いよいよZfが登場するのでしょうか!?噂がまことしやかになってきました。皆さん、どうされます?買いますか?どうしますか?この焦ったい気持ちを文章に書き起こしましょう。完全に個人都合ですが〇〇だったらZf買うわ!っていう妄想に少々お付き合い下さい。

Zfcユーザーのお喋り動画。

先立って動画版をYouTubeに投稿しました。現在Zfcを毎日使っている私のボヤき動画なのですが、今回コメントの反響が多くて驚きました。少なからずその影響は本記事にも滲んでいることでしょう。では参ります!

ワクワクする外装か?

新型Zfに最も求める要素、それはかっこいい見た目官能的な質感!言わずもがな、これはZfを待ち望む全員の悲願ではないでしょうか。フィルムカメラに似せたデザインなのです。あの時代に完成されたレガシーを我々は求めているのです!誤解を恐れずに申し上げますと、カジュアルに振ったことでコンパクトさと低価格を実現したZfcは確かに愛すべきカメラですが、鳥肌を禁じ得ない所有感があるか?と問えば……否、皆まで言うまい。本革ケース等で触覚と視覚を優良誤認させる一手間はもはやZfcの通過儀礼です。

左がZfc(革ケース付き)、右がNikon EM。1980年販売だが非常に質感は高い。

フィルムカメラで蛇足を1つ。↑写真に写っているカメラは1980年発売のリトルニコンことNikon EMです。大衆向けの、特に初心者層を狙った入門機ということですが、その質感たるや!軍艦部はプラスチックとのことですが、見た目も触感も金属なんですよねコレ。視聴者さんから[ プラスチック→金属メッキ→塗装 ]という情報も頂きました。細かいところにコストがかかっていて素晴らしいですね。このような手抜かりのない嗜好品であることをZfに期待するのは自然の摂理ですよ。話はそれからです。

Nikonの解を教えてくれ!

Zシリーズが軌道に乗り、認識AFがこれだけ進化し、画像のAI処理も日進月歩な昨今、なぜ今になってヘリテージデザインを採用したカメラをNikonは世に放つのでしょうか?ムスカ大佐のセリフが頭をよぎります「答えを聞こう」。

私としてはNikonの解が明確であることが購入の必須条件としています。NikonはユーザーにZfをどう使って欲しいと考えているのか?そこが1番知りたいし、そのコンセプトに自分が同調できるかどうか熟考してみたいのです。

例えば撮影方法。

現在Zfcを使っております。フィルムカメラを模したZfcは、その作法に沿って両手で操作する物理的設計が施されていると感じるのですが(具体例を2点ほど動画版で喋っております)、ここは明らかに右手側でほぼ全てを完結できる通常のZシリーズとの違いを体感できます。

ただ、そういった思想をNikonはきちんとユーザー側に伝えてきたでしょうか?これまでのZfcのプロモーションに関しては単に人気のインフルエンサー(しかもNikonユーザーではない人)に実機を配っていた印象があり、所詮ヘリテージはデザインにしか掛かっていないのだなと斜に構えてしまったものです。しかし今回、動画のコメント欄に私とは逆の見解(つまり作法を踏襲することのメリット)の書き込みが多く、これは非常に勉強になりました。

つまりNikonとしては若年層を狙いつつ、フィルム時代の潮流も大事にしていたのでしょう(たぶん)。

話を戻します。新型Zfは明らかに高価格帯嗜好品路線で登場することでしょう。ターゲットは自ずと中高年のベテラン層かと。外観の完成度もさることながら「Zfの撮影体験をどれくらいフィルムカメラに寄せてくるか?」というコンセプトの塩梅に興味があります。物理的なボタン配置やソフト的な設計にそれが現れることでしょう。液晶のチルトVSバリアングル論争にも決着をつけてもらいましょう。あるいはヘリテージデザインを採用しつつ操作系や性能は現代的な仕様になるのでしょうか?Zfにおける動画のウエイトはいかばかりでしょうか?

いずれにしても、そのコンセプトに心を撃ち抜かれるのか?…ここが肝なのです。非常に楽しみです。

恥を承知で個人的な要望を申し上げますとピント拡大をシャッター半押しで解除できる機能を搭載して欲しいのです。Nikonミラーレス機ではこれが現状出来ませんが他社では出来ます。オールドレンズの出番が多くなることが分かっているZfに半押し解除が搭載されることは大きなメリットですし、非搭載ならばその理由が知りたいのです。この機能の有無は私のZf購入意欲に直結しています。

あとレンズね。

Zfに似合うレンズをNikonが出してくれると期待しています。リーク情報からしても新型SEレンズが登場しそうな予感ですね。あるいはZfに見合う新マウントアダプターでしょうか。欲を言えば電子接点を搭載した(Exifデータが残せる)MFレンズがNikonブランドで出てくれないかと願うばかり。もちろんコシナがその一翼を担ってくれると信じていますが、Nikonファンが純正MFレンズの再来を夢見たっていいじゃないですか。

少し極論になりましたが、この点においても私はNikonの解を待っています。順当に考えてSEシリーズがあれば認識AFが使えるクラシカルカメラが爆誕しますし、MFに拘るならコシナが提供するVoightlanderを買えばいいのです。Z純正レンズをZfに装着したって何の問題もありません。そう、無難な未来は既に約束されています。

しかしそれでいいのか?せっかくならZfで使いたいレンズの誕生を夢見たっていいじゃないですか。(さっきから同じことを言ってますのでこの辺にしておきましょう)とにかくレンズで背中を押して欲しい。ガラスの塊でド突かれて清水の崖から転落するなら本望です。

Zfcとの決別。

最後の条件は、新型Zfが現状何の問題もないZfcから乗り換えたいと思える機種なのかどうか?という点です。私は既に他のフルサイズ機を持っていますのでZfがフルサイズであることに付加価値を感じていません。むしろAPS-C機のZfcが非常に軽量コンパクトであることに満足感すら覚えています。

Zfc + NIKKOR Z 16-50mm f3.5-6.3 VRで街中スナップ1。モノクロでシンメトリーな建物。

ここに並べる写真はZfcと16-50mmのキットレンズを使って毎日撮影している一日一撮・博多うろうろSNAP7月編のアナザーカットです。別にもうZfcで全然問題ないのです。主な用途がスナップ撮影ということもあり、被写界深度が深くとれて機動力も高いAPS-C機のメリットには感謝しています。

Zfc + NIKKOR Z 16-50mm f3.5-6.3 VRで街中スナップ2。暑さで伸びる猫ちゃん。

Zfがいくらで登場するのか皆目見当もつきませんが、ボディ単体で30万円前後だとしても自分の写真LIFEに必要であれば買うでしょう。そう、必要だと感じさせて欲しいのです。

Zfc + NIKKOR Z 16-50mm f3.5-6.3 VRで街中スナップ3。山笠シーズン真っ盛り。

それは結局のところ質感撮影体験コンセプトといった要素で構成される魅力になると思うのですが、商品が登場する前の噂の段階で既にモヤモヤしている私はメーカーの術中で踊っているのでしょう。いいでしょう、踊ろうじゃありませんか。

Zfc + NIKKOR Z 16-50mm f3.5-6.3 VRで街中スナップ4。雨の博多駅。

「買い物は買う前が1番楽しい」とは言い得て妙です。仮にZfを買うならば、Zfcと入れ替えることは必須です。飛び抜けた不満がないZfcを手放すほどのエネルギーをZfには期待していますし、仮に肩透かしだった場合は私はレンズ道楽の方向に舵を切る予定です。どっちに転んでもニヤリとほくそ笑む世界線ということにしておきましょう。

まとめ (られるものか!!)

今知り得る情報だけで決断できません。待ちましょう。発表を待ちましょう。そして一期一憂しましょうよ。我々ユーザーの心をザワザワ・ワクワクさせてくれるNikonに感謝しつつ、もしかする時のための財布の準備も抜かりなく。

仕事があって機材を買うお小遣いがあって、趣味に使える時間と健康があって、そこそこ平和な環境で暮らしていて、一体いつから我々は自分が殿様LIFEを送っていると錯覚していたのでしょう。独身を謳歌している私もオチのないブログに付き合ってくれたあなたも、なんと稀有な時代・特異な場所に生まれ落ちたのでしょう。さぁ、あとは発表を待つだけです!いでよZf!

ブログ管理人:isofss(イソフス)