換算42mmの寄れるレンズがこんなに使い勝手良かったなんて!…もうこの一言に尽きます。今日のお題は田舎スナップ。帰省のお供に軽くて小さいミラーレスカメラNikon Z30を持っていきました。レンズは撒き餌ことNIKKOR Z 28mm f/2.8。これ1本でどんな写真が撮れるのか!?とくと御覧あれ↓↓↓
家を出たらスナップ開始!
田舎に到着するまでカメラを寝かせておくなんて勿体無い。自宅のドアを開けたらスナップ開始のゴングは鳴るのです!朝方ちょっと雨が降ってましたからそこらへんの草だって被写体になります。
APS-C機のZ30にフルサイズ用のレンズを装着すると焦点距離は1.5倍になります。よってNIKKOR Z 28mm f/2.8の画角は換算42mmに大変身。この40mm界隈って私初めての体験なんです。標準画角50mmとは違った味わいがあって楽しいです。
50mmの時の「狭いなぁ」という感覚が薄らいだ感じ。ちょっと広いけど広すぎない。ちょうどいいんですよコレが。元々フルサイズ28mm用ですからAPS-Cでクロップすればレンズの中心だけを贅沢に使うことになります。
田舎スナップでレンズ道楽。
高速バスで田舎まで移動しました。実は出発前に撮影に夢中になってバスの時間ギリギリだったのはご愛嬌…到着したからもう安心です。取り放題!早速かわいいバスを発見。いいですねぇ楽しい。
ここ最近(執筆時点では)Z30はずっとJPEG撮って出しなんですよ。普段はiPadでRAW現像しているのですが、Z30のRAWがiPad OSにまだ対応しておらず現像難民になっております。折角なのでJPEGの素性を確かめようと思い、ピクチャーコントロールをスタンダードとモノクロームたまにグラファイトをポチポチ切り替えながら撮影しています。
個人的な感想なのですが、スタンダードに設定し・かつZ純正レンズを装着し・ボディ側のエンジンがEXPEED6の時、この条件が揃った時の植物の緑って↑こんな健康的な発色になる印象なんですよね。ZになってからNikonで植物撮るの好きになりました。
レンズの話に戻りますが、40mm画角のスナップって面白いですね。立っている場所からそこらへんの被写体までがスポッと画角内に入る感じ。難しいことを考えなくてもそこそこ撮れる…ってのはいいことなのです!たぶん。
ただそれだけであれば凡庸ですが、このレンズは寄れるという付加価値が付いてきます。寄れる作例は後述するとして一旦このレンズの魅力をまとめてみましょう。[1]Zレンズならではの美しい描写+[2]APS-C機で42mm画角が面白い+[3]けっこう寄れる+[4]155gという軽さ+[5]撒き餌価格。これをお得満載レンズと言わずしてなんと言いましょう!
描写で感心したのは↑この空の部分です。フルサイズではないカメラで・JPEG撮って出し写真なのにハイライト側が白飛びせず頑張ってます。ちゃんと追い込むかRAW現像すれば空に溶け込んでいる電線ももっと救済出来るはず。これがNikonで1番グレードが低いレンズなんですよ。Nikonって撒き餌で手抜きしないから好き。
うま味を感じたカット4枚。
寄れるレンズはやっぱり寄るのが筋でしょうよ。今回の帰省田舎スナップでNIKKOR Z 28mm f/2.8の良さを感じたカットを4枚選びました。いずれも寄っています。カタログ上では最短撮影距離19cm。APS-Cで使用する際は最大撮影倍率換算0.3倍です。寄っても前玉が繰り出してこないのもGood!
Z28mmとZ30の相性って抜群だと思うんですよ。褒めすぎでしょうか?だってとにかく軽いのでグッと手を伸ばして被写体に近づいでも腕痛くないですしピントもバチッと来るんです。40mm界隈でマクロ的な使い方。うーん、これは本格マクロレンズ欲しくなる罠かもしれん…。
もちろん寄ると被写界深度も浅くなります。これが唯一の欠点かしら?「フルサイズじゃないから大丈夫…」と油断しているとポンボケ写真を量産することに。ここは私も失敗から学びました。例えば絞りはF5.6スタートにしてISOはMAX800とか1600あたりで抑えたいところ。Z30にもZ28mmにも手ぶれ補正機構はありませんので、あとは低速シャッタースピードでブラさないか自分との勝負です。修行です。
相手が動いていなければ自分の手ブレだけ注意すればよい話。安牌を狙って静止物ばかり狙ってますね、執筆しながら気づきました。このモノクロは大好きな写真講師の方のトーンに似てるなーと勝手にセルフ添削。←それを他の人から言われるようになったらオマージュ完成ですな。
猫ちゃん!もちろん動物瞳AFで捉えています。AFモードの切り替えもi menu内にセットしています。Zのユーザビリティはホント秀逸ですね。スタンダードなのでちょっとコントラスト強いです。早くiPadでRAW現像したいなぁ!
まとめ。
価格改定の波に飲まれたとは言え、いまだNIKKOR Z 28mm f/2.8が撒き餌レンズであることには間違いございません。初めての単焦点で選んでもよし、気分転換のサブ単焦点にしてもよし。レトロな見た目のSE(スペシャルエディション)もありますが中身は一緒。私は芋って安価な無印タイプにしましたが全然結果オーライでした。前玉が凹レンズなので(掃除しにくいので)プロテクトフィルターはオススメです。
私は動画用にもこのレンズを使っています。マルチフォーカス対応レンズですからそれはもうフォーカスブリージングが全然ッ出ません。かつAF挙動も無音です。Nikonはスチルのイメージが強いですが動画も頑張ってます。誤解を恐れずに申し上げるなら動画でFマウントレンズにはもう戻れないっス…。
さて、田舎スナップの全容はYouTubeでも配信しております。全カット別作例です。おかわりご所望の方は是非。では諸君、良き撒き餌レンズLIFEを!かしこ。
ブログ管理人:isofss(イソフス)