マウントアダプターを買うお小遣いでNintendo Switchを購入して早1ヶ月。くっ…悔いはない!しかしミラーレスカメラでボケマスターを無接点アダプター経由で使う場合、否が応でもマニュアルフォーカス縛り・開放F1.4縛りの鬼設定を甘受しなければなりません。その地獄縛りで撮った今月のスナップ写真をご覧下さい。写りは最高なんですよ!
曇天でも抜けの良い描写。
一眼レフ用のSIGMA 105mm F1.4 DG HSM(通称ボケマスター)をミラーレスカメラで使う際にマウントアダプターをケチるとこうなります…というニッチな記事にはなりますが、そんなことより写真をご覧下さい。
この日は曇天でした。しかも日陰。しかも開放F1.4です。決して良い条件とは言えないはずなのにスパッと写りました。RAW現像していますがほとんどいじる必要がなく、ほぼほぼ撮って出しです。Artレンズは伊達じゃない。
早速ですが意地悪します。輝度差をつけた上で、現像時にレンズプロファイルを全て抜きました。……ぬ?ぬぬぬぬ?若干フリンジと軸状色収差があるか?ないか?いや光学系だけでここまで補正するってヤバいでしょ。
カメラとレンズは電子接点で繋がっていない状態ですので、絞りは常時開放F1.4となります。よってピント以外は自動的にボケます。ボケ倒します。街スナップで人が写り込んでも問題なし。
これくらい距離があればF1.4でもようやくパンフォーカスになりますね。もちろん正規のマウントアダプターを買えばこんな苦労はしませんが。
別談ですが、街スナップでの105mmの狭さが面白かったです。状況説明にならないほど狭いのです!この画角気に入りました。何を写したいか分からない写真も…またオツなもので。
あー、まさに今のご時世を表す一枚。謝らなくてもいいと思うのです。生きていくためですから。値上げしても給料は上がらない…世知辛いものです。
時は2022年3月上旬。まん防解除前の博多はまだ静かでした。話戻りますが、こういうガラス越しの写真でもボケマスターはしっかり質感高く描写してくれます。すごい。
ボケマスターと梅ジロー。
別日の公園スナップ。梅の花にメジロが集っていました。105mmで鳥撮りなんて暴挙もいいところですが、そこに鳥がいたら撮りたくなるのが人の性。近づくと逃げられますので、向こうから来てくれるのを待ちます。重いボケマスターを構えつつ、しかもピント合わせはMFです。腕がつらい…。
大量の没カットの中から1枚選びました。↑上は撮ったままの105mm画角です。距離にして4mくらいでしょうか。これを等倍拡大しますと↓
グハッ…(涙)。1cm前ピンです。F1.4では被写界深度浅すぎて(しかもMFですし)もう戦えません。これはもうマウントアダプター必須です(今更)。そんな当たり前の事実をメジロ君は教えてくれました。私の使っているカメラはNikon Z6ii。Zマウントです。対してSIGMA 105mm F1.4はFマウント用なので必然的にFTZiiを購入する運命となります。Switch買ってゴメンなさい!
雨でも持ち歩きたいレンズ。
とはいえ3万円をサッと出せるほどお財布事情は甘くありません。しばらくはMF&開放縛りは続きます。別日ですが雨の博多界隈でスナップします。
なにやら催し物が開催されておりました。人も沢山います。
これはボケマスターの特徴というよりはZ6iiのセンサー起因の癖だと思うのですが、原色に近い色の彩度がやたら毳毳しいのです(←ケバケバしいを変換したらこんな漢字でした)。なので現像時に彩度をちょいと下げています。
至る所で行列を見かけます。人が多いのは良いことです。しかし画角が狭すぎて行列の原因が分かりません。この不自由感は嫌じゃないです。面白くも不思議な感覚。105mmしか持っていかない望遠街スナップ、いいものですね。
先述しましたが↑ボケマスターはこういうガラス越しの描写でも相当頑張ってくれます。デカい・重い・高いだけで終わらないArtレンズの息を呑む描写力、大変満足しております。
まん防解除の街スナップ。
まん防が開けました。途端、博多駅は人でごった返しております。今までの自粛はなんだったんだ?みんな相当我慢してたのですね。とにかく人人人…。
また雨でした。私、雨男なんですよね。しかしボケマスターは悪天候にも相性良いと感じます。水が反射する描写に興奮を隠せません。デカいし・重いし・目立つし・もちろん濡らしたくないのですがそれでも持ち歩きたいが勝るレンズ。
こういう大砲レンズを街で構えるのは精神的に高ハードルですよね。やはり皆さん避けて行かれます。当然ですね。人様に迷惑かけたくはないですが、知らない人の写真に写りたくない気持ちも分かる。しかしそこに気を遣い過ぎるとスナップ撮影なんてできませんし。こういう時こそ堂々とすることが大事だと思いました。
開放F1.4ですから無加工でもモザイク処理したような写りです。うん、それさっきも言ってたよ。
105mmだけで撮りっ放している恩恵でしょうか。だんだん画角に慣れてきました。単焦点スナップって楽しいです。
ボケマスターで桜スナップ。
ようやく晴れました!桜はまだ5分咲きあたり。しかし明日から雨らしいのでとりあえず撮っておきます。お給料日を過ぎましたがFTZiiはまだ買えてません。開放F1.4縛りは続きます。
おっふ…。↓被写界深度浅過ぎです。初めて単焦点レンズを買ってボカしまくった初心者の頃を思い出します。それにしても前ボケも後ボケも美しい蕩け方をしますね。流石です。デカい・重い・高い…だけじゃない!(口癖)
ボケマスターと言われるだけあってか、前ボケを意識して入れるようになりました。↓この時かなり高い位置までカメラを持ち上げ、チルト液晶を見ながらMFでピント合わせしています。腕が…プルプル。
街に戻って散策していると花壇にお花がたくさん植えられていました。105mmで寄るのは楽しいですね。こういう「This is 〇〇」みたいな写真に105mmって相性いいですね。
F2.8でよければ105mmマクロという選択肢もありますよね。それでも頑なにボケマスターを選ぶ理由はかっこいい形状だからです。誰に自慢する訳でもなく(むしろスナップでは人から避けられるデカさですし)、もはや自己満足のためにボケマスターにこだわっております。
↑狭い画角に動きを入れようと必死です。こういう前ボケが多くなりました。↓閉店した店舗に新しい飲食店が入ってました。頑張ってほしいですね。
さて、この記事で掲載した23枚のスナップ写真とは違うカットを35枚並べた動画も作りました。おかわりは↓下記リンクから是非とも。
結論:FTZiiは必要!
ええ、分かりきった結論です。よしんばF1.4は耐えたとしても、この重量で常時MF運用は無理っス!腕が無理。しかしSwitch買った民なので言い訳出来ません。安価な初代FTZは過去に2度買って2度売った経験があるのでパスします。お小遣い貯めてFTZiiを買います。
レンズは最高なんです。今日は何度も重い・デカい・高いと繰り返しましたが、それを補って余りある描写性能とカッコ良さがあります。105mmの狭い画角もGOOD。私にとっては身に余る代物ですが、無理して買っただけに大事に使いたい気持ちもひとしおなのです。SIGMAさん、最高のレンズありがとう。
取り止めのない話でしたが最後までお読み頂きありがとうございます。ボケマスターを買った当初のドタバタ記事のリンク↑貼っておきます。では諸君、よきレンズ沼LIFEを!かしこ。
ブログ管理人:isofss(イソフス)