完璧な買い物なんてない。カメラもまた然り。カメラ選びはまるで恋愛のようだ。

…などと言っておりますけども。今回はX-E4を実際に使ってみて体感した不都合な真実を3つ選んでお届けしようと思います。(お届けしなくてもいいような気もしますが)決して安くない買い物をする前に判断材料を探しておられる方のお役に立ちますように。

彼女のそんなトコロも寛大な心で受け止めて許してあげられるなら…なんてな!(くどい)

1.現状、iPadでRAW編集出来ない。

そうなんです。執筆時点ではiPadOSがX-E4のRAWデータに対応しておりません。純正の写真アプリはもちろん、ヘビーユースしていたPixelmator Photoでもダメでした。他のXシリーズは大丈夫なんですけどね。調べてみると一年前に発売されたX100Vの時もRAW対応したのはついこの間だったようで。と言うことは、X-E4のRAWがiPadOSで編集できるまでにしばらく時間がかかりそうです。しょぼん。PC無しでiPadで全てを完結したかったのですが、今は致し方なくPCでRAW現像しています。

2.EVFはNikonを見習って欲しい。

マニュアルフォーカスレンズばっかり使っているのが原因ですが、X-E4のEVFには悩まされています。見にくいです。まず(1)コントラストが強すぎてモロに映像を見ている感じです。贅沢な悩みですが、前に使っていたNikon Z6と比較するとX-E4は足元にも及んでおりません。価格差を考慮すると…美しいEVFを求めるなら金を積め、ということになります。X-T4もレンタルして使いましたがやはりNikonのそれには遠く及ばず。

X-E4のEVFはコントラストが強すぎる。
見にくいのでEVF輝度はMAXの+5で設定。

そして(2)屋外では被写体を凝視することが困難です。アイカップが小さ過ぎて“ひさし”の役割を果たしておりません。AFでパッと合わせるくらいなら問題ないかもしれませんが、MFでじっくりピント合わせするのはちょっと…ね。↓下の写真のように、大方ピントを合わせた後は左手でひさしを作って自分の体を前後させてピント調整をせねばなりませぬ。これ面倒なの。

屋外でX-E4のEVFを使おうとすると手でひさしを作らないといけない。
(鏡を撮っているので)ひさしを作っているのは左手です。

しかしX-E4の本体価格を考えると豪華なEVFを積めないのも理解はできます。X-E4でMFレンズを使う人なんてそうそういないでしょうし、私のスナップ用途で言えばX-T4のほうがフィットしたかもしれません。(それでもX-E4が好きな理由は前編で熱弁)

3.フィルムシミュレーション、飽きた。

ごめんなさいごめんなさい。全国のフィルムシミュレーションファンの皆様にお詫び申し上げます。クラシックネガを使い過ぎて飽きました。めちゃくちゃ美味しい洋食屋のカレーを毎日食べてたら飽きた…みたいな感じです。おそらくは、誰が撮っても・何を撮っても、一発でなんかいい感じの写真が撮れちゃう。それって凄いことですし、そこを否定するのは粋じゃないとは思うものの、でもクラシックネガがiPhoneに実装されたらXシリーズのカメラは終焉を迎えるのでは?なんて感じたりもします。それくらいインパクトのある色でした。クラシックネガの詳細は下記をどうぞ↓↓↓

まとめ。

X-E4を構えた様子。

欠点は絶対あります。大切なのは「許せる範囲か?苦痛の領域か?」その判断です。自分自身で下すしかありません。でもそれは使ってみないと分からないことがほとんどだったりして。しのごの…むのなの…御託を並べるより使ってみるのが1番早かったりして。(ただし使うにはお金がかかる!)ここがカメラ選びの難しいところですね。私はレンタルイベントなどをゴリゴリ利用しています。ヨドバシのカメラコーナーにも足繁く通ってます。で最終的に買っちゃうことが多いです、はい。

欲しければ買う!使って判断する。ある程度は許す。最悪ダメだったら売る。なんとも贅沢な道楽です。日本て平和だなぁ。最後までお読み頂きありがとうございました。(えぇ↑それがオチ!?身も蓋もない件はご容赦ください!ここから先は何も言えねぇ。貴方様の買い物がどうか良い買い物となりますように。)では諸君、良きカメラLIFEを!かしこ。

ブログ管理人:isofss(イソフス)