憧れに任せて買った人生初の超望遠単焦点レンズ。しかしここ半年で本気稼働させたのは10回程度。カメラ機材は使わなければただの高級文鎮。猛省を噛み締めながら最低でも毎週絶対使うレンズと入れ替えることにしました。
かっこいい。
見て下さい、この凛々しい姿。NIKKOR Z 400mm f4.5 VR Sです。この造形美に惚れて買いました。しかも1245g(三脚座含む)という軽量設計です。手ぶれ補正機構も搭載し、APS-Cクロップでは換算600mmとなります。機動力は半端ないです。
じゃあなんで稼働率が芳しくなかったのか?それは400mmで狙いたい被写体・テーマを先に決めていなかったので出撃数が上がらなかった…という灯台下暗しな言い訳です。ロマンだけでは写真は撮れませんでした。当たり前体操も真っ青な真理の壁に激突したのです。
数少ない出番の中で(全て趣味ですが)、動物撮影・体育館でのスポーツ撮影・ポートレート撮影などに持ち込みました。400mm単焦点画角で縛られる率直な感想は、野鳥だと物足りず人物だと狭過ぎて、帯に短し襷に長しの違和感はどうしても拭えませんでした。もちろんこれは100%私の使い込み不足ですから、(1)画角感が身につくまで撮りまくる、(2)1.4倍テレコンを購入して(560mm F6.3)野鳥撮影の世界に本気で飛び込む、(3)焦らずにひとまず文鎮として飾っておく…などの選択肢もありました。
学んだこと。
備忘録がてら身銭を切って学んだことを綴ります。まず(1)エイムの難しさ。動き物の撮影はもちろん、止まっている人間の顔をAFエリア内に収めるのも苦労しました。エイムは技術なのですね。取り扱える人を私は尊敬します。
(2)軽いというマインドセット。Z9と組み合わせると約2.5kgになるのですが、いかんせん445単体が非常に軽く感じるためカメラと合体させた後の重量も「たぶんこれは軽いに違いない」という勘違いが発生し、お陰様で他のどんな装備も相対的に「もっと軽い・空気みたい」というセルフ刷り込みで脳をバグらせることが出来ました。結構マジな話です。
(3)使わないことへの罪悪感。今まで買ったレンズの中で1番お高い価格でしたから、埃を被せていることへの良心の呵責も非常に大きいものがありました。ここに耐えきれず入替を決意した顛末です。
この記事は自分への戒めの意味もありますが、私と同じように機材愛に絆されて超望遠単焦点レンズを人生で初めて購入しようとしている方の頭の片隅に入れておいて欲しい情報として投稿しています。思い留まらせたい訳ではなく、私の轍を踏まぬよう購入後はモリモリ使い倒してあげて下さい!
毎週絶対使う。
機材沼の住人らしく、445売却の諭吉を引っ提げて妥協なき高級文鎮購入の儀を執り行いました。召喚された代物はNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S。堂々の標準大三元レンズです。……えっと、ツッコミどころが満載なのは分かっています。超望遠世界から音速で通常画角に戻ってきました。理由は絶対使う画角だからです。Z9の稼働率を上げることを最優先しました。そんなことより…
このレンズ買うの2回目だろうお前ぇぇぇ!!! …えぇそうなのです。買い戻しです!お陰様で現在200記事を越えたこのブログ、実はこのレンズで始まっております。2年半前のことです。初代Z6と一緒に使っていました。恥のかきついでに告白しますと手放した理由は重かったからです。赤面不可避な第1号記事のリンク貼っておきます↓↓↓見ないで下さい。
時を経ていろいろ遠回りしましたが、今だったら重さを感じないバグが発生しているので今度こそ大丈夫だと思います(たぶん)。またとないZ9に相応しいレンズです。これで使いこなせなかったら機材ヲタク引退してスマホカメラマンにジョブチェンジしましょう。
最後までお読み頂きありがとうございます。悔いしか残ってない超望遠世界には必ず戻ってきたいと思っています。今後の購入ロードマップは(1)純正望遠大三元ズーム(70-200mm)、(2)その先に2倍テレコン(400mmF5.6)もしくは新型200-600mmを買い足し、のいずれかだと考えております。40-50万円コースですね。頑張って働かねば。人生一回しかありませんからね。24mmから600mmまでをZ9でカバーできたら思い残すことは何もありません。この沼の顛末を生暖かく見守って頂ければ幸いです。では諸君、よき機材沼LIFEを。
ブログ管理人:isofss(イソフス)