画質は優秀なのにデザインが残念なNIKKOR Z 24-70mm f/4 S。ダサい見た目を少しでも改善すべくHB-75という別レンズの純正フードを取り付けてみた。このフード、元はAF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR用のものらしい。これがZ標準小三元レンズに装着できてしまうという話はネットで見ていたが…まさか自分でやる日が来るとは。
見た目を比較。
NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sに最初からついているHB-85と比べてみよう。
HB-75にはフード落下防止のロック機構がついていてGOODだ。その代わり内側の反射防止処理が無い(HB-85にはギザギザ加工がある)。でもレンズ自体にナノクリスタルコート処理が施されているのであまり気にしなくて良いとも思う。レンズ保護の観点からは、これだけデカければ落下時に身代わりになってくれそうな気もする。(どちらもプラスチック製)
HB-75(左)の立て付けに問題はない。しかしなぜかHB-85(右)のほうが剛性感がある。かなり固いので間違って外れることはないと思う。このあたりにZレンズの質の良さがうかがえる。
レンズにつけてみた。
24-70を2本持っている訳ではなく合成なのだが。並べてみるとだいぶ違う。沈胴している状態だとデフォルトでもカッコいい。
周辺減光に影響ある?
実験結果を下記の写真でお確かめ頂きたい。それぞれ撮影したものを上下で合成している。カメラ側のビネットコントロールはOFF。露出と撮影位置も固定。なお、HB-75の方がフードのカサは大きくなっているがそれが原因でケラれることはなかった。
どちらも広角端では減光が大きい。若干HB-85の方が暗いような気もする。どちらも現像時の補正で解決できるレベルだった。
望遠端では減光が和らぐ。フード起因の差はないように思える。
装着するとこうなる。
本題はここだろう。撮影時の見た目を広角端と望遠端で比べてみよう。
非常によき。先細り感が緩和された。
芋っぽさが残るものの、デフォルトのHB-85よりは改善しているように思う。
感想。
パッと見の異形感は個人的にツボった。これはありだ!純粋にテンションUPで嬉しかった。
カメラ機材のデカさ・見た目は安直にモノを言う。もちろん写真の上がりが全てだ。でも被写体が一般人の方の場合など、撮影状況によっては撮り手側が存在感を示すべき場面もある。そんな時には見た目の押しが強いHB-75を使いたい。ただし普段使いのスナップでこのインパクトはむしろ不要。カメラバッグにも入れにくい。
たかだかフードにこの値段か。しかし一度買えばずっと使える。…ならばその価値を感じるかどうか次第。なお元のレンズ16−80mmは既にディスコンになっているのでHB-75もそのうち事尽きると思われる。見た目にお困りの方は急いだ方がよいかもしれない。NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sをお持ちの方へ、コレいかがでございましょう?HB-75のAmazonリンクはこちら。
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