旅行に小さなカメラを忍ばせて…なんて甘いこと言ってんじゃないわよッ!全ては描写のため・自己満足のため・道具を使い切るという自負のために、非常識にデカいレンズ NIKKOR Z 85mm f/1.2 S をぶらさげて鹿児島県の与論島にひとっ飛びしてきました。スナップ写真をご査収下さい!(レンズはNikonさんからお借りしております。この記事はプロモーションを含みます。)

NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sをぶら下げて与論島に旅行に行きました。飛行機の中から空を撮影。

ちなみにレンズはNikonさんから機材レビュー用にお借りしております。本当は発売されたばかりの180-600mmの方が検索需要がありそうですが…我が道をいかせて頂きます。俺は中望遠レンズが好きなんだぁーッ!本記事のYouTube版もございます↓こちらは前編です。

開放F1.2スナップ。

狂ってるかもしれませんが本記事のスナップ写真は全て絞り・開放F1.2で撮影しております。絞る前提ならNIKKOR Z 85mm f/1.8 Sでもいいわけですよ、お値段1/3ですしね。しかしせっかくのロマン砲ですから全開で楽しみたいじゃないですか。

NIKKOR Z 85mm f/1.2 S作例。那覇空港にて働く車をパシャリ。開放F1.2です。

中望遠特有の圧縮感・滑らかなボケ味・ピント位置の解像感・全体的に際立つ立体感……なんか言葉にするとチープですね。実際使った直情的感想はこいつはすげぇやの一言に尽きます。当ブログで一番読まれている記事は85mm f/1.8のレビューでして、私自身も今までで一番興奮したレンズはその85mm f/1.8だったのですが…これは記憶を書き換える必要がありそうです。

NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sスナップ作例5。胡蝶蘭を最短撮影距離付近で撮影。

身も蓋もない言い方をしますとf/1.8とf/1.2の間に聳え立つ約24万円の価格差は…ロマンだと思います!私を含めほとんどの趣味カメラマンにとって撮影条件的にf/1.2が必要なシーンは少ないはずですが、そこに世界最高峰のガラス玉があるのであれば御託は抜きにして「使ってみたい」が購入動機でもいいじゃないですか。

NIKKOR Z 85mm f/1.2 S作例。与論空港を降りたところ。巨大レンズを持ってスナップします。

蛇足ですが「そういうお前は買うのか?」とツッコまれそうなのでYouTubeより先にネタバレしておきます。今回借りた85mm f1.2と次回借りる○○のどちらかを購入しようと思います。一騎打ちです。借りるだけでは機材(レンタル)系YouTuberになっちゃいますからね。買わない奴にロマンを語る資格はありません。

だからと言ってf/1.8購入がダメだとは毛頭思いません。↑過去記事を見返してみたのですが10万円ちょっとで買えるf/1.8の開放描写もとんでもなくエグい写りをしてました。f/1.2に比べて重量も半分以下です。現f/1.8ユーザーの皆さん、いい買い物されましたね!S-Lineレンズにハズレ無しとはよく言ったものです。

蛇足・与論島エピソード。

レビューの腰を折って動画版で喋りきらなかった与論島エピソードを少々。間で挟んでいる写真はもちろん85mm f/1.2で撮っています。この与論島旅行がですね…最高だったんですよ。皆さんご存知ですか?与論島。鹿児島県ですが実際は那覇空港から飛行機で30分の場所にある離島でして。

NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sスナップ作例3。中望遠レンズの圧縮効果を使って建物を大きく写す。

訪れたのが8月末だったこともあってかそれほど混んでおらず、島民の皆さんの朗らかな雰囲気も相まって、都会の喧騒とは対極の位置に存在する穏やかな時間を堪能しました。しかしご飯事情は別。アポなしで行ったら満席だらけでした。地元の方のお話ですと外食産業が需要に追いついておらず「夜のご飯(店)は事前に予約しておきなさい」とご忠告頂きました。これはマジです。

NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sスナップ作例10。そこらへんの炉端とカブ。原付が似合う島、与論島。

移動手段について。レンタカーもありますが、原付でも回り尽くせるサイズの島なのでレンタルバイクはおすすめです。事前情報を何も入れずに訪問した私は徒歩でスナップしましたが、術後のステントが入った体で歩きまくった結果、旅行日程の3日間全てにおいて血尿が出ました…最初から原付を借りておけばよかったのです。ちなみにタクシーは島に4台しかいませんので争奪戦必須ですぞ。

NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sスナップ作例11。朝の海、水辺。柔らかな光をきちんと写してくれるレンズ。

与論島スポットのおすすめは与論空港の反対側にある百合が浜です。ここは絶対行ったほうがいいです!街灯がないので夜は真っ暗ですが見渡す限りの星空は圧巻でした。水平線から顔を出すご来光も良かったです。百合が浜には駐車場・トイレ・シャワーも準備されていました。夏ですと昼間はバナナボートなどのアクティビティも開催されてます(その様子は動画版・後編にて)。←例の如く事前予約しましょう。

NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sスナップ作例6。青い空に聳え立つ1本の煙突。開放から凄まじい描写力。

あと全体的に感じたのが良心的な価格設定でした。宿もそうですし、海のアクティビティもです。円安が進む中、下手な海外よりよっぽどコスパいいと思います。スーパーで買うアイスなどがちょっと離島価格かな…なんて言ったら怒られますよ。こんな楽園でアイス食べれるんです。喜んでお布施しましょう。島民の皆さんの尽力あってこうした観光業が営まれている訳ですから、マナーを守ることはもちろん、出来るだけ現地でお金を落として帰りたいものです。与論島もう一回行きたいなぁ。

蛇足・結婚式エピソード。

身内の結婚式で訪れた与論島。本職のブライダルカメラマンさんのお仕事を近くで拝見できたのは素晴らしい体験になりました。スチルとビデオグラファーの2名で撮影を担当されていました。百合が浜での集合写真はドローンを使った空撮もありまして、それはそれは都会とは違うスペシャルな体験だったわけですが…

NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sスナップ作例7。フィルムカメラを物撮り。最短撮影距離付近。

今回はそういった背景依存の”映え”よりも遥かに価値のある本職のカメラマンさんの人柄に心を打たれました。案件ではないのでご尊顔は伏せます。とにかく人当たりが柔らかく、どちらかと言えば控えめな声量で、でも指示は明確で分かりやすく、かつ仕事が超早い。結婚式翌日に送られてきた集合写真のクオリティに悶絶して顎が外れる勢いでした。夜中まで飲んでたはずなのに…。

NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sスナップ作例9。美しすぎる与論島の百合が浜。

ビデオグラファーさんもジンバルやドローンをあれこれ使いながら、昼間の結婚式のムービーを夜のお食事会でお披露目されてまして…ワンオペですよ、どんだけ仕事早いんだよ!で翌日、急遽撮影依頼が入ったらしく↑百合が浜の海ので前撮りされてました。えぇ、新郎新婦もカメラマンも海のに浸かってましたからね…。さながらイルコさんです。

NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sスナップ作例8。与論島の美しい海と清々しい青空を収めました。

餅は餅屋とはよく言ったもので、数十万円する撮影プランは伊達じゃないですね。実はこの度結婚した新郎が業界の人間でして、自分の権限で最高のスタッフを揃えたとのこと。後から聞いた話、スチル担当さんにおいては社内指名率No.1の方を関西から呼んだそうで……嗚呼、納得です。そんなプロ集団の仕事を激近ライブ拝見できたのは貴重な経験でした。ご祝儀もうちょっと足しておけば良かったな…。

しかしこの業界は玉石混合。業者によってはハズレもあるでしょう。私が住んでいる地域では趣味カメラマンを週末限定で最低賃金付近でアルバイト募集している業者もいますし。私も自分のブライダル写真を依頼する時は業者選定には心血を注ぎたいと思いました(しかし目下彼女がいません)。

まとめ。

この記事、なんの記事でしたっけ?…レンズのレビューでした!NIKKOR Z 85mm f/1.2 S、お世辞抜きに素晴らしいプロダクトでした。中望遠で間違いのない買い物をしたい方は一直線にポチっても後悔はないでしょう。正直に申し上げますと私も超欲しいです。本命レンズと焦点距離が被っていることもあり悩んでいます。最終結果はまた報告します。

与論島動画の後編は今週末に投稿予定です。機材を提供していただいたNikonさんに感謝感謝。Zマウントが誕生して早5年。レンズも潤沢に揃ってきました。Nikonユーザーで良かったと感じるこの頃です。ここまで読んでくれた貴方様もきっとズブズブの沼住人でございましょう?さぁ今後もご一緒に広くて深いZの沼で溺れようじゃありませんか。よきNikonライフを!

ブログ管理人:isofss(イソフス)