ファントムレンズウルトラシンレンズという一風変わったMFレンズでお馴染みのSG-imageが、ついにAFレンズを出してきました。EマウントとXマウントはすでにリリースされておりましたが今回Zマウント版が加わりましたので息巻いてレビューをさせて頂きます!

※この記事は、SG-image正規代理店 2ndfocusの提供でお送りします。

金属鏡筒と差し色。

その名はSG-image AF 25mm F1.8。APS-C規格のAFレンズです。惜しげもなく金属マウント・金属鏡筒・金属フジツボフードに、金属レンズキャップ(通常の樹脂キャップも別途付属)。SG-imageは以前から金属加工に秀でたメーカーというイメージがありましたが今回もその技術を見せつけてくれました。被せ式の金属キャップがまぁぁぁお上品なこと!

SG-image AF 25mm F1.8の外観。金属のフジツボフードとメタルキャップがついてくる気前の良さ。

換算37.5mmの使いやすい画角です。残念ながらフルサイズボディに装着した際にクロップが自動でかかりません。手動でDXに切り替える必要がありました。赤いフォーカスリングが一際目立ちますね。手抜きを感じさせない建て付け、フォーカスリングのトルクもバッチリ気持ちがいいです。このリングは4色展開で、購入時にブラックシルバーレッドオレンジから選ぶことができます。

152gのコンパクトさで開放F1.8の明るさが選択でき、なおかつ赤いフォーカスリングが際立つデザイン。ツッコミどころは多い、いい意味で。

使いやすい52mm径のフィルター枠がありますが、プロテクトフィルター等を装着するとフジツボフードと物理干渉しますので私はフィルターを諦めることにしました。開放F1.8なので前玉はそこそこ大きいです。全体の重量はたったの152g。金属鏡筒なので剛性感のあるしっかりした造りですがめちゃくちゃ軽く感じます。Z純正撒き餌レンズ Z28mm F2.8 や Z40mm F2 に比べると高級感で優っています。

SG-image AF 25mm F1.8の後玉の様子。電子接点があるのでExifデータも問題なく書き込める。

そうです、このレンズはAFレンズなのです。マウント面には電子接点があります。Exif情報をしっかり記録できます。レンズ構成はダブルガウスの5群7枚(うち高屈折率ガラスが3枚)で非球面レンズなどはありません。昔ながらのオールドレンズライクな描写となります。AFが可能なオールドレンズとでも謳いましょうか。しかも軽いです。なんてロマンの塊なのでしょう。

金属ボディのNikon Zfと組み合わせた姿が勇ましい。非常に所有感があっていいと思う。

本来はAPS-C用レンズですが、金属同士のマッチングが良いフルサイズ機のZfに組み合わせた様子がこちらの写真です。非常に良い!DXクロップするので1000万画素程度となりますが日常スナップはこれくらいがいいのです。Zfですと最新のフレキシブルカラーやクラウド系の機能・ボディ内手ぶれ補正などのサポート機能を存分に使えますし、質感も所有感も高いのに重量1kg未満です。これは持ち歩けますね。

いなたい描写。

描写に関してはオールドレンズそのものでした。光源があると周辺にサジタルコマフレアが出ます。開放F1.8は癖のオンパレードです。ハイライトが粘らない・周辺減光は強い・ボケはザワザワ気味・四隅は流れる。ただ…それがいいんですけどね!以下の写真は全てJPEG撮って出しです。

周辺にサジタルコマフレアを確認。輝度差が大きい状況には弱いし、周辺は解像力がない。だがそこがいい。

Hi-Fiなレンズは純正に任せておきましょう。これは主観なのですが、日常使いに欲しいのは使いやすい画角そこそこの描写力です。そこに軽くて・明るくて・そこそこ寄れる要素が加わります。本来はこういう割り切り撒き餌レンズを純正メーカーが準備してくれれば……それを言っちゃぁおしまいよ。

SG-image AF 25mm F1.8作例。JPEG撮って出しでマネキンを撮影。日常スナップにはこれくらいの気軽さがちょうどいい。

ただ安くて小さいレンズであれば他の中華メーカーにも選択肢はありますが、SG-imageに惹かれる理由はやはり赤いフォーカスリングの独特な個性です。「人と違う」ってすごく大事だと思います。歳を重ねると尚更ですね。ちょっとテンションが上がった状態でカメラを構えられるなんて、だいぶ幸せです。

最短撮影距離は30cm。APS-Cだが寄ると背景は非常にボケる。SG-image AF 25mm F1.8で彼岸花を撮影。

最短撮影距離は30cm。まぁまぁ寄れるわけですが開放F1.8で近寄ると被写界深度はとても薄くなります。AF速度は普通なのですが合焦精度は純正に比べると劣る印象でした。ピント拡大とフルタイムマニュアルの出番はかなり多かったです。神経質になりたくない時はF5.6くらいまで絞ると歩留まりは改善します。

SG-image AF 25mm F1.8で流し撮り。こういう撮り方だと周辺の解像力の無さも問題なくなる。

レンズ鏡筒にゴムでシーリングされたUSB-Cポートがあったのでファームウェアのアップデートに期待したいところです。質感でまず心を鷲掴みにされたレンズなのでAF精度が改善されれば鬼に金棒です。

雨上がりにSG-image AF 25mm F1.8で道端の花を撮影。花は濡れている。こういう気楽さがいいんだよ。

換算37.5mmという日常に溶け込める画角のレンズを、時に明るく、時に絞って、汎用的に使い倒していくレンズとしてのポテンシャルは非常に高いと感じました。まだ開封後1週間も経っていませんので一日一撮企画に持ち込んで長期レビューも作る予定です。

誰にオススメか?

純正撒き餌レンズが3.5万円程度。Z26mm F2.8が6.6万円あたり。それに比べるとSG-image AF 25mm F1.8は2.2万円界隈ですのでコスパは非常に高いですね。ただしAPS-Cで使うというジレンマは残ります。金属の高級感を推すならばフルサイズ機のZfで使う選択は粋ですよ!ただし描写はオールドレンズだと割り切る勇気が必要です。

雨が上がった翌日の清々しい空。SG-image AF 25mm F1.8で撮影。換算37.5mmの使いやすさは際立っていました。

この記事を執筆している時がプライムセールの真っ只中だったのですが、EマウントとXマウントに至っては2万円を切っていました。恐るべしSG-image。ただ…SG-imageが安く買えるのは今だけだと妄想しています。これからネームバリューがついてきたら値上がりするでしょう。仮に似たような製品を純正が作ったら3万円以上はするでしょう。つまりSG-imageは今がお買い時だと思います。下記のリンクはXマウントと表記されていますが、正規代理店の2ndfocusの販売ページ内ですのでEマウントとZマウントも同じページで選択出来ます↓↓↓あとカラーもお好きなものをどうぞ。

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YouTubeにもレビュー動画を投稿しておりますので是非ご覧下さい。プライムデーと重なってもうめちゃくちゃ忙しい1週間となりましたが、頭の中ずっとこのSG-imageだった興奮が滲み出ている動画になっております。小さい金属鏡筒レンズはSG-imageで決まり。では、長期レビュー編でまたお会いしましょう。

動画版です

ブログ管理人:isofss(イソフス)