何やってんのッ!?

とブライト艦長からのビンタが飛んできてもおかしくない状況でさすがに反省しました。カメラ沼を拗らせた果てに、気付けば半年でマウントを鞍替えし→その後に出戻り→さらに新商品カメラに入替と言う始末。今はまだ沼の入口にいらっしゃる方へ…こうなってはいけません。警鐘:散財する前にどうか読んでいって下さい。

結論:完璧を欲しがっても泥沼化するだけ。

完璧なカメラなんてない!私はこの真実を理解していませんでした。でも、一度でも手元の機材の欠点に目が向くとダメです。ダメだったんです。経験から学んだ対処法はただ1つ、不便も楽しもう。この一言に尽きます。

[起]フルサイズ機への不満。

NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S外観写真、カメラ装着時。
Nikon Z6

は?フルサイズに不満?…自分でもアホウだと思います。不満を感じるなんて贅沢の極み、買った時はあんなにウキウキしてたのに。清水の舞台から飛び降りる思いで買ったのに。これでアマチュアカメラマンの終着駅になるのだ!…と思っていた時期が私にもありました。しかし人間は欲深い生き物だと、自ら証明してしまったのです。

その不満点とやらは(1)画面を覆い尽くすような野暮ったい電子水準器(2)気軽に持ち歩けないガチ感(重さ)でした。前者に関してはファームウェアで対応せずに後継機Z6iiに買い替えを促すメーカーのやり方(別名:王者の戦略)に腹を立てており、後者に関しては承知の上で購入したので言い訳のしようもありません。

でも、まるで靴の中の小石のように嫌だったんです。

[承]魔がさしてマウントチェンジ。

X-E4を構えた様子。
FUJIFILM X-E4

鬱憤が溜まっていた時にタイミングよくミニマルなAPS-Cカメラが出まして、しかも本体価格が初値10万円未満と(この業界では)コスパの高いカメラでした。どうせ体はいっこしかないのだから…(と言うのは物欲の言い訳でしかありませんが)無事にフルサイズ機セットを売り飛ばし、気持ち新たにコンパクト仕様のスナップカメラで新生活となる…はずでした。

ところが

贅沢病の成れの果て。高級機に慣れていた身体がいきなりエントリーモデルに馴染むはずもなく、特にEVFの品質がどうしても納得できませんでした。人間には一度上がってしまった価値の水準を下げる能力はないのだと思います。スペック云々の前に生理的に無理でした。

[転]出戻った直後に新製品。

Z5とNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3、外観。
Nikon Z5

納得いくまで買い続けるのは愚策でしょうか?結局は3ヶ月後に元のメーカーに戻りまして。幸運なことにキャッシュバックキャンペーンが実施されていたことと、前述のAPS-Cカメラが(メーカーの新品供給不足で)中古売値爆上がり中だった都合もあって実は実質追金1600円ほどでフルサイズに戻れました。とはいえ流石にフルサイズの中でも1番安いモデルです。もちろん折り紙付きのEVF搭載です。レンズも小さめのものを選択。

ところが

Nikon公式HPから引用。Zfc+28mm
Nikon公式HPから引用。Z fc

その僅か3週間後…ミニマルな見た目で・同じ大好きなメーカーで・性能の高いEVFも搭載されていて・かつ小型軽量・高過ぎず安過ぎないミドルクラスモデルの新カメラが発表されてしまいました。自分がカメラに求めている要件をかなりの程度満たしています。タイミング悪過ぎ…。

[結]終わりにさせてくれ!

もともと買い物は好きなほうです。皆さんもそうでしょう(謎の同調圧力)? 欲しいものを我慢し続けてもどうせ後で買うんです。でも流石にもう沼は終わらせたい。

で結局は予約開始当日にヘッドスライディングでポチりました。

最近は、メーカーによる「供給不足アナウンス商法」が功を奏しており、私のような思考停止人間はまさにカモがネギをぶら下げておいでなすった優良顧客です。でも先に宣言しておきます。どうせこれが人生最後のカメラにはならない!ドヤァ( ´∀`)

失ったものとは?

時間お金です。人生の資産価値2トップを大いに切り崩した点に関しましてはグウの音も出ません。発端の不満さえコントロールしていれば、その使わなかった時間とお金でどれだけ他に建設的なことができたことか。ぶっちゃけ趣味カメラなんてなくても生きていけるので、ここに投資し過ぎても大して財産にもなりません。でも買い物前ってここが分からなくなるんですよね。

レンズは別。

ちゃぶ台を返すようですが、ここまでの話はあくまでカメラ本体(ボディ)の話で、写真や動画の写りに直結するレンズに関しては世界線が別の沼だと思うのです。機材ヲタの自己肯定感を満たす沼がボディ沼だとすれば、写真そのものの美しさを求める沼がレンズ沼かと。逆立ちしてもスマホ勢には理解してもらえず孤独を感じるテーマですが。

まとめると…。

ライカでもない限りどうせカメラ(本体)なんて消耗品(乱暴)。完璧なボディなんてないのです。だから壊れるまで使い倒しましょう!とっととカメラ沼は卒業するに限ります。(←自分にブーメラン) 浪費せずに済んだ時間とお金をもっと有用なことに使いましょ。私のようになってはいけません。散財の先に完璧なゴールなんてないのだから。

いくら使ったのか?

ケジメとして精算してみます。カメラ沼10台目(X-E4)・11台目(Z5)・12台目(Z fc購入時点)の3台で使った支払総額は582,226円。売却等で入ってきた金額は624,181円。よって差し引き41,955円のバックとなりました。フルサイズ&標準大三元の売却値が伊達じゃなかったとも言えますが、別の言い方をすればフルサイズカメラ&最上級レンズが半年でミドルクラスAPS-C機材に変わってしまったのもまた真実。どっちが良かったのか?それは今後の自分次第です。これまでの全てのカメラ沼・12台の散財総合計は1,515,882円となりました。軽自動車を新車で買えそうです。

このカメラ沼シリーズは今回で最終回となるのか?…どうでしょう。この件に関しては次回がないことを切に願います。最後までお読み頂きありがとうございました。またお会いしましょう!(どっちやねん!) では諸君、後悔なきカメラ沼LIFEを!かしこ。

ブログ管理人:isofss(イソフス)