やっぱり機材は軽くて小さいものがいいのです!だって持ち歩きしやすいから。SG-image 18mm F6.3 ウルトラシンレンズを1ヶ月間毎日使ってきました。8000円台で買えるパンケーキレンズです。購入検討されてる方のお役に立ちますように。

※この記事は2ndfocusのプロモーションを含みます。開封時の外観記事もございます↓↓↓

普通に使わない方が面白い。

ウルトラシンレンズはAPS-C用のMFパンケーキレンズです。重量なんと78g。Z50IIに装着してみましたが、それはもうめちゃくちゃ軽いです。機動力に全振りしたスナップカメラが誕生しました。金属レンズフードも同梱されています。

SG-image 18mm F6.3 ウルトラシンレンズ外観。ボディはZ50II

さて、こういったトイレンズの類にhi-fi性能を求めるのはお門違いと思いまして、いっそエモ散らかしたホワホワ描写に傾倒させるべくK&F Conceptのブラックミスト1/4を購入しました。レンズとレンズフードの間に37mm径の溝がありますのでそこにセットします。このNANO-X、しっかりした作りになっていておすすめです。私、毎回このシリーズ買ってます。

K&F Concept
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ピクチャーコントロールをSD(スタンダード)に設定してスナップを開始しましたが、普通に撮影するとトイレンズの域を出ない想像通りの描写となりました。純正レンズと比べると10倍以上の価格差ですから文句は言えません。周辺減光はかなり強いですね。

節分の時期にウルトラシンレンズで街中スナップ。普通のピクチャーコントロールだと描写の悪さが際立ってしまう。

申し遅れましたがこのレンズはF値が6.3で固定されています。被写界深度的には35mm換算で実質F9くらいの感覚でしょうか。そこそこパンフォーカスになります。日中屋外でもモーションブラーが出せるくらいには暗いレンズですが、とにかく薄いレンズが好きな私としてはF6.3は実用ラインでOKが出せる明るさです。

ウルトラシンレンズのスナップ作例。通勤時間に交差点を撮影。周辺減光は強い。

例えばF8とかF16などのボディキャップレンズと比べるとウルトラシンレンズはF6.3フォーカシングノブまでついてきますから大勝利です。最短撮影距離20cmまで寄れます。それでいて78gです。これ以上何を望みましょうか殿様じゃあるまいし。

F6.3の固定絞りレンズを絞り優先モードで使っていると、不意に暗い環境になった時にシャッタースピードが遅くなって失敗することもあるが、それも含めて楽しいレンズだと思う。商店街の八百屋さんのミス写真。

ただちょっと気を抜くと没写真を量産してしまいます。↑この写真は絞り優先モードにしていたのにISO感度Autoを切っていたのでスローシャッターになってしまった写真です。手ぶれ補正機構が入っていないZ50IIだとまぁこうなりますよね…。意図しない没写真は嫌いじゃないですけども。

ウルトラシンレンズを使って聳え立つ立体駐車場を撮影。真っ直ぐなものが真っ直ぐ写る気持ちよさはある。

スナップ写真の醍醐味は日常の中でオッ!!っと思えるものを見つける修行だと思っております。こちとら洒落被った午後にティーを嗜むような生活は営んでおりませんので、当然普通にシャッターを切るだけだと普通のおじさんの日常が写るだけです。まして描写はトイレンズ系ですから。

ウルトラシンレンズは絞り値がF6.3で固定される。曇りの日はISO感度を上げていこう。カエルの置物を撮影。

そんな人生の曇天に一縷の光となってくれたのがNikon Imaging Cloudでした。世界中のクリエイターたちが作ったRAW現像時のプリセットを最初からカメラにダウンロードしてJPEGに当てることができるサービスが始まりました。このイメージングレシピウルトラシンレンズの相性が非常に良かったのです!

おいしい所を探す。

lo-fiレンズにソフトウェア的な色捻りを組み合わせるのは面白いですね。レシピは山ほどありますし、自分で作ることも出来ます。カメラにセットできる枠は9つ。ブラウザ上でチェックを入れることでクラウド経由でカメラ側のレシピが置き換わります。すごい時代になってきましたね。

遠方を撮影するよりも近くを写した時の方が印象的になる確率が上がると感じている。このウルトラシンレンズは寄れる。

お膳立ては終わりましたので、あとはウルトラシンレンズを使いこなすべく写真をガンガン撮っていきましょう。途中で気がついたのですが、このレンズ、無限遠より近接時の描写が活き活きしていて好みでした。

ウルトラシンレンズには37mmと49mmのフィルター枠が存在する。ここにブラックミスト1/4を装着するのが私のマイブームなのだ。逆光撮影が楽しくなる。逆光に照らされる三角コーンを撮影。

ブラックミストを装着しているので逆光もむしろ大歓迎です。難しいことは考えずにドンドン撮っていけます。設定を1000万画素あたりのJPEGにしているのでデータも軽いです。ちなみにNikon Imaging Cloudを使っているので撮影した写真は自宅に帰ってきたら(Wi-Fi環境に入ったら)勝手にクラウド上に連携されます。これは人間をダメにする殿様サービスだと思いますまったく。

ウルトラシンレンズの最短撮影距離は20cm。トイレンズにフォーカシングレバーがついているのは面白いと思う。

ウルトラシンレンズの弱点の1つは食べ物があんまり美味しく写らないことでしょうか…。まぁ8000円のレンズに求めるのは酷だとも言えますし、私の自炊がオシャレではない説もありますけども。(目下貯金中なので全自炊なのです)

ウルトラシンレンズの作例。背景紙の中を覗き込んでZ50IIのポップアップストロボを使って撮影した様子。

あと、レンズの全長が短いのでカメラ内臓のポップアップストロボを使ってもケラれないのは良い発見でした。この写真は丸まった背景紙の中を撮影しています(特に意味はない)。いや〜楽しくて色々撮っちゃうんですよ。

このレンズに惚れた理由。

ウルトラシンレンズを持って旅行に行きました。これが非常に良かったです。だって軽いんだもん!移動中ずっと首からぶら下げていても苦になりません。イメージングレシピを6つほどセットしておきましたのでその時の雰囲気に合わせてJPEG撮って出しで写真を撮っていきます。

ウルトラシンレンズの真価は旅スナップで発揮される。とにかく小さくて軽いので旅のお供に最適だ。

大量に写真を撮ってしまうのが旅行SNAP。後でRAW現像するのは億劫ですからね…。JPEGで完結できる、いやむしろレンズの性能的にもJPEG完結と割り切れる潔さがある!なんたって軽い。このあたりにウルトラシンレンズの魅力が詰まっていると思います。

ウルトラシンレンズはAPS-C用レンズで換算27mm。この広い画角感をどうやって活かすか?曲がりくねった遊歩道を撮影。

画角に関しては好みが分かれるでしょうね。換算27mm(APS-Cで18mm)が好きな方にはオススメです!一家に一個、いかがでしょうか。安価なレンズですが安かろう悪かろうの印象は受けませんでした。金属マウントですからむしろ堅牢さすら感じました。フォーカシングノブはヌルヌルしませんので過度な期待は禁物ですが、コスパを考えると実用範囲だと思います。

「いやいや私は換算35mmあたりでスナップしたいのだよ」って思ったあなたに朗報です!…それがですね、SG-imageからまた新しいウルトラシンレンズが出るんですって。ちょっとペース早過ぎませんかね。えぇ我が家にも届きます。今度はフルサイズ用ですがAPS-Cでクロップすると換算36mmなんですよフフフ。続報をお待ちください!

ブログ管理人:isofss(イソフス)

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