同じ形のカメラを買う暴挙!いいんですそれが沼だから(謎理論)。おかげでそれぞれのカメラの長所・短所を身をもって体感することが出来ました。リアル課金ユーザーの心の声を綴ります。Z6・Z5・Z6iiの購入を検討されていらっしゃる方のお役に立つ情報となりますように。特に機能面と価格のバランスについてまとめました。では参ります!

1.Z6をベースに、共通しているメリット達。

Z6にNIKKOR Z24-70mm f2.8 Sをつけた。

とにかく発売当時は叩かれまくっていた印象の初代Z6とZ7。私も一度キャンセルした経緯があり、結局半年遅れでZ6を購入。2年で117万円ほど突っ込んで色々なレンズを試しました(前記事参照)。手放した今だから分かるのですが、Z6は(弱点もありますが)完成度の高いミドルクラス万能機でした!この記事の執筆時点では新品でまだ買えるようです。Zを検討する際にはZ6をベースに考えると自分に必要な項目が絞れて良いかも。だって後継機のZ5とZ6iiにも共通しているメリットも多いので。例えば…

◎:EVFが半端なく美しい。

個人的にはZ6最大のメリットだと感じています。「これは一眼レフのOVFかしら?」と見間違えるレベルで綺麗なファインダーです。遅延やチラつきなど皆無。一度これを使ってしまったら他メーカーのEVFに満足出来なくなります(…Z6の後にFUJIFILMのX-E4を購入したもののEVFに納得できずZ5に戻った件は私の黒歴史)。なお、この素晴らしいEVFはZ5にもZ6iiにも同じものが搭載されています。3者共通のメリットですね!

○:優秀なセンサー、マジで!

裏面照射型センサーの恩恵などZ6使用中の2年の間では1mmも気にかけていませんでしたが、表面照射型のZ5を使って初めてZ6の良さに気づきました。Z6のセンサー(Z6iiも同じ)はめっちゃ優秀です!特にAFの速さと精度。どちらかというと(SONYに比べて)AFは劣っていると思われがちのZシリーズ…いやそっちじゃなくてZシリーズ内で比較した時のZ6のセンサーはAFスピードもフォーカス精度も優秀です。Z5使って分かったよ(2度目)。体感で違います。あとも非常に高コントラストで好みでした。Z6の一覧タブから写真作例を大量にご覧頂けますので是非どうぞ。

○:握りやすい。

ギュッとカメラをホールド出来るZシリーズの造形。これはFマウント時代からのNikonの財産ですね。逆に言うとカバンに入れるにはちょっと大きいボディかなとも感じます。SONYのα7CとかFUJIFILMのX-E4みたいな四角い形状のカメラと比べると持ち運び易さは劣ります。撮影時の安定感・気分の高揚を優先したい方はZシリーズの深いグリップはオススメです。このグリップはZ5にも踏襲されており、Z6iiではさらに微調整な改良が施されているようです。

○:その他。

Z6・Z5・Z6iiに共通しているGOODな他の機能は【防塵防滴】【ボディ内手ぶれ補正】が使えて【20万回のシャッター耐久】つまり頑丈なのです。実際使ってそう思いました。雨の富士山に持っていって一日中濡らしたら背面液晶がつかなくなったことがあったのですが一日乾かしたら普通に復旧しまして、Nikon機スゲェなと思いました(※個人の感想です)。頑丈→どこにでも持っていけそう→万能型ミドルクラス、という感想です。【バッテリー】もFマウント時代からのEN-EL15系統が使えます。ただしZ6ではUSB給電は出来ません。EN-EL15bかcならUSB充電は可能です。本体購入時に【バッテリーチャージャー】がデフォルトで同梱されているのもNikonの良心。こういう所が好き。三者ともシャッタースピード最速【1/8000秒】で統一されていて手抜き無し。三者ともストロボ同調速度は1/200秒です。

値段の違いで選んでいいと思う。

違うのは価格なのです!執筆時点でZ6とZ5が新品で15万円界隈。Z6iiが24万円あたり。決して安くはないので間違えたくないじゃないですか!(沼住人の叫び)。値段の違いは機能の違い。ここさえ押さえれば後悔しない買い物になるはず。なので↓これからその違いとやらをピックアップします。

2.お金の力で機能を買うZ6ii。

身も蓋もない話ですがZ6とZ5を使った筆者の本音は…もう既にZ6iiが欲しいです。Z6・Z5になくてZ6iiにあるメリット(1)電子水準器がシンプルになった。これは本当に羨ましいです。この件はZ6とZ5のファームウェアのアップデートでどうにかして欲しい所ですが、そうするとZ6iiとの差別化が出来なくなってしまう(売れなくなってしまう)のでNikonさんは対応してくれないでしょうね、しょぼん。

Z5の電子水準器はやぼったくて残念な残念。
Z5・Z6の残念な電子水準器。

その(2)チルト時のEVFセンサーOFFが可能になった。これでウエストレベルで撮影する時のEVF誤作動を防げます。むしろこの誤作動をZ6・Z5に残しているのは罪ですよNikonさん。これも差別化なのでしょうか。その(3)記録メディアWスロット。Z6iiはCFexpress(Type B)もしくはXQDカードとUHS-II規格対応SDカードのWスロットです。これも羨ましい。(4)EN-EL15cを使ってUSB給電可能。WEBカメラとして使う際に重宝する機能です。(5)夢のバッテリーグリップ対応、要る人は歓喜。

ただ…この数点の進化のために価格差9万円ですから…むぐぐぐ。でもこのうち2つを叶えたのがZ5だったら…Z5ありじゃないですか!?

3.絶妙なポジション、Z5!

Z5とNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3、外観。

Z6のメリットを踏襲しつつ、Z6iiに備わっている記録メディアWスロット(こちらはSDカード2枚挿し)とUSB給電を兼ね備えつつ、かつ1番安価なZ5。コスパで言ったらダントツで優秀だと思います。実際使っていて目に見える欠点はないのです。だから余計に電子水準器チルト時背面液晶自動OFF不可の2点が(Z6と同じ)ダメ仕様なことが悔やまれます。惜しい!

これさえ我慢できればOK!

安価なZ5が安価である理由をリアルユーザー目線で取り上げます。デメリットを甘受できるのであればZ5を選択して浮いたお金でレンズ買う方が幸せになれる…かも!ポジティブな進化点も併せてご参考下さい。

AF遅っせぇ&合わねぇ…。

開封初日の夜スナップでAFが迷った時の写真。
開封初日に夜スナップ。ピンボケしてます。

前述の通りZ6の裏面照射型センサーに慣れていた私はZ5移行後にズッコケました…。明るい所なら大丈夫なんですけどね。カメラの部品の中でセンサーが1番高額と言われているだけのことはあります。Z5のコスパを考えると文句は言えません。

なお、暗所だとEVFでも背面液晶でもノイズがかなりギラギラします。写真には映らないのですが撮影意欲は削がれます。Z6ではそんなこと一度もなかったことを考えると、これもセンサー起因の問題なのだと思います。(慣れてしまうまでは違和感あるかも。)

背面液晶の解像度ダウンは対策できる。

ガラス製のフィルムを貼れば解像度の低いZ5でも見やすくなる。

実はZ6(210万ドット)に比べてザクっと背面液晶の解像度を下げられているZ5(104万ドット)ですが、ちゃんとした液晶保護フィルムを使えば視認性に違和感を感じることはないです。ガラス製がオススメです。私はZ6時代に1000円くらいの安っすい保護フィルムを使ってせっかくの高解像液晶をスポイルして使っていました。その後悔を繰り返さないようにZ5では高いフィルムを買いまして、むしろ今の方がいい感じに見えます主観ですけどッ!

14bit非圧縮RAWがない!

実装されていたのはロスレス圧縮まで、残念。RAW現像民にとってはマイナスポイントかも。

まとめ。

以上の点をまとめますと(1)予算が潤沢にある方は最初からZ6ii一択がおすすめで、私もいずれはZ6iiに乗り換えたいと思っています。長く使えて、その間ずっと快適に使えるはず。(2)コスパを求めつつAF性能を妥協したくない方は(SDカード非対応な点を甘受できるのであれば)Z6はGOODチョイス。(3)手抜きなきフルサイズを高コスパで入手したい方はZ5。いずれにしても、Zマウントの描写オバケレンズを使用できる環境になり、ボディの耐久性に安堵し、いろんなシーンで活躍するカメラを手にした実感に歓喜すること請け合いです、きっとね。

初めてのZなら…。

最後に、Zマウントでトータル12本のレンズを使った私めの超個人的おすすめレンズをご紹介させて下さい。特に人生初めてのZシリーズ購入の方に強く強くおすすめしたいレンズ、それはNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3です。理由を超コンパクトにまとめますと(1)純正Zレンズの中で最も安い価格帯。(2)ボディとセット売りだとさらにコスパ良い。(3)とにかく軽い。(4)描写に手抜き無し。(5)24-50mmの画角が使い易い。まだまだ続きますので…別記事にしようと思います。ほんとイイッすよこのレンズ。

スナップ動画作りました。

最後までお読み頂きありがとうございます。とりあえず私の手元にあるZ5でどんな写真が撮れるのか、今後ガツガツ使っていこうと思います。この情報が購入前の方のお役に立てば幸いです。では諸君、良きカメラ沼LIFEを!かしこ。

ブログ管理人:isofss(イソフス)

で結局Z6iiも買うやつ↓↓↓