写真を1:1の真四角で縛って撮影したらどうなるんだろう?興味本位で1ヶ月間撮り続けることにしまして。結論、慣れてなくてめっちゃ大変だったのですが良い経験になりました。以下、試行錯誤が滲む1:1スクエア写真を並べますぞ!※ちなみにYouTube版では別カット写真がご覧頂けます↓↓↓

おかわり御所望の方は別カットの動画版もどうぞ↑↑↑

圧倒的なThis is感。

たかだかアスペクト比が1:1になっただけなのに!初日から面食らいましたよ。なんて難しいんだスクエア写真!その名の通り真四角の枠ですから、とりあえず被写体を中心に据えることにします。

街の時計をスクエア画角で撮影。王道の日の丸構図。

ていうか、それ以外の構図が思いつきません。四角の中で最も被写体が安定するのは中央。目立つのも中央。ものすごく状況説明的な写真になるのです。私はこれを勝手に「This is 感」と呼んでおります。

初めて使う40mm画角。思ったより広い!

使っているカメラはNikonの一眼レフD850です。光学ファインダー内のグリッドを使って中心を捉えるよう全集中。若干ズレてしまった部分は現像時にトリミングしております。高画素機の恩恵に甘えることになりますが、中心が取れれるのでそれで良し。

スクエア画角では中心とシンメトリーを常に意識する感じ。

中心と一緒に水平を取ることも大事だと感じました。安定感が盤石な四角いフォーマットですから水平との親和性も抜群ですね。中心・水平・中心・水平…ブツブツ唱えながらカメラを構えます。写真歴の長い方からすれば基本のキかもしれませんが、こちとらもう必死なんですよ。

寝転び禁止のベンチを撮影。変な形だ。

なんとかこう打開策を見出すべく逆さまで撮ってみたり…ですね(汗)。いやはや最初のうちはスクエア画角の難しさに圧倒されておりました。慣れている3:2画角とは違う世界線であること・このThis is感に早く慣れなければ!という焦燥で胃が痛かった前半戦。

スクエア画角の難しさに頭を悩ませている様子が伝わるだろうか?

初めての40mm世界。

使っているレンズですが、AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f2.8Gという一眼レフ用のレンズで縛っております。DXフォーマット用のレンズですがスクエア画角であればケラれずに40mmのまま使えます。無限遠時に若干周辺減光しますが。このレンズのレビュー記事のリンク貼っておきますね。

私事ですが40mm単焦点は人生初体験でして、慣れている50mm単焦点に比べると随分広いなぁという印象でした。余計なものが写り込むリスクが気になりましたが、このレンズはマクロレンズなので寄ることで背景整理できました。↓下の向日葵は動画版のファーストカットとは別の時の写真です。最初より上手く撮れてる(自画自賛)ww。

夏の向日葵をスクエア画角で撮影。うん、収まりがいいね。

2、3歩離れると背景がグワっと広がる感じ。まだ慣れません。中望遠ばかりでスパッと切り抜くスナップに傾倒していたことが仇となるとは…。望遠レンズの圧縮効果で写真が上手くなったと錯覚していたことは素直に反省します。広角側を使って思い知りました。

レトロな人形をスクエア画角でパシャリ。色はイジってます。

ちょっと寄ったり、ちょっと上下に傾けたりするだけでパースがつく感じも新鮮だったのです。50mmだと気にならないんですけどね。

ガラス越しのライオン像をスクエア画角で撮影。

ちゃんと中心を捉えておくとパース効果と安定感が両立できる…のかな。

無印良品の照明コーナー。40mm画角で広がりを強調。

↓これは明らかに3:2の感覚で。身に染みた習慣とは恐ろしいものです。

博多は山笠の季節でした。街角スナップ。

ちょっとだけ慣れた。

半月過ぎた頃でしょうか。40mm画角とスクエア写真にちょっとだけ慣れてきました。(1)被写体は中心に据える、(2)水平を意識する、(3)背景は結構入る。条件が多いと似たり寄ったりの写真が並ぶので、味変として(4)色を捻ったり、(5)モノクロで現像したりして遊びました。

大きな排気音と共に走り去るレトロカー。モノクロと相性いいかも。

背景ありきでカメラを構え、その位置に何か被写体が飛び込んできてくれないかなぁ…と待ったり。側から見れば直立不動で長時間カメラを構えているおじさんです。

とにかくセンターを取ってその中に被写体を配置するスクエア画角。

奥行きがあるところではやはり水平取りは大切ですね。D850は光学ファインダー内に露出インジケーター表示を流用した電子水準器を出せますが、速射性を考えると自力で三半規管を鍛える方が先決です。これぞ修行!

奥行きがある時は水平が大事だと思ったスクエア画角。

スクエア写真のリーディングラインってどうしても中央になりがちですね。ズギューンって感じ。

中央に向かってリーディングラインが伸びるスクエア画角。

色弄りに関しては↓個人的に今回1番好きなカットがこちら。誠に勝手な基準なのですが、いわゆるSONY BLUEな転び方が好みなんです。これをいつも再現できるプリセットを作るのが今後の目標(今回のはマグレ当たり)。

この色、ソニーブルーみたいでなんか好き。こういうのを狙って出せるようになりたい。

まとめ。

いやー難しかったです!1ヶ月は短いですね。スクエア画角を使いこなせたとは到底言い難し。しかし手元のカメラには3:2の画素数が備わっている訳で、それを今後も意図的に1:1で縛る理由はどこに…?って正直思っちゃいました。

人が戻った2022年夏の博多駅。スクエア画角で横断歩道を撮影。

例えばこれがフィルムの二眼レフカメラのようなフォーマットであれば必然的にスクエア思考になるわけで、1:1でしか撮れない状況に自分を持ち込む・あわよくばそっちの沼にズブズブと沈むのも面白そうだな…とググったところ、

あるじゃないですかAmazonに!中国製ですが新品で買える二眼レフSEAGULL。しかし昨今のフィルム高騰の煽りは庶民には厳しいものがあります。しかもフィルムサイズが中判ですからねぇ。買えるうちに買っておいた方が良いのか、判断が難しいところです。

最後は余談になってしまいましたが、ご拝読感謝致します。奇しくも来月は注文しているNikon Z30が届く予定です。レンズはまた40mm。もちろん3:2で使いますが、今月学んだことを活かして写活に励もうと思います。では諸君、良きスナップLIFEを!かしこ。

ブログ管理人:isofss(イソフス)