便利な最新ミラーレスカメラは文字通り便利なのですが、なんと言いますか…便利過ぎて味気ないというか、定期的に飽きが回ってきませんか?じゃあ思いっきり不便な化石みたいなカメラを使ってみよう!ということでPENTAX Q10を引っ張り出してきました。

たまに使いたくなるQ10。

PENTAX Q10と06 TELEPHOTO ZOOMの組み合わせ。小さ過ぎる!
このサイズで望遠端・換算249mm

2012年発売のPENTAX Q10。当時はエヴァンゲリオンカラーなんかもありましたね。デフレ真っ只中だったのでボディとレンズ2本で約5万円だった記憶があります。それでも当時は購入する手が震えるほど高価な印象でした。今回使っているレンズはその時に買った1本、06 TELEPHOTO ZOOMです。めちゃくちゃ小さいのに換算83-249mmのF2.8通しです。すごい…。

PENTAX Q10と06 TELPHOTO ZOOMを装着した作例01・博多駅前の雑踏

個人的な話にはなりますが機材沼の歴史の中でQ10は人生2回目の買い物でした。一度手放したものの縁あって我が家に戻って来てくれたQ10。後生大事に保管しておきましょう。定期的に使いたくなる衝動も来ますしね。

PENTAX Q10と06 TELPHOTO ZOOMを装着した作例02・換算249mmを手のひらサイズで持ち歩けるのはすごい。

そういえば1年前にも同じことを言ってた記憶があってブログを遡ると…ありました。同じ組み合わせのQ10と06 TELEPHOTO ZOOMでスナップしてますね。Z6iiと撮り比べしてます。今回は3週間ほど毎日撮影しましたが感想は前回と同じですねぇ。

欠点はあるが憎めない。

小さ過ぎるボディ・手のひらサイズの望遠レンズ、尖り過ぎてますよコレは。表裏一体なデメリットもありまして、バッテリーが貧弱だとか・グリップしにくいとか・プラスチックボディがギシギシするとか…消極的な要素を数え上げると枚挙にいとまがありません。

PENTAX Q10と06 TELPHOTO ZOOMを装着した作例03・レンズシャッターってLEDが見切れないの?バスの看板。

あれ?レンズシャッターだと高速でもLEDが途切れたりしないんですっけ?(Qシリーズはシャッター機構がレンズ側にあるのです。すごく小さい音でチャキリ…と鳴ります。)

PENTAX Q10と06 TELPHOTO ZOOMを装着した作例04・望遠画角で街スナップ。

それはもう10年前のカメラですから何から何までとにかく撮影が面倒です。特に1番イライラするのは背面液晶の輝度が全く足りないこと。屋外だと手で庇を作ってもギリギリ画面が見える程度。しかも追尾系のAFは暴れん坊将軍です。自分が今なにを撮影しているのかすら識別出来ないことが殆どです。

PENTAX Q10と06 TELPHOTO ZOOMを装着した作例05・使っているカスタムイメージは「銀のこし」

かといって特筆すべき描写力がある訳でもなく、ただ単純にQ10のルックスが唯一無二であることや「俺はPENTAXを使っているんだぞぉ」という(バイクで例えるとSUZUKIに乗っているみたいな)自負だけでモチベーションを保てるから不思議です。どうしても嫌いになれません。なんでよ?ww

銀のこしがエモかった。

当記事の写真は全てJPEG撮って出しです。カスタムイメージは銀のこしを使っています。FUJIFILMでいうクラシックネガみたいな印象です。緑被りがオシャレにハマるシーンを探してうろうろ…。

PENTAX Q10と06 TELPHOTO ZOOMを装着した作例06・銀のこしがハマった時のエモさは特筆すべきものがある。

↑これなんかどうでしょう。もしかするとポートレートで映えるカスタムイメージかも!? しかし私は陰キャなので女子を撮影に誘う勇気はありません。

PENTAX Q10と06 TELPHOTO ZOOMを装着した作例07・ただの空だがすごく好きな写真。

だから雲なんか撮ってニヤニヤします。いーんです、自然相手だったら陰キャでも生きていけますもん。(あぁポートレート撮りたいなぁゴニョゴニョ)

まとめ。

最近のミラーレスカメラは進化し尽くした感が否めませんよね…。もうこれ以上便利にならなくてもいいのでは?お金さえ払えば便利が買えるとは(ちょっと)寂しい気もします。Q10のような穴の空いたバケツみたいなカメラを触っていると撮影の臨場感とかワクワク感が戻ってくるんですよね。

PENTAX Q10と06 TELPHOTO ZOOMを装着した作例08・解像度はそんなに期待できない。だがそれも個性。

↑この写真は地下鉄のポスターだったので暗い場所でした。なので何度も何度も撮り直しました。あ“あ”ッもうッ!!と歯噛みしながら撮影しています。通行人にジロジロ見られました。現行ミラーレスだったらそんな記憶すら残らないでしょう。

PENTAX Q10と06 TELPHOTO ZOOMを装着した作例09・AFも合わないことが多い。だがそれも個性。

AFだって盛大に迷います。迷うんです。でもいいじゃないですか、私の人生も同じくらい迷ってますもん(?)。

PENTAX Q10と06 TELPHOTO ZOOMを装着した作例10・若干ピントがずれてても、思い出写真としては良いだろう。

ピントだって網に持っていかれますよ。いいじゃないですか。あ!そうか…Q10を憎めないのはポンコツ具合が自分に重なるからなのか。ちょっと腑に落ちました。なんとも人間味のあるカメラです。

最後までお読み頂きありがとうございます。今回も別カットのYouTube版を投稿しております。お時間ある方是非どうぞ。さて、Q10で気分をリフレッシュしたところで今月頭からZfcに戻って再び毎日写真を撮り続けています。現行ミラーレスカメラの便利さに涙を禁じ得ません。もしまた撮影がマンネリ化しそうになったらQ10を引っ張り出すことにしましょう。では諸君、良きスナップLIFEを!

ブログ管理人:isofss(イソフス)