手のひらにすっぽり収まるAPS-C用パンケーキレンズが出た…と小躍りしてからまだ4ヶ月しか経っていませんが、ウルトラシンレンズのフルサイズ版が登場しました。SG-image 24mm F6.3です。写りが良くなってます!なんてこった!
※この記事は2ndfocusのプロモーションでお届けします。
フルサイズ用24mm登場!
前作18mm F6.3はAPS-C用の設計で換算27mmの画角でした。日常使いのスナップレンズにはちょっと広いかなぁ…換算35mm付近が欲しいなぁ…と思っていたところにフルサイズ版の24mmが颯爽と舞い降りてきたのです。こりゃどう考えてもクロップして36mmで使いたいッ!

フルサイズ機のNikon Zfに装着してみました。なんてことでしょう!この薄さ。レンズ重量はZマウント版で89g。他のマウントだと74gとのこと。こういうのを待ってました。(まぁクロップして使うんですけどね)

MFレンズなのでAFは出来ません。金属鏡筒でしっかりした作りになっていてレンズ全体の質感は非常に良いです。それでいて13000円台前半で出てきましたからね。恐るべしSG-image。

使わない時はフォーカシングノブを回すと内蔵レンズキャップが閉まる構造になっています。またレンズフードも同梱されています。レンズ本体側にフード用のフィルター溝が切ってあるので、そこにブラックミスト1/4を装着してからフードを被せました。
APS-C版18mmと比べてみよう。
パッと見はほぼ同じですが、フォーカシングノブの位置が改良されており、少し引っ込んでくれたおかげでカメラを机に置いた時にノブが干渉しなくなりました。なお、フォーカシングノブはヌルヌルしていません。どちらかというとスカスカ系なのでここに高級感を求めている方は要注意です。

18mm版より後玉が大きくなっています!実写してみたところ明らかに18mmより描写が良くなっていました。24mmのレンズ構成は5群6枚、そのうち4枚は高屈折ガラスです。

レンズ全長は24mm版の方が数mm嵩が高いのですが許容範囲でしょう。残念なのがレンズ正面の白いプリント文字です。縦長にビヨーンッと長いフォントになっています。18mmの製造設備をそのまま使ったかのようなコストカットが垣間見えます(妄想)。パーマセルテープで隠そうかな。

レンズフードも金属製です。写真には18mm版のフードも写しているので2個ですが、同梱品は1つです。フード先端は49mm・レンズ側は37mmのフィルター径です。

大好きな K&F Concept のNANO-X 37mmを装着することにしました。コスパの良いレンズは逆光に弱いという弱点を逆手に取る作戦です。どうせならエモ散らかしましょう。

この運用はAPS-C版でも行なっておりまして、フードの径が同じなのでフィルターも使い回せました。ただ描写はフルサイズ版の方が圧倒的に良いです。APS-C機をお持ちの方はよほど換算27mmが好きでない限り、こちらのフルサイズ版をクロップして使う方が満足度が高いと思います。APS-C版の作例記事を貼っておきます。
わざとこう使う。
小さいレンズは小さいカメラに装着することで真価を発揮すると思うのです!まして新ウルトラシンレンズは24mm。クロップして換算36mmで使うことこそ本望よ!ボディ内手ぶれ補正が入っていないZ50IIでも換算36mmだったらブレの心配も減りますからね。これはゴールデンコンビだと思います。

ましてZ50IIにはNikon Imaging Cloudがありますから、お気に入りのレシピを使ってJPEGでバンバン撮っていく・その時の気分に合わせてレシピも変えていく撮影スタイルがウルトラシンレンズと絶妙にマッチしていると感じます。家に帰ってきたら写真は勝手にクラウドに共有されるまでがセットで。

ということで駆け出しですが数カット作例を載せておきます。とにかくAPS-C版18mmよりも描写が良くなりました。クロップしているので周辺収差を無視していることはご了承下さい。

ただしAPS-C版同様、逆光耐性は皆無と言って差し支えないでしょう。下の写真は極端な例ですがUFOみたいなゴーストを出すこともできました。レンズフードはつけた状態です。ポートレートだったらものすごく邪魔になりそう(笑)。

あと、やっぱりブラックミストと組み合わせた時のハイライトのホワホワ感は好みです。絞りがF6.3なので室内で撮影するとISO感度は爆上がりになります。まぁよしとしましょう。

安かろう悪かろうを感じさせないレンズだと思いました。円安のご時世に1万円台前半でこれを出してくるのは粋ですね。もちろんメリットばかりではありません。いわゆる高級MFレンズとは異なる部分も見つけました。このレンズの発売日にYouTube版を投稿しますので是非そちらもご参照下さい。

私事ではありますが、同じ画角帯の高級パンケーキレンズ・新COLOR SKOPAR 35mm F3.5を予約しておりまして…丸被りになりました。じゃぁ直接対決と参りましょうか。ことの顛末はまた別の記事で。
ブログ管理人:isofss(イソフス)