突然こんなことを聞かれたことはないだろうか?「写真って面白いの?魅力って何??」こんな友人の屈託ない質問にはスパッと気持ちの良い神回答を準備しておきたいものである。この点で時の試練に耐えてきた過去の名言から知恵を借りてみよう。
美しい人はより美しく、そうでない方はそれなりに。
樹木希林さんが出演されていたFUJIFILMのCMからの名言を一つ。
なんてユーモアあふれる名言だろう。これが全てではないにしても確信を突いている。仮にこの名言をお借りして写真の魅力を言語化したとしよう。恐らく相手の反応は苦笑いだろう。(私はステージ上で司会者から唐突に質問された時にこの名言を借りた経験があって満点苦笑いを獲得した!)決して万人受けするフレーズではないが、それがいいのだ。適度な刺激があったほうが印象に残る。写真の魅力を伝えるという目的を遂げるために(大して面白くもない自論を長々と展開するより)印象に残るフレーズでスパッと決めた方がCOOLだ。
やめた方がいい珍回答。
「あれは10年前、とある写真集を立ち読みしてた時に衝撃を受けたのがきっかけでした。ソール…なんとかだったかな?なんて美しい写真だろうって思ったんです。自分もそんな写真が撮りたいと一念発起してカメラを買いました!」
…ここまで酷いと逆に笑えるが。でもこうなってしまっているおじさんは、いる。あなたの周りにもいないだろうか?ついつい自分語りをしてしまう人。そういう輩はたいてい知ったかぶりが多い。そして大して写真を撮っていない。でも注意していないと対岸の火事ではなくなってしまう。写真について興味を持って質問してくれる人は“写真”に興味を持っているのであって、その回答権を使って承認欲求を満たそうなど滑稽でしかない。
「良い写真とは?」と聞かれたら。
これも偉人の名言から拝借しよう。借り物でいいのだ!我々趣味写真家は先の通り自分語りが出来るほど悟ってはいない。さて「良い写真とは?」との問いだが、これもスパッと答えてこそ相手の印象に残る質問だ。ストレートに回答している写真家鈴木心の動画に全ての答えがあった。
それは「伝わる写真」。
誰に何を伝えるか?その考えを選択し、撮影した結果が見る人に伝わること。「写真とは見る人と撮られる人を繋ぐ仕事」というコメントも興味深かった。ぐうの音も出ない。
写真で語れ。
言葉は言葉。写真は写真。最終的には写真で語れるようになりたいものだ。
常日頃から写真にどっぷりハマっていることが最大の準備だろう。身も蓋もないが、そのコンディションであれば何を言っても説得力はついてくる。さぁ今日も写真を撮りに行こうではないか!
では諸君、良き写真LIFEを!かしこ。
ブログ管理人:isofss(イソフス)