たとえ身の丈を超える機材であっても使ってみなければ前に進めないのです!俄に購入を決めたNikon Z9。その相棒レンズにはNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sを選びました。さて、この組み合わせで街スナップ撮ったらどうなるのか!?いざ出陣であります!

105mm街スナップ

Z9とNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sで街スナップ。105mmで足のシルエットを捉えた。

街スナップ×105mm、この組み合わせは堪りませんね。この切り抜き感。お宝探しみたいで楽しいんですよ。それを探す努力が必要ですが修行と思って頑張ります。

Z9とNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sで工事現場をスナップ撮影。働く男たち!

まだ使い始めて間もないのですがZ9の軽さに驚いています。MC105mm装着時の重量は約1.9Kg。今まで使っていた一眼レフD850とSIGMAのArtレンズの組み合わせ(約2.7Kg)と比べると体感がもう雲泥の差でした。それでいて剛性感は半端なくガッチリしてます。流石の一言。

Z9とNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S、逆光耐性ものすごく強いです。都ホテル外観。

驚くといえばMC105mmの逆光耐性もすごいんですよ!S-LINEは伊達じゃないですね。↑この写真は建物の左上あたりに朝の太陽があるのですがレンズフードなしでもフレア・ゴースト一切出ません。マジですか?

Z9とNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sで高所作業員さんをパシャリ。逆光だけどちゃんと写ります。

↑この写真も太陽の反射が直接レンズに吸い込まれるかなりキツい逆光です。これモノクロじゃないんですよ。カラーで撮ってます。ISO-Autoで撮っているのですがほとんどの場面で黒つぶれ・白飛びせずに1-254階調の中にちゃんと収まる(満遍なく分布している)印象。ヒストグラムがそう言っています。若干飛んでもRAW現像でスッと戻ってきました。すごい。

Z9とNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sで金属を撮影すると質感が写るのだ!色のりが良い。

レンズ駆動音はちょっと気になります。マイクロレンズだからフォーカス機構が大きいのかな…と勝手に邪推してます。決して大きな音ではないのですが他のS-LINEレンズでは(もっと言えばSが付かない普通のZ純正レンズでも)聞いたことのないシュンッ!という駆動音が聞こえます。ストレスになる程ではありませんが。

Z9とNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sで街角スナップ。横断歩道を歩く人々。

フォーカススピードもそこそこ速いです。MC 105mmはこの秋に値上がりしたレンズ群の一角ではありますが、それでも他社のマクロ系105mmに比べればバーゲンプライスですからね。なんでこんなに安いんでしょう?(後述)

博多駅博多口正面の時計。Z9で撮影。

個人的にはスナップ撮影の殆どの場面でF5.6あたりまで絞って使っています。このMC 105mmの面白い所、それは近接になるほどF値が実行F値で表示されることです。開放はF2.8ですが1mを割るあたりからF3とかF3.2みたいな表示になるんです。こういう仕様は好きですね。

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sはスナップ撮影にも使える万能レンズだ。無印良品にて買い物する女性を撮影。

インナーフォーカス式なので前玉が伸び縮みしないのもありがたいです。さらにマルチフォーカス方式が採用されているのでフォーカスブリージングが皆無です。いや実際には多少あるんでしょうけど使っていて全く認識できません。光学的にそれをやってのけるの点は好印象でしかないです。

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sを絞ってパキパキの建物の質感を表現。さすがS-LINEのレンズ。

それでいて重量630gですからどうかしてますよ。付属のレンズフードは脱着のロック機構までついてます。褒めまくってますが弱点もちゃんと見つけました。その前にちょっと蛇足↓

たまに広角レンズ使うとスパイスになるなぁ!

おまけ。Z9とNIKKOR Z 28mm f/2.8で広角スナップ。ビル全体が入る画角。

この写真はNIKKOR Z 28mm f/2.8で撮りました。ずっと105mmを使っていましたから28mmが随分広く感じます。味変的にレンズ交換するのも楽しいですね。

唯一の弱点は周辺か?

周辺のボケがざわつきがちなんですよね。恐らく口径が小さいことが原因かと思われます。↓下の写真でも周辺は口径食が出てますね。場合によってはサジタルフレアのようなグルグルザワザワ調になることもあります。

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S唯一の欠点は周辺の玉ボケがざわつくことだろう。

ここはトレードオフだと割り切ることにしました。この弱点を解消するために金額と重量と前玉が大きくなるとすれば…他社の105mmと変わりませんしね。MC 105mmはこの弱点を持って低価格に抑えられていると勝手に言い聞かせることにします。対策としては背景処理で遠いボケを作らないようにしようかと。近いボケ感は綺麗なので得意な部分で勝負しようと思います。

やはり近撮に武がある!

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sの本来の力は近撮にこそ活かされるはず!その予想はやはり当たりました。このレンズの美味しい距離は1m以内のあたりにあると感じた次第です。

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sの近接性能を見てほしい。なんて旨そうなスコーンなんだ!

JPEG撮って出し・ピクチャーコントロールはスタンダードです。F5.6まで絞ってます。被写界深度は2cmくらいでしょうか。ピント面の質感がヤバいですね。その後のボケ感も素晴らしい。何もせんとパシャっと撮っただけでこれです。

こちらもNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sのマクロ撮影。スタバの淹れたてコーヒーの香りまで届きそうな作例。

スタバでドヤってMacBook…ならぬZ9ですよ、かなり悪目立ちしますけどね。いいんです、写真のためなら多少の後ろ指は我慢しましょう。テーブルに置いたマグカップ、この距離感でF2.8の実行F値は3.3でした。

本日のMVPは猫ちゃん!

さて公園にやってきたのですが、なんと!人懐っこい猫ちゃんのサービス精神にほだされて動けなくなりました。これはズルいです!(おやつは持ってないんだよSorry)

甘え上手な猫ちゃんは最強であります。私、動けなくなりました。

バリアングル液晶が羨ましくなったのは内緒ですよ。腕を伸ばしてノールック撮影です、ふんぬぅぅぅ!

ノールックファインダーで猫ちゃんをマクロ撮影!ピント面がとんでもなく薄いです。

アァッ!惜しい…。目が入れば完璧でした。っていうか使い方間違ってる気がする。

本日のZ9スナップMVPは猫ちゃん写真となりました。肩肘張らずにこの画質、Z9凄すぎる。

さて、本日のMVPカットはこちらです。いやぁ流石フラッグシップとS-LINEレンズです。私ただシャッター押しただけなんですけどね。動物瞳AFで撮ってます。便利機能はどんどん使っていこうと思います。楽になったリソースは被写体探しや画角探しに振り分けましょうぞ。

まとめ。

使い始めの直上的インプレッションをそのまま吐き出しますとZ9すごいマシン!MC 105mmの近撮つよつよ!になりますかね。知性が数段下がるくらい満足度が高いです。これを上手く言語化できるよう沢山撮って改めたいと思います。

この記事の写真別カットYouTube版を投稿しました。お時間ある方是非。しばらくはZ9とMC 105mmの組み合わせで画角感を鍛える修行に励もうと思います。ふふふ、楽し過ぎて時間が足りませんぞ。では諸君、良きカメラ沼LIFEを!かしこ。

ブログ管理人:isofss(イソフス)