撒き餌レンズことNIKKOR Z 28mm f/2.8をZ30に装着して現在3300カット。なんとなくレンズの性格が分かってきました。調子に乗ってレビュー的なものを綴りますのでご興味ある方ぜひご覧下さい。一長一短あるけどベストアンサーでしたよ今のところはネ!

お得!かつ相応。

NIKKOR Z 28mm f2.8(以下Z28mm)はNikonのフルサイズ用撒き餌レンズです。だがしかし私はAPS-C機のZ30に装着しております。よって画角は換算42mm。標準の50mmより広く写り、王道の35mmほどのパースは付きません。40mm界隈の焦点距離を使うのは初めてでしたが非常に心地よかったです。スナップしやすかったです。

NIKKOR Z 28mm f/2.8を換算42mm画角で使った時の広角表現。街並みを広くシルエットで写した写真。

撒き餌レンズなのによく写ります。逆光でもフレアが暴れることはありません。たまに小さなゴーストが写ることもありますがレンズの性能というより1000円代の安物プロテクトフィルターのせいにしておきましょう。Z28mmが純正レンズの中で最安値クラスの価格帯であることを考えると相当善戦しているお得玉だと思います。特にZ30で使う場合はレンズの描写力が1番引き出せる中心部分だけを使うことになります。贅沢です!

NIKKOR Z 28mm f/2.8を換算42mmで夜の遠景写真。開放F2.8というのはいささか光量不足。
ISO:3200

しかし弱点もあります。F値が開放F2.8で止まります…お世辞にも明るいレンズとはいえませんね。レンズ内手ぶれ補正は非搭載です。Z30との組み合わせだと(ボディ内手ぶれ補正も無いので)シャッタースピードとISO感度で明るさを補うしか選択肢がありません。大抵はノイズとの戦いになります。同じ形状・同じ価格帯のZ40mmは開放F2なんですよね…。ここは悔しいです。

手に取りやすく使い切れる。

小型軽量とスナップ撮影は切っても切れない関係だと思います。Z30とZ28mmの組み合わせ重量は約560g。ペットボトル1本分、めちゃくちゃ軽いです。これだけ軽いとストラップをつけるのも億劫になります。なので専ら裸族で運用しております。

NIKKOR Z 28mm f/2.8とZ30の組み合わせ重量は560g。軽すぎて嬉しい。結果、よく撮影するようになった。

肉体的疲労を感じにくい装備とはつまり撮影に対する心理的なハードルを下げる効果効能があるということです!「あぁ今日もう面倒だからカメラは家に置いておこう…」なんて迷うことは皆無です。息をするように財布とスマホとZ30をカバンに収納します。この半年、カメラを持ち歩く頻度が圧倒的に増えました。結果、お気に入りのバッグが(あまりにもカメラを出し入れするので)先に壊れてしまいました。その話はYouTubeにUPする予定です。

NIKKOR Z 28mm f/2.8くらいのコンパクトさであればどこにでも持っていける。ちなみにこの写真はボーリングをしている私。
※珍しく自分の写真を載せます。

小さいカメラということもあり、そこら辺に置いておくと友人が勝手に使い出したりする事象も発生。知らない間に撮られていました。(YouTube以外では)普段自分を撮影する機会なんて滅多にありませんから友人の計らいに感謝せねばなりません。もし大砲レンズを装着していたら生まれなかった1枚でしょうね。

NIKKOR Z 28mm f/2.8とZ30の組み合わせ、特にバリアングル液晶を使った縦構図写真は非常に快適だ。

Z30とZ28mmの組み合わせで言えば、バリアングル液晶を使った縦構図写真がすごく楽しいです。液晶を折り曲げたローアングル撮影が楽チンなんですよね。またZ30が低画素機(2088万画素)であることも、Z28mmを併用する場合であればメリットと言って過言ではないでしょう。高精細な描写は不要なボディです。撒き餌レンズの性能を十分に使い切っていると考えれば、なんだかお得満載です。

家でも使えるのだ。

YouTubeの自撮り撮影でZ28mmは重宝しました。手持ち撮影だと20mmくらいの超広角レンズが必要になるのでしょう。しかし三脚に据えてしっかり撮影する場合の換算42mmは使いやすかったです。自分とカメラとの距離が遠すぎず近すぎず便利でした。マルチフォーカス方式対応レンズなのでブリージングで画面がガクガクすることはまずありません。これは地味に嬉しい。

NIKKOR Z 28mm f/2.8はYouTube自撮り撮影にはおあつらえ向きなレンズです。マルチフォーカス方式に対応しているのでブリージングも出ません。
この写真は後日サムネイルになりました。

冬は寒い!無理せずに家の中で写活しましょう。Z28mmは最短撮影距離19cmなので相当寄れます。スマホに比べれば換算42mmは望遠側です。テーブルフォトなんていかがでしょうか?ホームパーティに呼ばれた時は必ずお料理を全品撮影してしまう持病が発症するのは私だけではないはず。食べる前に「ちょっと待って」と割り込んでストロボをバンバン炊いているのは…もしかしたら…迷惑かもしれませんが。もちろん写真は料理の主に送りつけます。

NIKKOR Z 28mm f/2.8は室内でも活躍するレンズですよ。寄れるのでテーブルフォトでお料理を撮影するときも活躍します。

1つ、弱点も申し上げておきましょう。このレンズ、結構な勢いでフリンジが発生します。軸上色収差というヤツですね。絞っても出ます!まぁ…価格が安いのでしょうがないですね。

NIKKOR Z 28mm f/2.8はグリーンフリンジ(軸上色収差)がよく出ます。絞っても出ます!
F5.6まで絞ってもグリーンフリンジ発生!

その分、小型軽量かつコスパに優れていると言うメリットを享受している訳ですから細かいことは言いますまい。収差が嫌だったらソフトで消す高級レンズに乗り換えるかしましょう。ハイッ愚痴は終わり!わたしゃ後悔してませんし現時点でZ30のお供にベストアンサーだったと思ってます。

次が欲しくなる?

お約束ではありますがどうせ次のレンズが欲しくなるのは時間の問題ですので先に述べておきます。Nikonが開発発表したばかりのNIKKOR Z 26mm f/2.8が超絶気になっています。Z28mmを持っているのにZ26mmが欲しくなる理由は至ってシンプルです。Z26mmの方が小さい!Z30との組み合わせでさらに小さいシステムが作れます。しかも金属マウントっぽいですね。前郡繰出タイプでしょうか?手ぶれ補正は非搭載ですか。換算39mmなので画角は今とほぼ一緒。フィルター枠はどこでしょう?妄想が膨らみますなぁ…( ´∀`)ウホウホ。これは欲しいっす!

NIKKOR Z 26mm f/2.8外観。Nikon公式HPより引用。
Nikon公式HPより引用

これとは別にSIGMAが Zマウントに参入する噂が現実になれば金属鏡筒のIシリーズの誘惑が大波となって押し寄せることでしょう…。はぁ、Z30とZ28mmでスナップ装備はツモったと思っていた時期が俺にもありました。

全くもって煩悩は生きている証拠であります。当面はZ28mmを使った一日一撮を続けていく予定ですが、メーカーさんの春商戦によって私の財布が爆散する日もそう遠くないかもしれません。みなさんはいかがですか?一緒にロマンと共に散りませんか?

最後までお読み頂きありがとうございます。一日一撮・博多うろうろスナップ本編はYouTubeで投稿しております。併せてよしなに。ではまた次の沼でお会いしましょう。良きレンズLIFEをお送り下さい。

ブログ管理人:isofss(イソフス)