素も追加で指定することもできます。残念ながら入門機Z30にはこの機能は非搭載でした。
制限かかるんかい!
知りませんでした。この横切りへの反応の5段階調整は条件によっては制限がかかるんですって!マニュアルには書いてあるんですけどね…いや、知らんがな(読まんがな)。 結論:オートエリアAFを選択している場合は横切りへの反応を1(敏感)もしくは2にしていても3になるそうです。えええええ!?
なぜこういう仕様になっているかは謎ですが理由があってのことなのでしょう。つまるところオートエリアAFだとピント位置を俊敏に移動させることは難しいようで、実際に使っていて「あれ?ピント来ない?」となっていた原因はここにありました。
ここでワイドエリアAF。
であれば別の方法を探しましょう。オートエリアAFを使わない場合は横切りへの反応を5段階で追い込めるということですよね。当然ながら撮りたい動画の内容によってAFエリアを使い分けることになるでしょうけども、ある程度広い範囲でAF枠を使いたいなと思ったのでワイドエリアAF(L)で試してみました。この様子はYouTube動画を投稿しております↓↓↓
横切りへの反応の調整を実際にやってみた感想ですが、1(敏感)と5(鈍感)では明らかに反応挙動が違いました。5にしておくと元位置から粘って離れないイーメジです。これは便利。このAFの反応速度の調整に加えて瞳AFも使えることを考慮に入れると(漫然と全部お任せするオートエリアAFよりも)狙った場所でピントを任意に操れるワイドエリアAFっていいじゃん!と感じました。
「g3 AF速度」で劇的アフター
追伸。YouTube動画投稿後にコメントで教えて頂きました。カスタムメニュー内のg3 AF速度という項目で11段階のAF速度調整が可能です。試しに最速で動作させてみたのですが……めちゃくちゃ早かったです!!びっくり。こちらの設定はオートエリアAFの横切り反応とは別ベクトルで挙動します。組み合わせることでより最適な撮影環境を作れそうです。
まとめ。
思考停止で全部機械に任せる撮り方であればスマホの方が得意でしょうし、あえて一眼カメラで手間をかけて動画を撮影するのであればカメラ側の都合に自分を合わせていくのが作法なのかも知れません。タイトルに「落とし穴」と綴りましたが単純に知識不足だったのです。Nikon玄人勢の方からすれば基本のキかも知れませんね。私にとっては勉強になりました。
当記事がどなたか様のお役に立てば本望です。Z30の性能を引き出すべく精進しようと思います。最後までお読み頂きありがとうございます。では諸君、良きビデオグラフLIFEを!かしこ。
ブログ管理人:isofss(イソフス)