特異な年になった2020年、博多という街の記録。これから定期的に博多界隈のスナップ写真を撮っていこうと計画している。こんな時代だからこそきちんと記録しておきたい。いつか思い出として振り返るために…。

人はどこへ。

博多駅前、博多口側。

元々はアジアの玄関口と言われる博多。人は戻りつつあるものの、かつての賑わいにはまだまだ届かない。博多口正面の西日本シティ銀行が解体工事を行なっている。

それでも人はずいぶん戻ってきたほうだ。

毎年恒例の駅前のイルミネーション。今年は催事は入場規制のもと行われている。ステージでバンドライブがあった去年が懐かしい。ちなみにこの場所は2019年のラグビーW杯時にパブリックビューイングが設置された場所でもある。あの時の人の渦が嘘のようだ。

駅前のイルミネーション、今年はしみじみと。
注意喚起の張り紙が至る所に。

触ってはいけないのか?触っても大丈夫なのか?このご時世ならではの小さな矛盾が点在する街。個人的にはこういうシュールな情景は好みである。

逆に触りたくないような消毒液。

間に合わせ感が半端ない消毒液。こういったギャップが街中に溢れているところも含めて私はこの街が好きだ。

Uber eatsもよく見かける。

Uber Eatsも本当によく見かけるようになった。もはや新しい働き方の代表格のような仕事だろう。配達員によって清潔感が異なるところが個人的には面白かったりする。

色々なグループの活動も再開。
観光客は減った。本当に減った。

歩合で働く人にとって今年はどんな年になったのだろう?思い測る他ない。一度、飲食店の店主に聞いたことがあるのだが、あまりに繊細な話題だったのか(それを想像できなかった自分に原因があるのだが)フルカウンターを食らってしまったことがある。言葉は選ばなければならない。

ショーウインドウもどこか寂しげ。
それでも街は拡張している。工事工事。
今年は鬼滅が流行った。

今年はどこもかしこも鬼滅鬼滅。この盛り上がりはいつまで続くのだろう。ヒット商品と共に暗躍した転売ヤーのことも忘れてはいけない。彼らはいつまで生き延びられるのだろう。

鬼滅の刃売り切れ中。
年末商戦に突入する街。

年末になるにつれ、ショッピングモールの人集りは増えたように感じた。皆、元の生活に戻りたくてウズウズしているのだと思う。そういう自分も例外ではなく(スナップ徘徊しているのがその証拠でもあり)都会に住んでいるとどうもスローライフには馴染めない。

努力は…実るのだろうか?

あまりにポジティブなスローガンは、疑うことを覚えた1年。

実は警備員に睨まれている。

それはネガティブな思考というより、建前が通用しなくなったことに気づいたからかもしれない。しかし警備員にその想いが届くことはない。(↑中央、めちゃくちゃガン見されていた。)

バス停車場。人はあまりいない。
未来はどこへ向かうのだろう。

来年は良い年になるだろうか。そうであって欲しい。

  • 撮影者:isofss(イソフス)
  • Nikon Z6
  • NIKKOR Z 24-70mm f2.8 S