どうせ過去モデルの外側をクラシックにするだけなんでしょ?…って思ってた時期が俺にもありましたぁッ!ごめんなさい。予想を遥かに超えて登場したZfを横目にZfcユーザーの阿鼻叫喚がこだまする昨今。その活路を元Zfcユーザーが綴ります。

元というのは、今月頭にZfcを下取りに出したのです。噂からして今月あたりにZfが登場する兆しはありましたので相対的にZfcの価値が下がる(ように感じる)時の精神的ダメージを緩和しようという作戦です。ここから先はYouTube動画の続き・Zfcレクイエム記事となります。

価格が安い。

対Zf比較でZfcが優れている点は、まずお求めやすい価格でしょう。軍艦部の質感と愛らしい見た目・黒とシルバーの選択肢・プレミアムエクステリア貼替キャンペーン等を安価に体験できるのは…メリット…なのかもしれません。

半年使ったZfc・正面の外観

奥歯に物が詰まった言い方になって申し訳ないです。正直に申し上げますと沼住人の端くれとして「安いから選ぼう」という選択肢は生理的に無理なのです。進化と衰退のサイクルが早い黒物家電においては自分の予算の中でできる限り高額な商品を買う方が(長い目で見れば使用期間・満足感ともに)良いと思います。Zfcの価格が自分のそれに合っているのであればGood Choiceと言えるでしょう。

価格差2倍なら写真も2倍キレイに写るか?と問われれば答えは極めてNOです。実際半年に渡って毎日Zfcで写真を撮ってきて感じたのはZfcと16-50mmのキットレンズでも十分に美しい写真を収められるということです。作例は下記URLにてご参照下さい。これからカメラを始める方がZfcを手にするという選択肢は非常におすすめです。ただこれだけは肝に命じてください。Zfcに満足した頃にZfへのステップアップの誘惑が絶対訪れますから。

ゆったり楽しむカメラ。

この点も非常に秀逸でした。悪い言い方をすると「上位機種に比べてメニュー項目が少ない」という特徴なのですが、これは表裏一体で、普段使わない細かい設定項目がバッサリ削ぎ落とされることで日常遣いに特化したカメラになっていると感じます。しかもこの見た目でしょ。持ち歩きたくなるんですよ。

半年使ったZfc・背面の外観。

少し補足しましょう。例えばZfcにはユーザーセッティングの切替がありません。これによって強制的に1つの設定をじっくり楽しむ仕様となります。画像の再生ボタンも左手側に移動しました。カメラを両手で持てというメーカーのメッセージですね。でもi menuやファンクションボタンのカスタム性は健在なのでストレスを溜めずにメニューを使い切れます。良い意味でここはフルサイズ機との明確な違いを感じました。

毎日持ち歩ける限界のサイズ。

仕事の日もオフの日もひたすら持ち歩きました。いえ、持ち歩けましたという方が正しい表現かもしれません。Z30に比べるとEVFの出っ張り部分がカバンの中で引っかかることは多かったですが、ギリギリ許容範囲でした。お供はキットレンズの16-50mmです。重量的にも嫌な印象はなかったです(スマホよりは重いけど)。

半年使ったZfc、外観・軍艦部。レンズは16-50mm。

100円均一で見つけたリングストラップをつけて落下防止を講じておりました。↑上の写真は裸族ですが、実際は本革のケースを着用してグリップ感を担保(当然ながらケースがない方が軽量です)。いずれにしてもこれ以上の大きくなると通勤装備としてはキャパオーバーかなと言う所感です。APS-C機のメリットはここですね。

まとめ。

つまり、持ち歩ける普段使いお洒落カメラが手頃な価格になっている…それがZfcです。Zfとは趣が違うのです。ZfcのCはカジュアルですから。コンセプト通りの名機ではないでしょうか。そこから先に、高機能化とラグジュアリーを追求したいのであればZfが控えています。フルサイズセンサー・ボディ内手ぶれ補正・モノクロ切替スイッチ・高解像丸窓EVF・記録メディアWスロット…この5点だけでも価格差2倍の価値はありますよ。

最後に期待を込めて書かせて頂きたいのですが。既に昨今のAPS-C機は完成したと思っています、だから今後Zfcの後継機が出るとしたら…どんな進化を遂げるのでしょうか?とても気になります。煩悩を鷲掴みにするZfciiが出ることを願っています!

さて、私が下取りに出したZfcはどの機材の礎になったのか…この件はまた次回ということで。

ブログ管理人:isofss(イソフス)