現代レンズの端正なHi-Fi描写にちょっと飽きちゃったあなた!癖の強い中望遠AFレンズ ございますよ。AstrHori 85mm F1.8 AFで1ヶ月間毎日写真を撮ってきました。YouTube版のアナザーカットおかわり編をご査収下さい。
※この記事は2ndfocusの提供でお送りします。
普通じゃない。
技術が進歩して、我々はいささか”普通”に慣れてしまったのかもしれません。今や一眼カメラで撮った写真はどこもかしこも高精細。当たり前のようにクリアな写真が出てきます。しかしAstrHori 85mm F1.8 AFは違います。
ざわつく前ボケ、特に周辺はヤバいですね。スイートな解像感は真ん中だけ。絞っても改善幅は小さく シャープにはなりません。きっと純正レンズでは許されないであろう癖…もとい個性を感じさせる1本でした。もちろんポジティブな面もあって、例えば↑後ボケは結構キレイな蕩け方をしてくれます。
奥の建物にピントを合わせているのですが、同じ距離でも少し左に外れると滲みがもうすごいですね。写っているけど写っていない。どこかオールドレンズっぽさを感じます。それがAF駆動するのです。ちょっと不思議な感覚でした。普通じゃないことを楽しむレンズだと思います。天邪鬼さんにおあつらえ向きかも。
落としたが、無傷。
まさにこの記事を書いている今日の出来事なのですが、Z9とAstrHoriを組み合わせたセットを腰の高さから落下させてしまいました…。カメラリュックに右側の扉から収納して歩き出したところ、ファスナーを閉め忘れた左側から地面にカメラが決死のダイビングジャンプ!合わせて1.9Kgの文鎮が低い音を立てて地面に衝突したのです…ゴッ!!
何が起きたのか理解した時には全身の毛穴が逆立っていました。ところが…どこにも外傷がなく挙動にも問題は見当たりません。アイピースが吹っ飛んでいったものの、何もなかったように元の場所に装着できました。打ち所が良かったのでしょう。言わずもがなZ9の堅牢性は折り紙付きですが、AstrHoriも無傷だったとは驚きです。
外観に関しては前編記事↓をご参照頂きたいのですが、AstrHori 85mm F1.8 AFは小型軽量トレンドに逆行した鈍器レンズです。これが良かったのかもしれない。マウントも含めてオール金属鏡筒でレンズ単体で650gもあります。見るからに強そうな筐体です。でもレンズフードは樹脂製です。一発目の衝撃はZ9側で受けたとして、その後転がった時の第二波はもしかしたら柔らかいフードが緩衝材になったのかも。いずれにしても無傷でした。
そもそも落下させてはいけません。今回は運良く大事に至らならかっただけで、もしかしたら修理案件になっていた可能性もあります。襟を正そうと思います。カメラリュックの扉は毎回閉める!レンズフードとプロテクトフィルターは着ける!(←ここは賛否両論ありそうですが)
機材あっての写活ですから、気を緩めてリスクヘッジを忘れてはいけないなと痛感しました。この記事を読んでお尻がゾッとした方は私と同じ轍を踏まぬよう危険を回避なさってくださいね…。
はっきりしている。
写りのことではありませんよ。繰り返しになりますが描写は曲者です。はっきりしているのは人を選ぶレンズであることです!機動力高くクリアな写真を量産したい方は純正レンズを選ぶ方が良いでしょう。人とはちょっと違う個性的な描写と質実剛健なレンズに興味がある方は(純正同型の半額ですからねぇニヤリ) AstrHoriはありよりのありかと存じます。
どうせ隅々までシャキッとしませんので1000万画素くらいで出力してもちょうどよかったです。この記事の写真はZ9のJPEG Sサイズで撮影したものをブログ用にさらに縮小しています。撮影時のデータが軽いと後が楽ですね〜。
(私には無縁のジャンルになりますが…)このレンズの個性はソロの女性ポートレート撮影には相性が良いだろうなと妄想しております。瞳AFで目にピントを合わせて、あとは無加工でも程よく滲んでくれると。写りすぎないことが大切なシーンもありますよね。ああッ人間撮りたいなぁぁぁ!!
AstrHoriを始めとした海外の個性派商品を扱う2ndfocusオンラインショップのリンクも貼っておきます。是非ご参照下さいませ。では皆さん、また次の沼でお会いしましょう。
ブログ管理人:isofss(イソフス)