テレビで紹介されて流行ってるらしい紙のカメラPaper Shoot Camera。私もこれを知った時は青天の霹靂でした。速攻ポチりまして到着以来(今のところ)1日も休まず写真を撮り続けております。今日はひたすら写真を並べます。

かなり尖ったカメラ。

Paper Shoot Cameraの醍醐味はなんと言っても撮った後にすぐ確認できないもどかしさでしょう。カメラには電子ビューファインダーも背面液晶もありません。タブレットやPCにUSB-C経由でデータ送信して初めて結果が分かります。さながらデジタル写るんですとでも言いましょうか。アナログ感満載ですが非常に新鮮で不思議な体験でした。

ボディ背面のスイッチを切り替えることで4つの色味を選ぶことができます。公式HPには「クラシック・モノクロ・セピア・ブルー」と表記されていました。正直に申し上げますと撮って出しはお世辞にも美しいとは言い難く、トイカメラの域を出ないJPEGが出力されます。それで全てタブレット側で色味を編集(現像)することにしました。使っている自作プリセットの詳細は過去記事にございます。

エモエモ世界線。

その写真を並べて参りましょう。解像感もトーンのへったくれもありませんが、これはこれでエモくていいかなと。なお写真は全て横記録されるので縦写真にしたい場合は編集しないといけません。だったら一緒に色も調整しよう!という流れです。

Paper Shoot Cameraでスナップ作例1。川辺に泊まっている自転車。

撮って出しだと特にハイライトが全然ダメですぐに白飛びするんです。JPEGなので現像しても飛んだデータは戻ってきませんし、もう色を捻ってエモエモするしか選択肢がありません。

Paper Shoot Cameraでスナップ作例2。雨の日の博多うろうろSNAP。

若者ならまだしもおっさんの身の回りがエモエモするわけもなくへそで茶を沸かしている気分にならなくもないのですが、まぁたまに食べるマクドナルド的なノリで楽しめばいいか…と割り切ることにしました。しかし機材ヲタク的にはこの画質に慣れてはいけないと感じます(毎日ファーストフード食べないのと同じで)。

Paper Shoot Cameraでスナップ作例4。換算22mmなので不意に指とかが写り込むことが多い。

カメラには換算22mmの単焦点レンズが装着されています。不意に指やストラップが写り込んでしまうのはご愛嬌。細かいことを気にしないで楽しむ敷居の低さがいいですね。失敗写真もエモということにしましょう。

Paper Shoot Cameraでスナップ作例3。博多駅展望台からの一望。

光が潤沢に回っている状況であれば結構いい感じに写りますね。ただし逆光や強い光源には弱いので注意が必要です。←簡単に白飛びするんですよね。スマホカメラよりも低い性能を楽しむ度量が求められます。いいんです、エモの名の下で全てを許しましょう。

Paper Shoot Cameraでスナップ作例5。雨の日のキャナルシティ。

写真を撮って家に帰ってワクワクしながらタブレットを覗き込む。これがまたなかなかエモいフローなんですよ。ちなみにPapaer Shoot Cameraの電池寿命は非常に長く、単四電池2本(エネループ推奨)で数百枚撮影できるようです。私は1ヶ月毎日ちょこちょこ撮り続けて250枚でしたが1度も充電せずに済みました。

飽きもすぐ来る!

それは裏返せばガチ勢向けのスナップメインカメラには成り得ないだろうという意味を含みます。Paper Shoot Cameraのレビュー記事や動画は山程ありますが至ってスペック紹介ばかり。このカメラでなにかクリエイティブなことをしている人を見つけるのは困難かと思います。

Paper Shoot Cameraでスナップ作例6。そこらへんの照明もエモくなる。

そこに一石を投じる野望を抱いて購入してみたものの、どうやら私も同じ穴の狢のようです。飽きちゃうんですよね。カメラを操作する楽しみが無いので単調になりがちです。これから購入する方はこの点を是非お見知りおき下さい。

Paper Shoot Cameraでスナップ作例7。お気に入りのバイクをパシャリ。

このレンズが寄れないという点も飽きに繋がっていると思います。換算22mmの広角レンズなのに寄れないとなると撮影のバリエーションはかなり狭くなりますよね。正確に測ったわけではありませんが最短撮影距離は80cmくらいかと。これが換算28mmとか35mmであれば救いようはあったと思うのです。

Paper Shoot Cameraでスナップ作例9、ライトに照らされる風車がくるくる。

Exifデータを見る限り、ISO感度の上限は3200・シャッタースピードの低速限界は1/30秒。ちょっと暗くなるともう限界が来ます。夜スナップは大体被写体ブレしてました。表現が1パターンになりがち。

Paper Shoot Cameraでスナップ作例8。ピンぼけしてる商店街だが、それもまた風情。

その制約こそがトイカメラであり、そこが面白い所でもあり、飽きが回る早さも含めてPaper Shoot Cameraの特徴なのでしょう。私は既に別のスナップカメラが欲しくなっていますが、それはそれ・これはこれとして紙の外装が壊れるくらいまではPaper Shoot Cameraを使ってみるのが正解だろうなと感じています。

Paper Shoot Cameraでスナップ作例10。南国テイストのお店を撮影。

類を見ないコンセプトであることは間違いないので、外観を見て・写真を見て・レビューを見てワクワクした方は買っちゃいましょう。私の友人も1人、注文しちゃったと報告をくれました。人生初カメラだそうで。いいじゃないですか、御託は置いておいてワクワクしたもん勝ちですよこういうのは。

本記事の動画版もYouTubeに投稿しました。この記事の写真とは別カットになっていますのでPaper Shoot Cameraに興味ある方は是非ご参照下さい。なおPaper Shoot CameraはAmazonには売っていません。ピンコイというアプリ内で購入できます。外装のバリエーションが半端ないので(節制中の方は特に)見ない方がいいと思います。欲しくなりますから!

この記事がお買い物前のお役立ち資料になりますように。ちなみに来週はPaper Shoot Cameraのガジェット要素をまとめる予定です。一眼機材ヲタクがトイカメラに手を伸ばした理由について喋ろうと思います。ご期待下さい。では諸君、よき写真LIFEを。かしこ。

ブログ管理人:isofss(イソフス)