令和の時代にマイクロフォーサーズのカメラは通用するのか?仕事で北京を訪問する機会があったので12年前のカメラLUMIX GM5を持っていくことにしました。レンズも新調、大好きな画角85mm相当の中望遠レンズLUMIX G 42.5mm F1.7 ASPH.を持って北京うろうろSNAPしてきた様子をお届けします。
まだ新品で買えるm43中望遠単焦点。
初心者時代に50mmの撒き餌レンズをAPS-Cボディにつけて換算75mmで楽しく撮影していました。その名残で中望遠画角が大好きです。今の悩みは…APS-C ましてフルサイズのカメラを持ち歩くことが億劫になったこと。可能な限り小さいカメラ・小さいレンズを使いたい。でも安っぽいカメラは嫌だ。この我儘な要望を満たしてくれるセットアップをようやく見つけました。LUMIX GM5とG 42.5mm F1.7です。

フードをつけた状態でも鞄に負荷なくスポッと入るサイズ感。最高です。ではまずレンズを使ってみた使用感から綴っていきたいと思います。写真はRAWに変更するのを忘れていたためJPEG撮って出しです。一部水平出しなどの修正をしている写真も含まれます。

このレンズが欲しくなった最大の理由は①好きな画角のレンズが価格崩壊していたからです。最初は画角優先で換算85mmのNOCTICRON(ノクチクロン)を探していました。しかし新品在庫が見当たらない…中古もそう安くはない。どのみちGM5は物理シャッターが1/500秒までという制約があるため開放F1.2の明るさはオーバースペックです。そんな時に1/4の価格でG 42.5mm F1.7を見つけてしまいました。これは「お買いなさい」と天の声が聞こえます…

実際に使ってみたところ大正解でした!出張用カメラとしてマイクロフォーサーズを選んだ原点はシステムの小型軽量化でありましたから、②レンズ単体で130gという要素はクリティカルヒットしました。換算85mmの画角を使えるセットアップがこんなに軽くて良いのでしょうか?

ノクチクロンと比べると少し抑えめな開放F1.7ですが、屋外で物理シャッターを使いたければNDフィルターが必要になります。フィルター径37mmのK&F Conceptの可変ND2-32をつけっぱなしにして常に開放F1.7で撮影していました。ねじ込みタイプのフィルターなので夜の暗いシーンでは一段分ISO感度を上げなければなりません。まぁよしとしましょう。

機材が小さくなることで撮影者自身も街に溶け込む感覚がありました。人様にレンズを向けても警戒されにくく(そもそも気付かれにくいですし)、首からカメラを下げていても疲れないし、速射性は上がる。良いことばかりです。

あとこのレンズ、③最大撮影倍率が換算0.4倍とかなり寄れるレンズです。中望遠単焦点・小型軽量・そこそこ明るいレンズが・バーゲンプライス。新品で買えるうちに一家に一本いかがでしょうか?
LUMIX GM5の使用感。
GM5は中古市場でも数が少なく高騰しているので万人にオススメできるカメラではないのですが、私が買ったボディはたまたまシャッター回数が270回の新品のような個体でした。金属外装で高級感があり、気持ちばかりのファインダーと、タッチパネルの背面液晶を備えます。

一応動画も撮れますがマイク入力端子がないため私は使っていません。100%スチル用途で毎日持ち歩いて撮影しています。一度この軽快さに慣れてしまうとフルサイズに戻れなくなってしまうのではないかと怯えるほど快適です。

12年前のカメラですが所有感を満たすコンパクトカメラとして完成されたものつくりだと感じます。カメラ趣味はこうでなくては!と胸が熱くなるプロダクトです。令和の最新機種に比べるとユーザーインターフェイスにはいささか田舎っぽさを感じますが、ハード面では現役機種と戦えるポテンシャルがあると思います。ソフトウェアだけG100Dと同じものに入れ替えてGM5を再販すればバカ売れするのではないでしょうか。

12年の時の重さに耐えられなかったGM5の弱点をいくつかご紹介しましょう。まず①バッテリーが弱いです。純正バッテリーDMW-BLH7の容量は680mAh。新品在庫が残っている店舗もあるのでディスコンになる前に買っておいたほうが良いでしょう。スリープ設定が最短1分だったのは痛かったです。スナップ撮影で半日持たない要因になっていると思います。ここは20秒くらいの選択肢が欲しかった。

12年前のカメラですから目くじらを立てるのは無粋ですが②AFは弱いです。また③小型過ぎてメニューが使いにくいのもご愛嬌。ある程度カスタム設定ができるのが救いでした。④小さな固定液晶を見ながら露出を追い込むのは至難の業でした。基本的にAutoでサクッと雑に撮って後で現像するのがいいかなと感じています。⑤オールドレンズとの相性は最悪でした。操作性は全てにおいてNikon Zfのような現行ミラーレスに軍配が上がります。
中国文化ファーストインプレッション。
さて、もう一つ感想を綴りたい分野があります。中国文化についてです。たかだか5日間ではありますが、中国初心者だからこそ鮮明に刺さった印象を記憶の新しいうちに綴っておこうと思います。まず①EV車両だらけなこと。ガソリン車はどこ?バイクもたくさん走っていますがどこもかしこもEV車両。風土に合わないLoopがなぜ日本に輸入されるのか…あ…そういうことですか(察)。

ちょっと話がそれますが、個人的には②中国のものつくりは日本を太客認定していないと感じています。特にカメラ界隈。圧倒的カメラ人口を誇る中国国内や、中華製も日本製も等しく海外製品として捉えてくれる欧州をターゲットに製品開発をしているように感じました。例えば中華メーカーはPR制作に日本語をもはや含めていないあたりにそれを感じます。売れるところに向けて作る。悔しいですけど資本主義ですねぇ。

③超おもてなし文化。お客さまを大事にする習慣があるようで、5日間の滞在期間中すべての食事をご馳走になりました…なんてこった。電子決済でスマホを使ったのはお土産を買った一回だけ。食事も大量に出てきます。全部食べると失礼に当たるそうです。現地では水道水は飲料に適していませんが、ホテルやラウンジに大量のペットボトルが置いてあるので水1本すら買うことはありませんでした。

④飯が美味かった!おもてなしで招待された高級レストランも、お昼ご飯で立ち寄った下町の定食屋も、どちらも非常に美味しかったです。たまに激辛料理があるので注意が必要ですが…

カメラ界隈の話に戻ります。⑤イベントの集客があからさまな女売りでした。びっくりしました。日本では確実に炎上するであろういわゆるエロ売りでイベントが成り立っているようにすら感じます。モデル撮影コーナーがあらゆるブースで展開されていました。スクール水着モデルの写真がSNSで出回っていて少し引きました。無料で露出の高い女の子を撮影できる…そんな場所に紳士など存在しようもなく、ステレオタイプな非モテカメラ小僧(というかおじさん類)がデンプシーロールのごとく通路にハミ出ている様子はまさに地獄絵図!悲しいかな誰も展示製品を見てはいません。それをやらないとブースに人が来ないという状況はマーケティングの敗北だと思いますが。

欲望に忠実な中国文化ですが⑥人間味のある優しい人も多い印象を受けました。レジで会計に困っている時、たまたまAlipayしか使えない店舗だったため私たち一行のうち3名が支払いに困るという出来事がありました。その時助けてくれたのは隣にいたカップル。別の電子マネーで個人送金する代わりにお姉さんがAlipayで支払いを肩代わりしてくれたのです。隣にいる彼氏は暇そうで、その場で買ったばかりのご飯を立ち食いし始めてしまいました。支払いが終わった頃にはご飯を食べ終わってしまい、それを見た彼女がゲラゲラ笑う…というコントみたいな状況でした。

あと、今となっては笑えるくらい⑦店員の態度が横柄なのですが、こちらの要望は交渉すれば通ることも多かったです。店員は優しいけど本音と建前が存在する日本とは真逆の文化かもしれません。ちなみに⑧タクシーは激安です。現金は一円も持ち歩きませんでした。すべて電子決済。⑨スマホにAlipayとWeChatpayを入れておけば99.9%生きていけます。

⑩インターネットは不安定だと感じました。ホテルのWi-Fiと会社から支給された現地の物理SIMを使っていました。会社で契約しているVPNを使って仕事をしていました。盲点だったのは個人スマホのVPNがないことで、5日間ほどデジタル断捨離になったこと。たまにはいいもんです。

まるで異世界転生のような北京出張でした。スナップが好きな人にとって北京は聖地のような場所だと思います。どこを向いても写欲が掻き立てられます。ただ政府機関があるのような場所など撮影禁止エリアも多いので、看板などをよく見ながらカメラを出さないと怒られます(怒られました)。

換算85mmだけで旅行を全部賄うのは厳しいかと思いますが、これとパナライカの15mm F1.7があればスチル撮影はほぼ完結できるのでは?と思えてやみません。やはり小さいは正義ですね。
GM5は動画が弱いので、Vlogを撮影したい旅行には別途カメラが必要になりますね。ここの課題にどう向き合うか、出張用・旅行用の機材探しの旅はまだまだ続きそうです。
ブログ管理人:isofss(イソフス)

