やっぱり登山カメラは必要だ!フィルムカメラonlyで生きていこうとデジタル断捨離して2ヶ月も経たず、結局ミラーレスカメラ購入に至ったのが2017年の冬。FUJIFILMの入門機X-T10です。XF35mmF2 R WRとのレンズキットで税込79800円だったのです。沼も6台目になる頃「8万切るって安いじゃん」と脳内変換されてます。ではさっそくフィルムシミュレーションの色とやらを見せてもらいましょう。作例20枚、続きます。
※お詫び。当時は動画メインで撮影しておりまして、アスペクト比16:9で撮った写真をブログ用に3:2でトリミングしております。レンズ本来の画角(換算52mmあたり)より狭く写っています。あしからず。
1.厳冬期の大船山へ。
向かった山は大分県くじゅう連山の一角、大船山(1786m)です。この辺りだと中岳(1791m)や久住山(1787m)が有名ですが、この2峰からご来光を眺めると目の前に大船山が重なってしまうのです。↓これは久住山側から見た日の出の写真。大船山からだと遮蔽物なしで絶景を望めそうと想像し、2度チャレンジしましたが生憎の悪天候でご来光には出会えませんでした。
けっこうハードな大船山。
個人的にはくじゅう連山の中で1番ハードな山だと思ってます。長者原ビジターセンターから坊ガツルまで片道2時間、坊ガツルから大船山山頂まで急勾配な片道2時間、休憩などを挟むと片道5時間は必要かと。日の出に間に合わせるために厳冬期の雪山を黙々と登ります。6本爪アイゼンがあるとかなり楽です。
3度目の正直でようやく悪天候以外の登頂となりました。太陽は見えませんが…良しとしましょう。X-T10が描き出す色、いいですね。T2桁シリーズはエントリー向けの小柄なボディが特徴的。なので登山に持っていくのに優しい機種です。ただし上位機種みたく何でもそつなく熟せる訳ではないので割り切りは必要。特に初代T10はAFが弱い印象でした。現在は2世代も後継機が出てますから改善されてるかも。
大船山側から坊ガツルを見下ろすとこんな景色。登る時は真っ暗で現在位置が分からず精神的に苦しかったのですが、こうして景色を確認できる日中であれば心が安らぎます。真ん中に小さく小さく見えるのが法華院温泉山荘です。
大船山山頂のすぐそばにお池がありまして、厳冬期ともなると完全に凍って氷の上で遊べます。…もちろん割れて落っこちても自己責任ですよ!
ビビりながら最初は石投げたりしつつ…「大丈夫じゃん」ってことで凍ったお池に侵入!寝転んで遊んだりしました。徹夜明けですからテンションもおかしくなってます。
頂上付近でひとりぼっちの松ぼっくりを発見。この記事に掲載している写真は全てXF35mmF2 R WRで撮影したものです。このレンズ、単品でも比較的コスパの良いレンズです。換算52mmで開放F2、標準単焦点レンズとして一家に1本いかがでしょう。ボケはざわつき易いですしフリンジも出ますが、明るいし軽量だし何より手が出せる絶妙な価格設定にしてやられる1本だと思います。
再び頂上に戻り朝食にします。APS-Cでも背景と距離があればこれくらいボケます。
山頂で食べるカップラーメンってなんであんなに美味しいのでしょうね。
坊ガツルで昼飯を自炊。
遊びながら撮影しながら下山するともう昼です。シーズン外なので坊ガツルも閑散としています。お昼ご飯を作りましょう。
見てください、これ背負って登ってたんです!そりゃあ肩が痛くなる訳だ…。フライパンはユニフレームのちびぱんです。このサイズ、可愛いですよね。事前にシーズニング済です。とりあえず料理の後にお湯で油を落としてキッチンペーパーで拭いてお持ち帰り。メンテナンスは帰ってからちゃんとします。
今日は焼肉丼です。お肉は味付けと切り筋を入れ、真冬なので普通にザックに入れてました。じゃかりこをお湯で戻してマヨネーズを加えてポテトサラダに。お米はアルファ米です。簡単だけど美味い。
2.法華院温泉山荘で一泊。
わたしゃ回しもんじゃありませんが法華院温泉山荘ブラボーッ!ここの山小屋もう最高でした。また大船山に登るならセットで是非一泊したい宿、間違いなし。この記事は2018年1月に利用した時の内容ですので、宿泊の予約方法や費用などの最新情報は公式HPでご確認ください。リンクはこちら。
なんと言っても温泉に入れるってのが素晴らしい!疲れた体を癒すのにこれを超える方法など存在するのでしょうか?いやぁ最高やん。宿泊時はもちろん、外来入浴もOKです。
で、これですよ。ビール自販機併設とはッ!買わない理由が無い。宿泊なので酔いも気にせず堪能しようと思います。
こちらは食堂。漫画コーナーもあり、最高の空間となっています。(現在は感染症対策のために常時利用は出来ない模様です。施設の方針を尊重しましょう。)
ビール片手に山で岳を読む至福の時間。ね、行きたくなってきたでしょww
夕食も豪華でした。ちゃんとボリュームもあり満足です。ご飯おかわりしました。
泊まったのはバンガロー。複数人で行くなら個室が気楽でいいですよね。灯油も買ってヒーターを使えます。山に登って、写真撮って、風呂に入って、漫画読んで、ご飯食べて、酒飲んで、友達と喋って、寝る。なんて贅沢なんだ。
3.下界で使うX-T10。
そういえば地上でも使えるカメラX-T10。FUJIFILMのフィルムシミュレーションの色は素敵です。忠実な再現色というよりは、こうあって欲しかった期待色とでも言いましょうか、なんかエモいんですよね(語彙力…)。↓ここから先の写真はXF35mmF2 R WR本来の画角です。
ただの近所の川なのに。
いくら使った?
結局は登山がトリガーとなりデジカメ沼に舞い戻ることになりました。で、カメラ沼6台目となったX-T10で使った費用やいかに?5台目使用時のレンズ・あのフォクトレンダーが高値で売れたこともあって売買合計は57,013円の支出で収まりました(フィルター等の周辺備品も含む)。よってカメラ沼6台目時点での散財金額合計は537,099円ナリ。
いよいよフルサイズ沼へ。
X-T10も短命でした。なぜなら次が欲しくなってしまったから。動機はいつだって単純なのです。「いつかはフルサイズ」なんて言葉に踊らされてX-T10を使いながら次の彼女を探すのは罪でしょうか。3ヶ月ほど使った後X-T10は旅立ちました。現在では後継万能エントリーX-S10が有名ですね。FUJIFILMってヒエラルキーの作り方がホント上手ですよね。動画メインならX-S10、スチル派なら(筆者激推しの)X-E4が現在のマストバイかも。当記事の写真を量産したXF35mmF2 R WRもとっかかりの1本にはコスパ的におあつらえ向きです。
他愛なきカメラ雑談を最後までお読み頂きありがとうございます。気がつけばマウント乗り換え10回を数えており、このカメラ沼シリーズはまだまだ続きます。沼の歴史タグから過去話ご覧頂けます。でわ諸君ッ、良きカメラ沼LIFEを!かしこ。
ブログ管理人:isofss(イソフス)