Z fc&新Z28mmキットの発売延期から早2週間。あなたも涙を余儀なくされた1人だろうか?しかし、ただ指を咥えているのはもったいない。そうだ!新28mmの次にZ fcに装着する望遠系のレンズを妄想しよう!「Zマウントはレンズ不足だ」なんて言われる現実に真っ向勝負する妄想回、ぜひお楽しみ下さい。

2本目に欲しいレンズの条件。

Z fcと一緒に届くはずのキットレンズNIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)は35mm換算で42mm相当の標準画角。純正レンズなのでAFも効くし、きっと描写も良いだろう。であれば次に欲しくなるレンズは望遠域だと思う。フルサイズではないZ fcで望遠レンズを探す意味を考えるとレンズに求める条件はこのようになるだろうか?

  • 画角は中望遠以上で。
  • 描写性能と値段のバランス。
  • スナップに使いやすいサイズ感・重さ。
  • なにかの付加価値が欲しい。

個人的な好みで本来はここに「近接撮影」を入れたい所だが、新Z28mmが意外と寄れるレンズ(最大撮影倍率が換算0.3倍)なので必須項目から外した。

値段の基準は、純正MC105mm。

何を選んでも決して安くない買い物だ。後悔しないためにも最初から予算の上端を決めておこうと思う。その基準がNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sだ。最新設計にして神コスパな1本。執筆時点の価格コム最安値は116,820円とラグジュアリーレンズ群の中では他メーカー含めて追従を許さないバーゲン価格になっている。この金額出すならこのレンズを買うわ!(換算157.5mmという微妙な画角になっても構わない)

さぁ、MC105mmを超えるレンズは出てくるのか!?

候補1.いきなり本命か?純正50-250mm。

Z50のキットレンズとして既に発売されているNIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRが非常に気になっている。なんでも撮れるであろうズーム域・折り紙付きのZの描写力・ぶっちぎりのコストパフォーマンス。もうこれでいいんじゃないだろうか…。

  • 35mm換算[◎]75mm-375mm
  • 描写[○]Zマウント純正の描写力
  • 重さ[△]405g・沈胴式ズーム
  • [○]非常にコスパが良い
  • [○]防塵防滴に配慮した設計
  • [○]レンズ内手ぶれ補正機構あり
  • [×]F値が変動、かなり暗い

屋外だけの運用ならここが終着駅になるだろう。欲をかいてレンズに明るさを求めるなら他の候補を考えようか。しかしここまで整った純正キットレンズの存在を差し置いて「Zはレンズ不足だ」と揶揄されるNikonの心中、お察し申し上げます。

候補2.中華系MFレンズ沼が熱い。

最近の中華レンズの進化は目覚ましいものがあり、国産Voightlander贔屓の私も心が揺らいでいる。だって安過ぎるのだもん。マニュアルフォーカスが苦手でなければ検討の余地は大いにあると思う。そんな候補の1本がTTArtisan 50mm f/1.2 Cだ。えぇF1.2だって!

  • 35mm換算[○]76mm相当
  • 描写[○]F8からF11でMAX解像力
  • 重さ[○]335g
  • [△]マニュアルフォーカス専用
  • [○]マウントアダプター不要
  • [◎]コスパは最強クラス

↑この動画の解説を見てさらに欲しくなった。屋外スナップで絞って使う分には十分の描写だし、フワッとぼかしたい時は開放F1.2の強みがある。特筆すべきは、オールドレンズ遊びだと絶対に必要になるマウントアダプターが要らない点だと思う。マウントに直付けできるのはGOODだ。最短撮影距離が50cmなので大いに寄れるレンズではないが、中望遠帯の中では比較的優秀か。ぬぐぐ…これは非常に悩ましい。

候補3.まさかの望遠大三元という選択肢。

私が石油王ならZマウント純正の70-200mm F2.8 Sを選んでファイナルアンサーだっただろう…いつかは叶えたいロマンだ。それまでは古いNikonの望遠大三元レンズで凌ぐのもありかもしれない。

AF-S NIKKOR 80-200mm F2.8 Dを手に乗せた写真。

懸賞や抽選には縁のない私にYouTubeの視聴者プレゼントが当たる日が来るとは…。実は古い望遠大三元レンズAF-S NIKKOR 80-200mm F2.8 Dが手元にある。これをZ fcに繋げるのはどうだろう?

  • 35mm換算[◎]120−300mmF2.8通し
  • 描写[△]レンズ清掃必須…
  • 重さ[×]三脚座込で1580g
  • [×]AFは使えない
  • [△]マウントアダプターが必要
  • [◎]かっこいい
  • [◎]購入費用なし
AF-S NIKKOR 80-200mm F2.8 D、レンズ内のカビ
あらら…

もうこれはロマンだけのチョイスだ。実際このままでは使えない。発売から20年以上経っているレンズということもありレンズ内のカビを清掃しなければならない。またDタイプなのでFTZ経由であってもどの道ZマウントではAFが使えない。でも…望遠大三元レンズを使っているという実感はプライスレス。換算300mmをF2.8で使えるなんて脳内ドーパミン噴出がヤバい。夢だけを頼りにあろうことか大三元レンズを自力で分解清掃するその様子は今後記事にします。(事故りそうなフラグ立ってるかも?)

まとめ。

AFが使えて描写も良くて価格も抑えている純正レンズ(1)NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR、Zマウントを心ゆくまで堪能するならこの選択肢か。もしくはマニュアルフォーカスでゆっくり撮影を楽しみたい時の(2)TTArtisan 50mm f/1.2 C、コスパを優先するならここ一択。またはロマンを追い求めて大砲を掲げる(3)AF-S NIKKOR 80-200mm F2.8 D、正直マニュアルフォーカスさえ許容できればこの選択で全てを終わらせることができる。ぬぐぐぐ…どれも魅力的じゃないか。

迷える時間こそ至福の時よ。結論は…まだ出ませんッ!何か買ったらまた記事にします。最後までお読み頂きありがとうございました。では諸君、良きレンズ沼LIFEを。かしこ。

ブログ管理人:isofss(イソフス)