開封の喜びも束の間、Z30実践投入後のバッテリー耐久実験を執り行いました。使ったのは同梱されている純正バッテリーEN-EL25。これ1個だけで朝から写真と動画を撮り続けてバッテリーが切れるまで帰れない検証企画です。何も夏の盛り真っ只中でやらなくてもいいのに…って、それを言っちゃあお終いよ。
ストラップ運用。
雑談を1つ。スナップに出かけるにあたって今回はZ30にニンジャストラップを組み合わせました。SmallRigのベースプレート3857には底側にストラップホールがありますので下記(左側)のようにZ30を縦吊りすることができます。バリアングル液晶とストラップの干渉を避けるために縦運用してみました。

使い心地としては一長一短ありまして、カメラ未使用時に両手がフリーになるのはGOODです。一方で構えたときに右手がストラップで窮屈になるのは否めません。ニンジャストラップは長さをワンタッチで変更出来るので適宜調整するのがよろしいかと存じます。
実写テスト作例。
さて早速スナップに出かけましょう。この日は早起きしましたよ。6:30には家を出ます。バッテリーは満充電です。ちなみにEN-EL25の容量は1120mAh。スマホだと考えられないくらい小サイズですね。

バッテリーEN-EL25を少しでも長く持たせるため、Z30側の「パワーオフ時間」の半押しタイマーとメニュー表示は10秒に設定。画像再生時間は4秒。かなり短い時間でスリープになる印象でした。モニターの明るさはデフォルトのままです。

そのかわり電源は常時ONに。半押しするだけで瞬時に復帰するのでシャッターチャンスに強い感じがしました。このあたりの機動性の良さは流石最新機種といったところでしょう。

新し過ぎるデメリットもございまして、執筆現在ではRAWファイルがまだiPad OSに対応しておりません。iPadで現像をしている私としては毎度この事象には泣かされております。まぁ仕方ないのでしばらくはJPEG撮って出しで頑張ります。

この記事の写真は全てクリエイティブピクチャーコントロールで撮影しております。使っているレンズはNIKKOR Z 28mm f/2.8これ一本。Z30との組み合わせは非常に相性良いと感じます。とにかく軽い。

クリエイティブピクチャーコントロールの中でさらに微調整を施してゆきます。デフォルトだとちょっとキツいと感じましたので、各々の適用度を下げつつ最適解をまさぐりつつ適用度50%くらいがベターかも。

液晶を見ながらアレコレ悩むのもスナップの醍醐味でございます。EVFが無いZ30では全ての確認を背面液晶で完了できる気持ち良さを味わえます。シンプルな撮影スタイルっていいですね。撮影後は放置、10秒でスリープです。

バリアングル液晶ですのでカメラを構えても人様を直視している感覚は少なく、スナップ撮影時にありがちな自責の念(相手に迷惑が掛からないだろうか?という葛藤)がかなり薄らいだ印象を受けました。

それにしてもバッテリーが一向に減りません。日が昇ってだんだん暑くなってきました。おっさんにはキツいぜ。

そう!縦位置です。バリアングル液晶の縦アングルの撮り易さは特筆すべきものがありますね。感動しました。その代償でしょうか、横位置の液晶展開は面倒ですね。やっぱり横位置はチルトに限ります。

スナップ開始から3時間を超えたあたりでバッテリーが1/3赤表示になりまして、でもそこから粘るのなんの。わたしゃもう帰りたいのよ。

それにしてもブリーチばっかりで撮ってますね。気に入りました。適用度は50%あたりが良好。ホワイトバランスによっても色の捻れ方が変わるのが興味深く、もう少し掘り下げたいところです。

この縦カットを撮ったところでバッテー残量ゼロとなりました。帰った頃には汗だく。バッテリーよりも自分の体力の方が先に切れるということを学びつつ、シャワーを浴びた後に冷えたビールを喉にグッと流し込む至福の時を迎えたのでした。
検証結果。
では撮影の撮れ高を確認してみましょう。この日撮れた写真は180枚。YouTube用の動画(30秒〜2分程度の短いカット)が27本。かなりの頻度で液晶を発光させた活動限界時間にして約4時間でした。この記事の写真はこの180枚の中からチョイスしています。
で次の日。この記事を書いている今日ですが、もう一度スナップしてきました。今度は動画無しのスチルだけです。約3時間で117枚、この時の残量が2/3。カタログ公称値の330枚は近似値なのでしょう。
目安は半日か。
この度のZ30同梱物にはバッテリーチャージャーが含まれておらず、充電はUSB-Cをボディに繋いで行うことになります。そのバッテリーがどれくらい実用性を担保できるか心配でしたが実験してみて杞憂に終わりました。目安としては半日でしょう。
充電時間も計測してみたのですが、市販の18WのチャージャーとUSB-C2.0のケーブルで満充電まで約1時間40分。なので一日撮影する時(充電時間が確保できない時)などは予備バッテリーは必要だと思います。幸いにもNikonの純正バッテリーは他社に比べて良心的価格です。ありがとうNikon。
さて↑本記事は動画版も投稿しました。写真は別カット、かつ撮影した27カットの動画で構成しております。バッテリー1個で奮闘したスナップ日誌をお納めください。では諸君、良きバッテリーLIFEを。かしこ。
ブログ管理人:isofss(イソフス)