私は疲れていました。やれスペック、やれ高解像、やれSNS…。生活を取り巻く数多のお便利機能に慣れて、当たり前になって、いつも誰かと競い合って、いつしか写真を撮ることが作業になっておったのです。便利と情報の海で溺れながら平気なふりをするのは粋じゃありません。
そんな時に出会ってしまったX-E4。ミースファンデルローエの名言「ないほどにある」(Less is more)を地で行く形状。ただただシャッターを切ることだけに全集中させるデザイン。削ぎ落とした便利ボタンの数々。いい、すごくイイ。
「しゃらくせぇ、どんどん撮ろう!」そんな声が聞こえます(幻聴)。
さて、ここから先はスナップ好きな方にX-E4購入を全力でオススメする目的で筆を進めます。欲しくなっても知らないぜッ!
(あれ、X-T4は?)
待て待て待て待て…ちょっと待て。Nikon Z6を売ってX-Tを4ポチった言い訳5400文字を綴ったインクがまだ乾いていないようだがその話はどこへ?到着待ちだったのでは?
ヨドバシでX-E4実機を触ってしまい…
{回想シーン} そう、あれは風がまだ冷たかった二月の給料日。X-T4購入後にも関わらず、フラッと立ち寄ったヨドバシカメラで事件は起きました。実機があったんデスよX-E4のッ!(X-E4発売日)そりゃぁ触るでしょうよッ………な、なんじゃこりゃあぁぁぁ!(約0.1秒) めちゃくちゃ質感イイじゃないの。てっきりエントリーモデルで中身スカスカボディだと思っていたのに見事に裏切られました。その感覚たるやまるで雷に打たれたかのような云々…もう一瞬で昇天しておりました。
ということで注文中のマップカメラさんに速攻連絡してX-T4からX-E4へチェンジ要望!一緒に購入していた周辺機器などなど一切合切変更しまくる超面倒顧客になってしまいました。親切に対応してくださったマップカメラさん本当に本当にありがとう(涙目)。
■X-E4購入の決め手4つ。
私は兎に角スナップがしたいのです。カメラに求めるのは描写よりも携帯性!これが今の心境。フルサイズを捨ててでも機材変更に挑んでおるのです。もちろんモノの良さに妥協はしないぞッ。ということで以下がX-E4購入の決め手デス。
<1>上位モデルと同じセンサー・エンジン。
富士フィルムの安心感はここにあると思っています。カメラの心臓ともいえるセンサーとエンジンが、同世代ならどの機種も同じ中身になってます。つまり撮れる写真の質は一緒。カメラの価格はヒエラルキーではなく用途選択であると。そのコンセプトにグッときました。
<2>軽いけどズッシリ。
引き合いに出して申し訳ないのですが「X-A7じゃない」っていうのが1番近い感覚です。カメラの重心がちゃんとボディ内にありそうな。もちろん上位モデルのX-T4やXpro3のような“重みの中の高級感”までは感じなかったので、ここはアクセサリーで対応しようと思います。(モノが届いたら改めて書きます。)
<3>シャッター音がデカい。
フィルムカメラのような「チャンッ」って音がします。大きな音ではないけれど確かに鳴ってます。それでもX-T4の3倍くらい大きいかも。
<4>思い切ったボタン排除。
このカメラは初心者向けではないと思います。きっと撮り手に写真のゴールを求めるカメラ。逆算して設定を追い込んでおく必要のあるカメラです。その分、撮影に集中できるカメラ。残されたボタンには本当に必要な機能だけが割り振られるのです。グッときたのはフォーカスレバーの押し込みでマニュアルフォーカス拡大画面になったこと!これで「イケる、買おう」と思いました。
心配もあるけどネ!
今まで使ってきたNikon Z6や購入済だったX-T4に比べるとX-E4のEVFはガッツリ小さく、コントラストもやけに強い印象でした。たぶんEVFで見える映像と実際に撮れる写真の仕上がりには差があると思います(要検証)。とはいえ、ミニマル>EVF、という結論に至りまして。迷いは捨てました。前記時にも書きましたがこれでダメだったらZ6iiに戻ります、はい。
■ミニマルを極める。
ミニマリズムとはつまり一極集中・一点豪華とでも言いましょうか、私の場合スナップが楽しければ他は何も要りませんので、それはもう変態的に小型軽量かつ趣味嗜好に突き抜けた機材構成に傾倒しようと思います。
マニュアルレンズでスナップ撮影。
実はAmazonで注文していたXマウント用のヘリコイド付きのマウントアダプターが先に到着しておりまして、既に持っている引き伸ばし用レンズ(FUJINON EX 50mm F2.8)をライカMマウント経由でこれまた変態的にXマウントに繋げる計画を進めております。見てくださいこのフォルム、よだれが出るぜ。(このレンズの詳細はこちらからどうぞ。)でもX-E4が手元にないので無事に無限遠が出るかどうかまだ不明です。ちなみに35mm換算で75mm相当となります。
新型フォクトレンダーも注文。
標準画角でもう一本マニュアルフォーカスレンズを準備します。来月発売予定のフォクトレンダーを選びました。こちらもライカMマウントです。その名はULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical TypeII VM、2型のシルバー!黒いX-E4に銀色のウルトロン…胸熱。画角は35mm換算で約52mmとなります。フォーカスヘリコイドがレンズ側にもアダプター側にもあるので寄れるレンズになるはず。ちょっとしたマクロになること希望、要検証。
周辺機器もゴッソリ購入。
いかんせんまだ商品が到着前ですから文字ばかりで申し訳ない。Z6関連の機材を全て売っぱらいまして軍資金は30万円を超えておりました(狂気)。こんなチャンス滅多にない!X-E4ボディが10万近辺ですからまだまだ豪遊できます。暗所に弱いAPS-C機の短所を埋めるべくLEDライトを買ったり…etc…。しめて¥266,367-!…それでもお釣りが来るなんて。不本意ですがボディ単体が売切れていたのでキットレンズセットの購入となりました。XC15-45mmは速攻売り飛ばす可能性大。商品詳細は到着後に改めて。
- X-E4 + XC15-45mm ¥108,900-
- 純正メタルハンドグリップ MHG-XE4 ¥10,395-
- 純正サムレスト TR-XE4-B ¥7,821-
- 純正バッテリー NP-W126S 追加分 ¥7,128-
- ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical TypeII VM ¥79,920-
- 真鍮枠プロテクトフィルター ¥5,073-
- ヘリコイド付きマウントアダプター LM-FX M ¥21,420-
- 液晶保護フィルター Extra Glass ¥2,750-
- SanDisk ポータブルSSD 1TB(欲しかった)¥13,970-
- 室内用LEDライトPhottix M180 (欲しかった)¥8,990-
バッテリー充電器は買ってません。USB-Cポートの蓋がすごく開け閉めしやすいX-E4、ほんと気が効いてますネ。充電はUSBでやります。なんだかスマホみたい。
納期は来月⁉︎
売却したZ6の下取りが絡んでいることと、購入品に発売前のウルトロン2型が入っていることの組み合わせで(マップカメラさん的に)「商品がまとめて発送のみの対応になる」とご一報頂きまして。むむむむ…すぐ届かないのは寂しいけど、ここは素直に待つことにしましょう。
■超コンパクトMF変態スナップ計画:始動。
あくまで個人仕様なのですが、ミニマルを目指してこの度捨てたものをピックアップしてみました。
- フルサイズではありません。
- 機材でドヤれません。
- オートフォーカス、使えません。
- 手ぶれ補正、ありません。
- 防塵防滴、ありません。
- EVF、小さいです。
- 流行りのバリアングルではありません。
- 動画?撮りませんけど何か?
- 高感度、弱いです。
- 諧調表現、良くはないです。
- グリップ、しにくいです。
- ボタン類、めっちゃ少ないです。
- 電池の持ち、良くないです。
- 初心者には扱い難いモデルです。
でも小型、気持ちも躍るX-E4。
しゃらくせぇ、どんどん撮ろう!
これで無事に(?)マニュアルフォーカスしかできないけど携行性抜群のスナップカメラの青写真が完成です。手持ちの全機材をカバン1つで持ち歩ける喜び。あとは届くのを待つばかり。俄かにカメラが手元にない生活になりました。私からカメラを取り上げたらただのおっさん…嗚呼それは嫌だ、いや待て腐るのはまだ早い。届くまで、超小型スマホrakuten miniでスナップでもするか…。
こんな話に最後までお付き合い頂きありがとうございます。この興奮の続きは商品到着後に改めて記事に致します。もしX-E4をスナップ用途で購入しようか検討されていらっしゃる方は、ぜひポチっちゃいましょう。他にこんなカメラないから、ライカ以外にはッ!
では諸君、よき沼LIFEを!かしこ。
ブログ管理人:isofss(イソフス)