結論、甲乙つけ難い二機種でした。それぞれに特徴がある良きカメラ。用途によって選べる富士フィルムの自由度の高さよ。

皆さま、こんにちは。カメラ大好きマンisofssです。この度、富士フィルムのレンタルウィークエンドに参加しまして、お借りしたX-T4と手持ちのX-E4をガッツリ比較することができたので記事にしようと思います。購入前にこの2機種を比較検討する方がどれほどいらっしゃるか分かりませんが(苦笑)、今回は操作感質感の比較となります。ご参考あれ。

FUJIFILMレンタルウィークエンドとは。

ワクワクしながらレンタル会場へ

富士フィルムのカメラを終日借りれるイベントです。インスタの広告で知りました。事前のエントリーが必要になります。買えば100万円はくだらない中版GFX100Sとレンズのレンタルも準備されておりましたが…残念ながら私は落選でした(涙)。

FUJIFILMレンタルウィークエンドに参加しました。

今回はX-T4と新型XF27mm F2.8 R WRの組み合わせでお借りすることとなりまして。ワクワクしながら会場へ。おっと手書きのポップがなんとも言えない感じで、うん、面白いッ!受付を済ませて機材をお借りし、いざスナップへ出陣です。行き先はスタバ!(まだ一枚も写真撮って無し)とりあえず設定とかブログ用の写真撮りとか…したいじゃないですか。えっへっへ。

X-E4とXF27mm F2.8 R WRをお借りしました。
スタバでドヤること小一時間、はよスナップいけや(笑)

操作感の違い。

では実際に触ってみた印象をスチルユーザー目線で綴りたいと思います。(定量的なカタログスペックは他のサイトで確認してきてネ)

グリップ感は似てる。

X-E4とX-T4のグリップ感の違いはほぼない。

普段はX-E4に純正グリップMHG-XE4をつけて運用しております。その握り心地はプレーンなX-T4とほぼ一緒という印象でした。どっちも握り心地は良かったです。(とはいえNikonのようながっしりホールド感まではいきません。) もしX-E4にグリップをつけないとしたら、握り心地はX-T4のほうが体感では心地よいと思います。

重さは?

X-T4にULTRON35mmF2をつけてみた。
かっこいいけど、ちょっと重い。

カタログ数値を抜きにした印象で申し上げますとレンズに依存する感じでした。XF27mm(84g)であればX-T4であろうがX-E4であろうが重さは感じないけど、金属製のオールドレンズ(300g程度↑上の写真)をつけるとX-T4でもX-E4でも「重たいなぁ」と感じた次第です。

EVFは圧倒的にX-T4が良い!

X-T4のEVF内の様子。

EVFの見え方に関しては圧倒的にX-T4の勝利でした。とにかくデカい!見やすいです。ストレスが減ります。ピント拡大時に威力を発揮するのでオールドレンズ好きとしてはこの理由だけでX-T4に乗り換えたくなりました。ちなみにピクセル密度はX-T4もX-E4も同じだそうで、EVFサイズ分の画素数がプラスされたのがX-T4となります。そのかわりX-E4との価格差はざっと7万円…うーん、悩ましいところです。さて、同じくX-E4になくてX-T4にある優位性といえばもう一つ…↓↓↓

ボディ内手ぶれ補正の是非?

X-T4のセンサー部、ご開帳!

借り物なので気を遣わずにセンサーをご開帳しているのはご愛嬌です。さて、X-T4で撮影して感じたボディ内手ぶれ補正の威力たるやいかばかり。欲しいかどうかは別にしてすごいな…と思いました。EVFを覗いているとぬる〜っと挙動している様子が伺えます。構図をビタ留めしたい時にも若干動くことがあったのは△。でも手持ちでシャッタースピード1/4秒くらいなら平気で撮れます。もう三脚いらん。

ボディ内手ぶれ補正でシャッタースピード1/4秒が手持ちで撮影可能。
シャッタースピード1/4秒

手ぶれ補正がないX-E4で慣れている身としては「必要か?」と問われれば微妙なところです。スローシャッターで表現したいものがある人にとっては付加価値があるかも。

電池の持ちは?

レンタル時間は5時間。両機とも満遍なく使って、X-E4は電池残量1コマ。X-T4は電池残量3コマでした。それぞれ電池容量が違いますから当然の結果でしょうね。X-T4はタフで安心できます。

チルトか?バリアングルか?

X-T4発売当時に富士フィルムの上野さんが仰っていた「バリアングル液晶は無いだけでユーザーから選ばれない機能になってきている」という文言はインパクトがありましたね。個人的には写真メインの運用なのでX-E4の180度チルトで大満足です。バリアングルは光軸と液晶画面の位置がズレるので気持ちが悪いのです。

X-E4は180度チルト、X-T4はバリアングル。

ついでに↑カメラ前面についている(はずの)フォーカス切替スイッチですが、普段X-E4のスイッチなし運用(メニュー内に潜って変更スタイル)に慣れていたので、X-T4で変更したい時に戸惑ってしまいました。本当なら物理スイッチの方が便利なはずなのに、慣れって恐ろしいですね。

質感の違い。

手に持った時の悦び…(何言ってるの?)、カメラの質感の作り方も富士フィルムは上手いなぁ…と思いました。もちろん価格が高い分X-T4の方がより洗練されている部分はありました。

例えばダイヤルとか、ボタンとか。

特に露出補正ダイヤルはX-T4のクリック感が適度に固くてGOODだったのです。X-E4はスルスル動いてしまうので意図せずに露出が変わる事件が頻発していました。こうした違いは撮影時の安心感に直結しますからねぇ、さすがはX-T4といったところでしょうか。

ダイヤル操作感はX-E4よりX-T4の方が上質。

ボタンの押し込み具合もやっぱりX-T4の方が一皮剥けている印象です。例えばX-E4だと背面のメニューボタン2個が押しにくいことが有名です。確かにちょっとチープなのは否めないかな。でもX-T4だとそういう残念ボタンは存在しません。

ケーブルの蓋、どちらも良い。

防塵防滴のX-T4、そうでないそうでないX-E4

X-E4は防塵防滴ではありませんが、その割り切りが良く、USB-C等のケーブルを塞いでいる蓋が非常に使い勝手の良い構造になっています。パカっと素直に開くタイプです。正直な話、これはNikonのZ6から富士フィルムに乗り換えるきっかけになった原因の1つでもありました。一方でX-T4ですが、こちらは防塵防滴を備えつつも蓋の脱着は非常に優秀でした。素晴らしい。

所有欲はどちらが上か?

これは愚問かもしれません。誰だって自分の持っているカメラが1番だもの!今回のように実機をお借りして並べた時の感想なんて屁の突っ張りにもなりません。が、強いて表現するとすればシルバーのX-T4シルバーのULTRON 35mm F2を装着した時の神々しいお姿に心を奪われました、はい。

X-T4にULTRON35mmF2を付けた時の質感がヤバい!

かといってX-E4も負けておらず、やはり純正グリップをつけた時のメタル感は個人的に大好物です。私、もうこのグリップ外せません。(って前の記事にも書いてましたね)

X-E4のメタルハンドグリップMHG-XE4はアルカスイス互換で三脚取り付けに便利。

まとめ。

X-T4とX-E4を同時に使ってみた。

並べてみると、改めてX-E4は写真向きだなぁと感じた次第です。それはそれとしても、強力な手ぶれ補正と便利なバリアングルの組み合わせ、さらにフィルムシミュレーションの使い易さを兼ね備えたX-T4は動画万能機で確定でございましょう。どちらも完成度の高いカメラだと思いおます。カメラの中身(センサーと描画エンジン)はどちらも一緒。価格はだいぶ違います。さらにコンセプトの異なるX-S10やX100V(そのうちX-H2?)も存在します。この選択肢の自由度が富士フィルムの魅力と言っても過言ではないでしょう。

どのカメラを選ぶのか?何を買うのか?それは自分次第・用途次第!

ULTRON35mmと新型XF27mmで実写対決だ!

最後までお読み頂きありがとうございます。で、肝心の写真は?…ご安心下さい!次回はX-T4とX-E4に似た画角のレンズを装着して写真を比べてみたいと思います。お楽しみに。

では諸君、良きカメラLIFEを!かしこ。

ブログ管理人:isofss(イソフス)