少しでも荷物を軽くしたいはずの登山に重い一眼カメラを持って行くなど笑止千万!…いや待てよ…本当にそうでしょうか?せっかく買ったカメラを家で文鎮にするより、土まみれ汗まみれもみくちゃに使い倒した方が本望ではないでしょうか?そんなこんなでZ9と単焦点レンズセット重量約1.5kgで日帰り登山に行ってきました。

このレンズいい。

お供にしたレンズは7Artisans 35mm F5.6。中華メーカーのMFレンズです。購入後の本格運用として登山に持ち込んだのですが、これがまたいいレンズでした!まず画角。広過ぎず狭過ぎないちょうどいい画角。作り込みもしっかりしてて滑らかなフォーカスリングとガタのない金属鏡筒が特徴です。1.5万円でこのクオリティは素晴らしい。約150gと小型軽量なのもGood。

Z9と登山。その相性を確かめるべく山スナップに実践投入。まずは行きがけのバスの車内を撮影。

残念ながら逆光に弱いという弱点があります。これは好き嫌いが分かれるかもしれませんね。独特な造形をしているレンズなのでフードやフィルターの類は装着できません。このレンズの2型が出るとしたらここを改善してほしい!

レンズは7Artisans 35mm F5.6。逆光にはめっぽう弱いが携帯性に優れている。登山口の様子を撮影。

画角の話に戻りましょう。この35mmという画角と登山の相性の良さといったらまぁ( ´∀`)。山飯テーブルフォト・集合写真・風景写真…なんでもこなせました。しかも30cmまで寄れます!画角修行も兼ねてしばらくこれ1本であれこれ撮影していこうと思います。

7Artisans 35mm F5.6をフルサイズ画角で使う。足元を見下ろしてちょうど登山靴が収まる画角。

このレンズに関してはF値が5.6で縛られますので朝駆け登山などの暗い環境だとISO感度爆上がり案件となるでしょうね。下の写真は森の中の日陰ですが、シャッタースピード1/125秒でISO2000でした。これくらいなら実用的かと。

登山中に植物を撮影するのも面白い。7Artisans 35mm F5.6は30cmまで寄れるレンズだ。

このレンズの開封の儀は1つ前の記事で取り上げております。私は1.5万円で買いましたが時期によってはもっと安いタイミングもあるようです。まるで回し者ですね。興味湧いた方は是非ご検討下さい。

意外と重くないZ9。

さてボディの方はどうでしょうか?縦グリ一体型カメラを登山に持って行くなど単なる自己満足に過ぎないのですが思いの外これが良かったのです。Z9のカタログ上の重量は1.34kg、これにレンズが加わります。おおよそ1.5Lのペットボトルを常に持ち歩いているような具合です。Z9を使うメリットは重さを感受して余ある挙動の速さです。全ての操作がマジでアンストッパブル。

7Artisans 35mm F5.6の最大の弱点はピント合わせが難しいことだろう。そんな時は色を捻って遊ぼう。

正直に申し上げますと…多少は…その…重いんですけどね。幅広タイプのストラップを使ったことは負担軽減に役立ちました。もう何年も使っている38mm幅のニンジャストラップ。ベルトの長さを瞬時に変えられる元祖速射ストラップです。移動時はカメラを体にピッタリくっつけてブラブラさせないようにしました。

宝満山の頂上から福岡市内を望む。7Artisans 35mm F5.6の無限遠の描写は非常に良好だ。

APS-Cのサブ機も持っているのですがボディ内手ぶれ補正の搭載やEVFのドット数を考えるとAPS-C機よりもフルサイズ機を持ち出したくなるのです。ここは明かにヒエラルキーを感じます。Z6iiを売り払っていなければそちらを持参していたことでしょう。軽いに越したことはありませんから。

7Artisans 35mm F5.6はピントが合うととても美しい描写になる。35mmなのでテーブルフォトも捗る。お湯を沸かしている様子を撮影。

しかし7Artisans 35mm F5.6は(ピントが合った時は)本当によく写りますね。今回この35mm1本だけで登りました。交換レンズや三脚を持っていかなかったので体の負担を抑えられたのでしょう。撮れ高と重量のバランスを追及すると縦グリ無しボディ+Z純正24-120mmF4レンズがファイナルアンサーかもしれません。

撮った日が記念日。

お手軽MFレンズと高画素ボディでは解像感を楽しむような鑑賞は困難でした。でも登山後に仲間と写真を見てワイワイする時間の方が大切だと思うので、これはこれでいいのでしょう。撮った日が記念日というのは写真家鈴木心さんの言葉ですが、全く同意です。

35mm画角は非常に万能。少し離れれば大きな鳥居だって画角に収まる。これは下山の様子。

全くもって個人的な見解なのですが、アクティビティに持参する機材の選考基準はその記録をスマートに完結できるカメラとレンズとしています。圧倒的な操作感を提供してくれるZ9と小型軽量パンケーキレンズの組み合わせは有よりの有でした。(この方向性だと本来はαに行くべき人間なのかもしれません)

下町に降りてきて太宰府で散策スナップ。夕方になると逆光になるのでフレアが発生する。

下山してそのままの格好で町をスナップ。文字通り写真を撮りまくる充実した1日でした。これで「疲れてません!」と言えるのであれば普段の通勤カメラもZ9に出来るはずなんですよねぇ。それに慣れてしまえばカメラは1台で済みますね(つまりお金が浮きます)うーんこれは試してみる価値があるかも。

最後までお読み頂きありがとうございます。毎日写真を撮り続ける修行・一日一撮博多うろうろSNAPにZ9が編入される日は来るのか!?前向きに検討してみたいと思いまーす!ではまた。

動画版もございまっす

ブログ管理人:isofss(イソフス)