価格帯が似ているAPS-C一眼ミラーレス・Nikon Z30とFUJIFILM X-E4。どちらか一方を買うとしたら…??今回はそんな疑問にお答えするYouTube動画の続編です。動画では主に写真やボディ外観について喋りましたが、ブログではユーザビリティ(使い易さ)にフォーカスしたいと思います。ちょうど悩んでいる方に届いて欲しい! ※前編動画リンクは記事末尾にございます。

USB-C給電充電!

Z30・X-E4共に、カメラ本体にUSB-Cを繋いでバッテリーを充電できます。これは素晴らしい!とにかくこの充電方法は便利です。当ブログでもくどいくらいに綴ってきたUSB-C給電充電の必要性ですが、これはもうマストです。ゆくゆくはスマホのように無線充電できるようになれば最高なんですが。

給電に関してはカメラをウェブ会議などにつなぐ場合は便利でした。両機ともにバッテリー容量の小さいカメラですから給電機能があるだけで安心できます。

一眼カメラに絶対に必要なUSB-C給電。Z30もX-E4も完備。
ゴム蓋 or 物理蓋

あと大切に思うのはUSBポートの蓋なんですよね。頻繁に開け閉めする場所ですのでパッと開いて・耐久性もある…そんなユーザビリティを感じたのはX-E4の方でした。一方でZ30はゴム蓋なので防塵防滴性能は高そうです。

右手完結できる?

撮影面の使い易さを考えると、グリップ側の右手で全ての操作を完結したいのが人の性でございましょう(個人の感想ですが)。特に再生ボタン。確認したい時にカメラを掴んだまま(親指で)パッと画像を出せるのはZ30です。

右手で操作を完結させるには再生ボタンも右手側に欲しい。
親指は伸ばすより下げる方が楽なのです。

X-E4も背面に再生ボタンはありますがちょっと遠いんですよね。頻繁に使う物理ボタンの快適度は重要なのです。

カスタム性。

見て美しく触って心地よいX-E4。強いて難癖をつけるのであれば、ミニマルであるが故に足りない物理ボタンでしょうか。その結果、各設定を調整・切替するためのカスタム性に欠けていると言わざるを得ませんでした。上面に1つあるファンクションボタンにISO感度を割り当ててしまったら終了。この不便益はデザインのために差し出す生贄です。

X-E4がデザインの代わりに手放したもの、それは物理ボタン。
全てはデザインのために…。

一方でZ30は実利を優先したボタン配置となっており、好きな項目を割り当てられるファンクションボタンが前面に2つ・上面にも1つあります(RECボタンをカスタム)。さらに背面のi menuを開けば任意の12項目を1画面で管理できます。NikonはZになってからカスタム性が非常に良くなりました。右手でほとんど全ての設定を自分好みにカスタムでき、完結出来るのです。

正直、Z30のカスタム配置は完璧だと思う。
無駄がなく素晴らしい配置。

総評・まとめ

じゃあどっちを選ぶんだい?と問われれば…私は答えに窮します。(現にZ30を購入しX-E4は売却した身ですから、ある意味で答えは出ていますが)それは単に購入タイミングや相性の問題だと思っています。完璧なカメラなどこの世に存在するはずもなく。ある程度は足を靴に合わせるような歩み寄りも必要ですし、であれば購入前にチェックすべきは足切り点の見極めではないでしょうか?自分にとってストレスを感じないカメラ、これに尽きます。

動画編はこちら。

一眼カメラ趣味はある程度お金がかかります。デジタルカメラを十数台乗り換えてきた筆者が学んだこと、それは「カメラは金額が上がるほど快適」でした。原価が上がれば部品も良くなるし当然といえば当然ですね。とはいえ予算青天井で買える額ではないから難しい。難しいからこそ買う前の判断が重要なのです。この記事を5年くらい前の自分に見せてやりたい。

この記事がカメラ購入前の清水の舞台に立っていらっしゃる方のお役に立てば幸いです。良き買い物とならんことを!かしこ。

ブログ管理人:isofss(イソフス)