防災バッグ、準備していますか?いつなにが起こるか分からない時代。震災のニュースを見ると他人事には思えませんでした。それで普段使い慣れている道具を使って防災バッグをアップデートしてみました。
関連する動画を2本、YouTubeに投稿しております。入れ物となる防災バッグには非番のリュック型カメラバッグを選びました。頑丈で容量も大きく、背負いやすく、間仕切りもあって、レインカバー内蔵という万能っぷりです。その中に防災グッヅを詰めていきます。
最重要アイテム。
防災グッヅを優先順位の高い順に収納していきましょう。まず飲料水(→Amazonリンク)です。人間は食べ物がなくてもしばらく生き続けられますが水がなければ数日と持ちません。バッグの積載容量との兼ね合いで最低限500ml × 4本(計2L)を準備しました。これとは別にローリングストック用のペットボトルを自宅に置きます。
続いてトイレットペーパーです。個包装をまるまる1個入れると容積をかなり取るので(写真左)、半分くらい使ったものをジップロックに入れて防水しています(写真右)。これとは別にティッシュ型ペーパー(→Amazonリンク)も販売されていました。とにかくトイレ周りの心配事を減らしたいのです!
防災だけでなく防犯対策も兼ねて登山用のホイッスルをバッグ側面に取り付けました。これは900円くらいでした。スポーツ用の審判ホイッスル(→Amazonリンク)だともう少し安かったです。どちらとも100dBオーバーで耳を劈く警告音を奏でます。(防犯の話は動画版でおしゃべりしています)
4品目も防犯対策ですが無印良品のサコッシュを選びました。貴重品を体に密着させた上からアウターを羽織れば人目につかなくなります。海外旅行の防犯対策と同じ要領ですね。このサコッシュ、1300円弱とは思えないクオリティで作られていて大満足でした。もう少し大きいLサイズもありました。
以上4点が私が考える最重要アイテムでした。この程度であれば普通のリュックにも収納できますね。ここから先の食料品や衣類が嵩張るのです…。
非常食と携行食。
本来は3日分の食料と水の確保が定石ですが防災バッグ1つでこれらを賄うことは不可能でした。それで食料品は「非常食」と「携行食」に分けて準備することにしました。まずは座って食べる非常食を3食。お湯だけで完成するアルファ米シリーズ(→Amazonリンク)です。箸やスプーン・マグカップも用意しました。
コンパクトストーブ・風防・ライター・SD缶・クッカー、これら5つでお湯を沸かします。SOTOというメーカーのストーブをかれこれ12年ほど使っていますがまだ現役です(着火の火花が飛ばなくなったのでライター必須ですが)。SOTOストーブの現行品のリンク貼っておきます。これらの道具はクッカーの中にきっちり収納できます。ただし火を扱う道具なので一見さんにはハードルが高いかもしれません。
尾西の松茸ご飯を一食、作って食べてみました。開封すると内側にお湯を注ぐラインが印刷されています。ご飯に160ml・味噌汁に160ml、食後にコーヒーを淹れようとすると500mlのペットボトルを使い切ってしまいますね。ちなみに松茸ご飯はめちゃくちゃ美味かったです!
これとは別に、歩きながらでも食べられる携行食を準備しました。無印良品で小分けのナッツ袋が売っていたので衝動買いしたのですが、1袋85gとそこそこ沢山詰まっていて250円〜350円でしたのでこれはいいものを見つけました。食べてみましたが普通に美味しかったです。これにコーヒーがあれば朝ごはんがわりになりそう。
この他にインスタントコーヒーと即席味噌汁を4袋ずつジップロックに入れて忍ばせています。温かい飲み物があると心が落ち着きますからねぇ…緊急時なら尚更です。
メンタルヘルスもケアしたい。
ここから先の用品は実用性だけでなく心のケアも兼ねると考えています。まずモバイルバッテリーとケーブル類をメッシュの袋にまとめて電子機器を充電できる安心感を確保しました。国内メーカーCIOのバッテリー(→Amazonリンク)は10000mAhあります。USBケーブルは堅牢でお馴染みのNikon製です。USB-C変換アダプターも忘れずに。相変わらずLightningケーブルだけ邪魔ですね。
防災用照明として本来は(両手がフリーになる)ヘッドライトを準備すべきですが、登山用のそれが故障してしまったので置き型のLEDライトで代用します。私が使っているのはNEEWERのスティックライトです。USB-Cで充電できるところがGood!柔らかい光が揺らぐキャンドルモードも好きです。
インナーの着替えを少しだけ用意しました。Tシャツ2枚・ストレッチパンツ・おパンツ・靴下が2足。登山用の靴下は1足2000円もしますがとんでもなく保温効果が高いので冬場の必需品です。
あと手袋を2種類。夏用の指出し手袋は軍手がわりになります。寒さ対策としてSONIDORI(→販売ページ)のカメラグローブを用意しました。フリース素材で温かく・右手の指が出せます・洗濯もできて・お値段3000円とリーズナブル。この手袋は改めてレビューします。
防災バッグの左右のポケットにスペアキーと小銭入れを忍ばせました。もし避難先で自動販売機が生きていたら飲料水を追加しようと思います。目下災害に見舞われた最中に鍵を探す余裕などないでしょうからこれも先に準備しておくことにしました。
災害が起きずに準備が徒労に終わってしまっても、もちろんそれは嬉しいことです。この全ては最悪の事態が発生した時にバッグ1つ掴んで家を飛び出すための準備ですから。
動画版で紹介してないモノ。
実は尺の関係でYouTubeの「中身編」で紹介しきれなかった2軍アイテムたちがございます。通帳類・マジック・ボールペン・メモ帳・ポケットティッシュです。ポケットの多いカメラバッグの利点がここに活きました。…しかし日常使いする通帳類は防災バッグから逃亡しがちです。
それでもスペースが余ったので(恐るべしカメラバッグ)、写真と動画のバックアップを収めているSSDを確保しました。万が一、持ち物全てを失っても思い出は残ります。ノイズキャンセリング機能とパススルーが切り替えられるワイヤレスイヤホンは相部屋になっていびきで寝れなかった入院の経験から教訓を得ました。充電用のACアダプターも持っていきます。
テント用のグランドシートは防水性能が高いのでブルーシートがわりだけでなく羽織ったりシェードにしたりと用途が広そうです。このサイズで1畳分あります。冬場なのでニット帽も隙間に詰めておきました。夏なら帽子に替えようかな。
この辺りは完全に付加価値アイテムなので生命線の飲料水と入れ替えるのが正解な気もしますが、ペットボトルだと隙間に入らないのです。デッドスペースの有効活用ということにしておきましょう。
何をもって準備なのか?
これらを全部詰め込んだ状態が↓この写真です。カメラバッグ自体がそこそこ重いのに、そこに目一杯の荷物を押し込みましたのでたぶん4Kgは超えているかと思います。ここでチェストベルトと腰ベルトの横縛りが効いてきまして、重心は安定しておりました。登山に比べれば楽なもんです。
どんな準備をするにしても、自分や家族の必要を考慮しながらカスタマイズしていくその過程そのものが準備の根幹ではないでしょうか。十把一絡げに正解などあろうものか…と。
こういった準備は楽しみながら行うのが良いと思いました。飲食物には賞味期限がありますし、半年に1度くらいのペースでチェックすれば防災バッグの点検も兼ねられますね。そうした習慣は防災意識にも繋がるはずです。万が一、災害に見舞われたとしても落ち着いて対処できるよう日頃から小さな準備を重ねておこうと思いました。
この記事の内容が何かのヒントになれば幸いです。
ブログ管理人:isofss(イソフス)