発売直後に入荷待ち続きのX-E4。ようやく我が家にも届きました。新型27mmパンケーキレンズの方も予想を上回る注文で出荷遅れが発表されており、ミラーレス市場でNikonを追い抜いたシェア第3位の富士フィルムの勢いが止まらないようです。それは嬉しいことですが…私の首はノビノビになりましたよ富士フィルムさん。歓喜の舞を踊りつつX-E4開封記事を書きたいと思います。テーマはズバリ「X-E4のここが好きだ!」です。購入に踏み切らせた魅力を3つ綴ります。個性まるだしで生きていきたいそこの貴方!欲しくなっても知らないぜッ!

[魅力1]ただ美しい。

これは機能美に近いと思います。小さく、無駄がなく、持ってると写真を撮りたくなるデザイン。本体の重量はバッテリー込みで365gという脅威の軽さです。

X-E4正面からの写真。

小さなレンズこそX-E4に相応しいかと。組み合わせるレンズを熟慮した結果、↑ライカMマウントのマニュアルフォーカスレンズとのマッチングを選択しました。この話は別記事にまとめるので改めて。思わぬ誤算だったのが↓キットレンズとの組み合わせです。これはこれで悪くない。

X-E4にXC15-45mmを装着してみる。

外観なめまわしコーナー。

X-E4真正面からの写真。

X-E4の素の状態を上下左右6方向からお届けします。購入検討されている方はご刮目下さい。まず正面ですが、何もないと言って良いレベルです。小さく軽いレンズであれば別売のサムレストやグリップがなくても普通に握れると思います。大きいレンズ付けたい方は素直にX-T4に行きましょう。

X-E4背面からの写真。

続いて背面です。0.39型236万ドットのEVFは正直小さくて「見やすい」とは言い難いですが、あるだけ感謝せねばならんのでしょう。個人的には写真の再生ボタンが指から離れた位置にあるのが△。シャッターボタン横のファンクションボタンに再生ボタンを割り当ててもよいですが、元の位置のボタンはカスタム変更できないのでモッタイナイのです。ここは我慢して使うしかないかなぁ。なお、背面液晶にはプロテクトガラスフィルターを貼ってます。背面液晶の解像度は162万ドット。これを活かすにはガラス製フィルターが1番良いです。とりあえず1番高いやつ買って貼りました。

X-E4右側からの写真。

ボディ右側には特に機能はありません。強いて言えばフレームのつなぎめが美しくない気がします。防塵防滴も兼ねてパーセマルテープをベタっと貼り付けようかと画策中。

X-E4左側からの写真。

ボディ左側には入力端子類があります。蓋を開けるとUSB-Cケーブル(USB3.2/Gen1)と3.5mmステレオミニジャックHDMIマイクロ端子(タイプD)の3つの穴があります。この蓋に防塵防滴のシーリングはありませんが、その分開け閉めはしやすいです。

X-E4上面からの写真。

上面もシンプルですね。必要最小限という感じ。露出補正ダイヤルが意図せず回ることがあります。気がついたら補正が動いてる…なんてことも。シンプルさと引き換えに、手が大きい人はシャッターボタンを人差し指で押すのはキツイかもしれません。私は手が大きいほう(ピアノ鍵盤で1オクターブの音が鳴らせる指の長さのイメージ)なのですが、ウエストレベルの背面液晶撮影ならシャッターは親指で押せます。それくらいX-E4本体が小さいです。この辺りは購入前に実機を触るのが1番安全ですね。

X-E4底面の写真。

カタログの情報を見る限り(マグネシウム合金なのは軍幹部だけのようで)底面が金属製という表記はありません。剛性感がないわけではないものの、1ランク値段が上のフルサイズ機ほどの質感はないです。このままダイレクトに地面に落としたらパーンッと割れそうな感じ。もしチープな感じを脱したいなら別売グリップをつけましょう。(重くなりますが)一気に重厚感が増します。その際には三脚座のネジ穴も光軸状にセットされます。

さすが純正アクセサリーは高いですね…質感はめちゃくちゃ良いですが。このグリップのレビューも別記事に改めますね。ちなみにコスパ優先であればSmallRigの富士フイルムX-E4用Lブラケット3231というタイプが5000円台で売っています。ゴム部分が少なそうなので握り心地は純正に劣るかもしれませんが、この辺りはお財布と要相談ですね。

[魅力2]USB-Cの蓋が開けやすい。

そんなことか?と思われるかもしれませんが、使用頻度の高い部分が便利なのはありがたいの一言に尽きるのです。ここを使えと言わんばかり。富士フィルムの気のききようが素晴らしいですね。

X-E4はUSB-Cケーブル対応でかなり便利です。

USB-Cで充電・給電・データ取り込み。

実際にUSB-CへのアクセスはX-E4の運用でかなり重要な位置を占めると思います。まず(1)このカメラにはバッテリー充電器が付属しません。別売のチャージャーを買うよりもUSB-Cで充電するのがスタンダードな使い方になります。「だから蓋を開けやすくしておきました」と開発者の聞こえてくるようなそんな感じ。(2)パワーデリバリーにも対応しているのでZoomなどのウェブカメラとして使う場合にUSB給電ができるのはありがたいですね。ただし電力消費量が給電量より多ければいつかは力尽きます。(3)撮影後の写真データをパソコンやタブレットに転送したい時にUSB-Cケーブルをサクッと挿せる仕様は大歓迎です。私が以前使っていたNikon Z6はここがゴム蓋だったので開け閉めが面倒だったしゴムの劣化も激しかったのです。フルサイズ機をあえて捨て置いてAPS-C機に戻る決断を後押ししてくれたのは、開けやすい蓋のおかげだと言っても過言ではないです、マジで。

同梱物一式。バッテリーチャージャーは別売りです。
バッテリーチャージャーは付属しませんでした。

[その3]操作性が極めてミニマル。

少ないという意味のシンプル。一点強調のミニマル。X-E4はボタン類がごっそり削られているからハード面ではシンプルなカメラだと言えるでしょう。しかしソフトウェアはX-T4とほぼほぼ同じ。つまり、シンプルなハードで上位機種と同じ撮影体験を体感するためには撮り手側に一点集中型のミニマル操作が求められると思うのです。便利ボタンが削られているだけに安易に撮れ高を上られるとは思えず、かえってその窮屈さが魅力だったりもします。ここでいう一点集中とは「撮ること」ですね。撮ってなんぼ。とにかくたくさん撮って・質も担保したい、そんなカメラかと。

スナップ撮影に最適解なX-E4

操作性は、まさにスナップ向き。

狙って仕込んでオート撮影。X-E4のポテンシャルを最大に引き出すための撮影設定を考えてみました。(1)シャッタースピード最低1/125秒以上のオートでブレ防止、(2)絞りは好みで、(3)ISO感度はオートで、(4)ホワイトバランスはオートで、(5)フィルムシュミレーションは好みで、(6)撮って出しJPEG、&、後で編集したい時のRAW撮影の同時記録。以上6点をセットしておいてあとはひたすら撮ろうと思います。光や色の量が異なる場面でも安定して撮影に集中できる設定にしました。まさにスナップ向き!大量に撮った写真を後でニヤニヤしながら見返す…なんて粋じゃぁ〜ないですか。

まとめ。

スマホが台頭する時代にあえて、写真をよりスマートに、より美しく、かつ楽しく撮りたい人は、X-E4かライカの二択になるでしょう。今の所、他にここまで尖ったカメラが無いので。迷っている方は買いましょうね、ふふ。見た目で買って全然OKだと思います。個性まるだし上等じゃないですか!

おまけでついてくるRAW現像ソフトがすごい。

Capture One Express for Fujifilm(無料版)が付いてきます。かの有名なCapture Oneの富士フィルム版のようです。初めて私も使いましたが直感的なインターフェイスに好感を持ちました。説明書なしでRAW現像できちゃいます。地味に嬉しいおまけでした。

さてさてさてさて、見たら欲しくなること請け合いの開発者解説動画・ならびにポチる用ボタン、用意しときましたんでお気を確かにッ!↓↓↓デザインは女性担当者だったんですね。そりゃあ美しくなる訳です。

以上、興奮冷めやらぬ独断と偏見のX-E4開封レビューでした。最後までお読みいただきありがとうございます。今後の記事でまずレンズ紹介、そして作例と続きます。ご期待下さい。では諸君、良きカメラLIFEを!かしこ。

ブログ管理人:isofss(イソフス)